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	<title>ハロウィン | 社会の底辺からこんにちは</title>
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		<title>リクエスト企画「ハロウィンにちなんで」</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 29 Oct 2023 09:21:11 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラボ企画]]></category>
		<category><![CDATA[ハロウィン]]></category>
		<category><![CDATA[リクエスト企画]]></category>
		<category><![CDATA[思い出]]></category>
		<category><![CDATA[祖母との約束]]></category>
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					<description><![CDATA[今回のリクエストは、ハロウィンにちなんだエッセイを書いていこうと思います。 ワタシ自身、幽霊を見たり、心霊現象を体験したことはありません。 幼い頃は、ちょっぴり不思議なことはあったけれど、そこに恐怖を抱いたこともありませ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>今回のリクエストは、<strong>ハロウィンにちなんだエッセイ</strong>を書いていこうと思います。</p>
<p>ワタシ自身、幽霊を見たり、心霊現象を体験したことはありません。</p>
<p>幼い頃は、ちょっぴり不思議なことはあったけれど、そこに恐怖を抱いたこともありませんでした。</p>
<p>ただ今回は心霊現象とはまた違うけれど、少しだけハロウィンにちなんだ話をしていきたいと思います。</p>
<p>それでは、スタートです。</p>
<h4><span id="toc1">大好きな祖母の別れ</span></h4>
<p>何度かエッセイでも書いている祖母は、膵臓癌で59歳という若さで亡くなりました。</p>
<p>少し変わっていた祖母は、ずっと<span style="color: #800000"><strong>「年金をもらうのが楽しみなんだ」</strong></span>と言うのが口癖でした。</p>
<p>だから60歳になるのを、本当に待ち望んでいたんです。</p>
<p>色々な楽しみがある中で、きっと彼女の生きる希望の一つが年金だったのかもしれません。</p>
<p>けれども、60歳を目前に祖母はこの世を去りました。</p>
<p>美しく整えていた髪も、綺麗に施されていた化粧もすることなく、一番望んでいなかった姿で、彼女は亡くなりました。</p>
<p>だからせめてもの想いで、祖母の好きだった真っ赤な口紅を塗り、ピンク色に頬を染めてあげたのが、まだ中学一年生だったワタシです。</p>
<p>あの時の光景は、今でも忘れることができないんです。</p>
<h4><span id="toc2">最期の景色を見渡して</span></h4>
<p>病室のベッドに静かに眠る祖母は、今までの中で一番安らかな顔をしていました。</p>
<p>ふっくらしていた頬は痩せ細り、薬と病院の香りが彼女の周辺を包み込んでいました。</p>
<p>微かに差し込む光は、まるで祖母を迎えに来たかのように温かく、そして柔らかさえ感じました。</p>
<p>あの時口紅を塗っている間、母は泣き崩れ、父は母に寄り添い、そしてそれぞれが祖母を想いながら涙を流していました。</p>
<p>けれどもワタシは泣きませんでした。</p>
<p>もうすでに、別れが訪れることを知っていたから。</p>
<h4><span id="toc3">別れの第六感</span></h4>
<p>昔から不思議な感覚が、体を襲うことがあります。</p>
<p>それが何なのかを確かめることも、誰かに聞いて答えを知ることもできませんでした。</p>
<p>けれども確かに感じるんです。</p>
<p>おでこの辺りからゾワゾワっと鳥肌が立つような感覚と、妙な不安感に駆られることが。</p>
<p>そして忘れたくても、しばらくの間、脳裏にずっとその人のことが思い出されて、絶望感に近い不安感を感じることがある。</p>
<p>それが別れの合図でした。</p>
<p>そして数ヶ月前に祖母にもその感覚を感じ、ワタシは誰にも見つからないように涙を流しました。</p>
<p>あの時はまだ、祖母が病気を患っていたことを家族も、そして本人自身も知りませんでした。</p>
<p>あの感覚を味わったすぐ、祖母が体調を崩して、病院で検査入院をしたのです。</p>
<p>そして見つかったのが<span style="color: #800000; font-size: 24px"><strong>膵臓癌</strong></span>でした。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「あの感覚は、やっぱり本当だったんだ。もうすぐ、ばあちゃんとお別れになる」</strong></span>そう思うと怖くてたまりませんでした。</p>
<p>理由のわからない感覚と、刻一刻と迫る祖母との別れ。</p>
<p>それがとてつもなく恐怖だったんです。</p>
<h4><span id="toc4">会いたくても・・・</span></h4>
<p>それから数ヶ月後に祖母は亡くなり、ワタシはかけがえのない人を失いました。</p>
