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	<title>タトゥーに込められた想い | 社会の底辺からこんにちは</title>
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		<title>リクエスト企画「ありがとう…」</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 11 May 2024 11:47:58 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラボ企画]]></category>
		<category><![CDATA[タトゥーに込められた想い]]></category>
		<category><![CDATA[リクエスト企画]]></category>
		<category><![CDATA[二人だけの約束を]]></category>
		<category><![CDATA[親友との思い出]]></category>
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					<description><![CDATA[今回のリクエストは、「ありがとう・・・」についてです。 このリクエストを書こうと思った時、あらゆる「ありがとう・・・」のエピソードが浮かんできました。 けれどもある出会いをきっかけに、そこで聞かされたエピソードに心を打た [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>今回のリクエストは、<strong>「ありがとう・・・」</strong>についてです。</p>
<p>このリクエストを書こうと思った時、あらゆる<strong>「ありがとう・・・」</strong>のエピソードが浮かんできました。</p>
<p>けれどもある出会いをきっかけに、そこで聞かされたエピソードに心を打たれて涙を浮かべる体験をさせていただきました。</p>
<p>今回はそのことについて綴らせていただきたいと思います。</p>
<p>それでは、スタートです。</p>
<h4><span id="toc1">待ち焦がれていた日</span></h4>
<p>ある時、ワタシは友人に会いに行きました。</p>
<p>さっぱりとした性格の彼女は、いつも優しく、時に淡白に物事を判断して話をする人です。彼女の性格が大好きで、誰にも真似できないような才能に尊敬の念を持ち、会える時には月に一度ほど会うこともあります。</p>
<p>この日も彼女に会えるのを楽しみにしながら、目的地まで向かいました。</p>
<p><span style=""><strong>「今日はどんな話ができるだろう。いつも通り笑って、たまに毒を吐いて、そんな</strong></span><span style=""><strong>1</strong></span><span style=""><strong>日がすぎるのかな」</strong></span>なんて思っていました。</p>
<p>楽しみな気持ちはどんどん増して、早く会いた気持ちが溢れて、ワタシは足早に彼女が待つ場所へと向かったのです。</p>
<h4><span id="toc2">新しい出会い</span></h4>
<p>彼女のアトリエのような場所に着くと、いつも通り話をしたり、彼女の才能をまのあたりにしながら、心の中で<span style="">（ワタシも、自分の夢を叶えるために頑張らないと</span>）と鼓舞されたような気持ちになっていました。</p>
<p>するとそこへ、ある一人の男性が友人を訪ねてやってきたのです。</p>
<p>年齢はワタシよりもはるかに年下であり、片方の腕にはタトゥーが施されていました。</p>
<p>見た目からは<span style="">（少し怖そうだな）</span>と思った矢先に、ワタシの顔を見るなり<strong>「こんにちは」</strong>と笑顔で挨拶をしてくれました。</p>
<p>その瞬間に<span style="">（あっ、この人いい人だ）</span>と思うほど、彼の笑顔と柔らかな話し方は好感を持てました。</p>
<h4><span id="toc3">タトゥーに込められた想い</span></h4>
<p>普段関わることのできない人と出会ったこともあり、友人を中心に自然と３人で会話が始まりました。</p>
<p>すると友人が<strong>「もしよければ、タバコ吸っていいからね」</strong>と声をかけてくれたことで、同じ喫煙者であった彼とは初めてよりも少しだけ距離が縮んだように思えて、なんだか嬉しい気持ちになりながらも、また何気ない会話を進めていきました。</p>
<p>場も温まってきたところで、話の流れでワタシがエッセイを書いていることを話しました。</p>
<p>そこで<strong>「もしも、面白いネタとか恋愛とかの話があったら、ネタにさせてください」</strong>と軽い気持ちで言ったのです。</p>
<p>すると友人は<span style=""><strong>「確かに、いろいろ話ありそうだよねぇ」</strong></span>と彼に向かって言うと、<span style=""><strong>「そうですね」</strong></span>と一瞬考えた表情を見せ、<span style=""><strong>「この腕の花、実は誕生花なんです。真ん中には『親友』って意味の文字が入ってるんですけど」</strong></span>と話し始めました。</p>
<p>ワタシは思わず、<span style=""><strong>「親友って意味合いがあるんだね。でもどうして入れようと思ったの？」</strong></span>と聞いてみることにしました。</p>
<p>すると、<span style=""><strong>「これ、長い話なんですけどねぇ」</strong></span>と彼はぽつりぽつりと話し始めたのです。</p>