<p>どれだけ泣いても、どれだけ会いたいと願っても会うことはできず、<span style="color: #ff00ff"><strong>「せめて夢でもいいから」</strong></span>そう頼み込んでも、出てくれることはありませんでした。</p>
<p>毎日空に向かって、祖母と交わした二人だけの合言葉を口にしていました。</p>
<p>もしかしたら届くかもしれない、そう思わないと心が折れてしまいそうだったから。</p>
<p>それでも祖母は、ワタシに会いに来ることはなく、日にちばかりが過ぎていき、とうとう49日を迎えようとしていたのです。</p>
<h4><span id="toc5">部屋の片隅に</span></h4>
<p>49日当日、いつものように学校に行きました。</p>
<p>気持ちは上の空だったけれど、それはもうどうすることも出来ませんでした。</p>
<p>人は命の糸が切れた時、過去の思い出も記憶も、そして大切な人のことも全てないものになってしまうんだと、どこかで気づいていたのかもしれません。</p>
<p>重い足取りの中家に帰ると、仕事が忙しい母が珍しく家にいたのです。</p>
<p><span style="color: #ff6600"><strong>「おかえり！学校どうだった？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「・・・うん。普通だったよ」</strong></span></p>
<p>そう言い残して、ワタシはそそくさと階段をあがり部屋へと向かったのです。</p>
<p>扉を開けた瞬間、懐かしい匂いがしました。</p>
<p>それは紛れもなく、祖母の入院中の香りだったのです。</p>
<h4><span id="toc6">消えゆく香りは</span></h4>
<p>扉の隅っこに微かに香る病室の匂い、それは嫌というほど嗅いできた祖母の香りでした。</p>
<p>苦しそうに治療を行う姿や、日に日に弱っていく姿が一気にフラッシュバックしていきました。</p>
<p>ふと我に返った時、急いで母を呼んだのです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「母ちゃん！！ばあちゃんが！ばあちゃんがワタシの部屋にいる！！！早くッ！！」</strong></span>そう大声を張り上げて。</p>
<p>大きな声で呼ばれた母は、慌てて部屋に入ってきました。</p>
<p><span style="color: #ff6600"><strong>「・・・。おばあちゃんの匂い、しないね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「あれっ</strong></span><span style="color: #ff00ff"><strong>…</strong></span><span style="color: #ff00ff"><strong>、さっきまでここでしたんだよ。あの病室の匂いが。本当だよ！！本当なんだよ・・・」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff6600"><strong>「そっか、納言に会いにきてくれたんだね。お母さんにはまだ一度も会ってくれないんだ・・・」</strong></span></p>
<p>母はそう呟いて、静かにリビングへと戻っていきました。</p>
<p>とても寂しそうな母の顔を、ワタシはこの先も忘れることはありません。</p>
<h4><span id="toc7">夢でお別れを</span></h4>
<p>しかし次の日の朝、台所に立つ母の顔は、何か吹っ切れた表情をしていました。</p>
<p>するとワタシの顔を見て<span style="color: #ff6600"><strong>、「昨日ね、初めて夢でばあちゃんが会いにきてくれたんだよ。ずっと来てくれなかったのに。もしかしたら、本当に昨日納言の部屋に来てくれたのかもしれないね」</strong></span><span style="color: #ff6600"><span style="color: #000000">と。</span></span></p>
<p>その日はちょうど、祖母の49日でした。</p>
<p>10月は祖母の誕生日でもあります。生きていたら今頃76歳になっていたでしょう。</p>
<p>元気だったら、もっと色々なことがしたかった。</p>
<p>大人になったワタシを見て、祖母がなんて声をかけてくれるか、知りたい気持ちもありました。</p>
<p>けれども、その願いは叶うことはありません。</p>
<p>そしてあの日以来、祖母が会いに来てくれたことは一度もないんです。</p>
<p>ただワタシと祖母には、小さい頃から二人で約束していたことがありました。</p>
<p><span style="color: #800000"><strong>「どんなことがあっても、おばあちゃんは納言ちゃんのことが大好きだから。離れ離れになった時には、お空に向かっていつもの言葉を言ってね。その言葉はちゃんと聞こえているから」</strong></span>そう言っていました。</p>
<p>だからワタシは、この時期になるとふと空に向かって、合言葉を話すんです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff; font-size: 24px"><strong>「ばあちゃん、お空の上まで、宇宙の端っこまで届くくらい大好きだよ」</strong></span>と。</p>
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