<h4><span id="toc4">親友との約束を</span></h4>
<p><span style=""><strong>「俺、すごく大切な親友がいたんです。元々人なんて信じてなくて。特に男は信じられなくて。いろいろ裏切られてきたせいで、『誰も信じない』って思ってたんですけど。その親友だけは、ずっと俺のことを友だちだと思ってくれてて、でも初めの頃は素直に受け入れられなかったんです。ただ少しずつ距離が縮まっていって、気がつけば唯一の親友になってたんです。そんな時に、バイクに乗ってたんですけど、親友も俺と一緒にバイクに乗りたいって言って、免許も取って、バイクも買って、バイクに乗るようになったんです」</strong></span></p>
<p>そう語られる話に、私たちは静かに耳を傾けて、これからどんな展開が起きるのかはまだ想像もついていませんでした。</p>
<p><span style=""><strong>「でも俺、言ってたんですよ。親友がよく彼女を乗せて走るから『彼女を乗せるんだったら、絶対に彼女だけは死なせるんじゃねーぞ』って。そしたら『わかってるよ』なんて言ってたんすけどね・・・。そしたら結局、バイクの事故で亡くなったんです。彼女を乗せてスピードが出たままトラックにぶつかって。普通なら二人とも絶対に助からない状況なのに、あいつは彼女を守ったんです・・・」</strong></span></p>
<p>ワタシは突然の展開に言葉が出ず、そして真っ直ぐ前を見つめる彼の表情を、時折確認はするけれど、直視することができませんでした。</p>
<p><span style=""><strong>「俺あいつの実家とか行ったことなかったんですけど、亡くなったことを聞いてなんとか会いに行ったんです。そしたら向こうの両親が『息子があなたの話を生前していたんだよ。名前が出てくるのが唯一あなただけでね。俺の大事な親友なんだって言ってたんです。こうしてあなたに会えて、よかった』って言ってくれたんです。そこから、なんとかあいつと繋がりがある人を伝って連絡を取って、お通夜とお葬式に出ることができたんです」</strong></span></p>
<h4><span id="toc5">「ありがとう・・・」</span></h4>
<p><span style=""><strong>「葬式の時、かなりの衝撃があったから、一瞬姿を見た時に（これは、見れないなぁ・・・）ってすごく辛くなったんです。そしたらご両親が『息子の最期の姿を見てあげて。親友のあなたに見てもらいたいから』って。だからもう一度顔を見たんです。その時に、ふと言葉が出たんですよ」</strong></span></p>
<p><span style=""><strong>「約束を守ってくれて、『ありがとう・・・』って」</strong></span></p>
<p>この時にはワタシの涙腺は完全に崩壊し、そしてティッシュ無しでは聞けない状況になっていました。</p>
<p>そんな姿を見て彼は少し照れながらタトゥーの施された腕を撫でて、<span style=""><strong>「あいつが生きてる時に入れたいって言ってたんです。だから代わりに俺が入れたんです｣</strong></span>ともう一度、ニコッと笑顔を見せてくれたのです。</p>
<p>ただその後も話を聞いていく中で、今でも彼の実家に定期的に会いに行っていること、そして事故現場にも今でも足を運んでいることを教えてくれました。</p>
<p>亡くなった当初、葬儀に足を運んだ人たちは大粒の涙を流し、そして彼との別れを惜しんでいたそうです。</p>
<p>しかし月日は流れ、事故現場に手向けられていた花は、薄らいでいく記憶のように無くなってしまったのです。けれども彼だけは、事故現場に向かう時にはドンキで花を買い、今でも忘れないように、親友が心に生き続けている限り、花を贈り続けると話してくれました。</p>
<h4><span id="toc6">いつまでも残り続ける彼の思い出を</span></h4>
<p>最後まで話を聞き、どんな言葉をかけていいかがわからなくなってしまいました。</p>
<p>けれども不意に彼に対して出た言葉は、<span style=""><strong>「話してくれて、ありがとう・・・」</strong></span>だったのです。</p>
<p>ワタシにも大切な友人がいます。もしも、その友人たちがこの世を去ってしまった時、彼のように想い続けられるのかを考えさせられる出来事となりました。</p>
<p>どれだけ大切な人であっても、記憶は美化されていき、やがて忘れられていく・・・。そう思っていたけれど、彼のように亡くなった親友のことを想い続けている。いや、きっと彼の心の中にはまだ元気な姿で生き続けているのでしょう。</p>
<p>混じり気のない純粋な二人の友情は、この先もきっと続いていく。</p>
<p>どれだけ時間が過ぎようとも、どれだけ周りが過去のものとして忘れ去ったとしても。</p>
<h4><span id="toc7">刻まれたそれぞれの想いは</span></h4>
<p>タトゥーは海外では当たり前ではありますが、日本ではまだまだ当たり前ではなく、時に偏見を持たれることもあります。</p>
<p>そしてワタシも彼と言葉を交わすまでは、ほんの少しでも<span style=""><strong>「怖そうだな」</strong></span>と思ったくらいです。</p>
<p>ただ言葉を交わし、施されたデザインの意味を知った時には、考え方も見え方もまるで違うものに思えたんです。</p>
<p>全ての人に理解があるわけではありません。</p>
<p>けれども、タトゥーを入れているからといって悪い人ばかりではない。</p>
<p>そして一つのデザインの中に忘れられない、いや、忘れてはいけない大切な思い出が刻まれているとしたら、きっと見え方も、そして感じ方も変わるのかもしれません。</p>
<p>家族よりも大切な絆が、腕に施されている花に込められているように・・・。</p>
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