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	<title>優しさ | 社会の底辺からこんにちは</title>
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	<title>優しさ | 社会の底辺からこんにちは</title>
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		<title>お願いだから、歯医者に行って　前編</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 02 Sep 2023 10:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オリエンタル納言日常日記]]></category>
		<category><![CDATA[優しさ]]></category>
		<category><![CDATA[元彼シリーズ]]></category>
		<category><![CDATA[出会い]]></category>
		<category><![CDATA[恋愛]]></category>
		<category><![CDATA[歯]]></category>
		<category><![CDATA[疑問]]></category>
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					<description><![CDATA[元彼の中で、1番くだらない理由で別れた人がいました。 タイトルになっている通り、歯医者に行かなかったことが原因で別れてしまったのです。 1年間の交際の中で「この人って、歯がないのかな？」と疑問に思うことは一度もありません [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>元彼の中で、1番くだらない理由で別れた人がいました。</p>
<p>タイトルになっている通り、歯医者に行かなかったことが原因で別れてしまったのです。</p>
<p>1年間の交際の中で<span style="color: #ff00ff"><strong>「この人って、歯がないのかな？」</strong></span>と疑問に思うことは一度もありませんでしたが、何となく違和感のようなものは感じていたんです。</p>
<p>巧妙に隠された歯は、別れ際の衝撃的な告白によって事実を知ることとなるのです。そして、歯がない人と出会ってしまったおかげで、その後マッチングアプリで出会った人や、いい雰囲気の人には必ず聞くようになってしまった質問があります。</p>
<p>そしてもちろん、ましゅぴと出会った頃にも聞いた質問。</p>
<p><span style="color: #ff00ff; font-size: 24px"><strong>「すみません・・・。こんなこと聞いていいか分からないんですけど、歯ってありますか？」</strong></span>って。</p>
<h4><span id="toc1">優しい雰囲気に魅せられて</span></h4>
<p>この頃のワタシは、まさに荒れ狂っていた時期でした。</p>
<p>友人としょっちゅうクラブに出かけ、隅っこの椅子に腰掛けながら、ジンジャエールを片手に音楽を聴いて体を揺らす。</p>
<p>爆音の中で嫌なことを吐き出して、友人と周りも気にせずに笑ったり、話したりする時間は本当に楽しかったです。</p>
<p>非日常感が味わえる空間がクラブにはあって、その世界観を楽しむことがストレス発散にもなっていました。</p>
<p>しかし、そんな遊びばかりしていたから、彼氏は出来ても上手くは行かないし、別れてもすぐに付き合って失敗する。まさに失敗エンドレス自転車操業みたいな感じになっていました。</p>
<p>今思えば、本当にただただ痛い人だったと思います。笑</p>
<p>そして付き合う人も、優しさよりも俺様気質や、自分勝手な人ばかりだったので、優しさに飢えていました。<span style="color: #ff00ff"><strong>「もう、優しかったら誰でもいいや」</strong></span>くらいに飢えていたんです。</p>
<p>けれども、当時の格好や出会いの場からして、優しい爽やかな好青年と出会えるわけがありませんでした。</p>
<p>しかし、ここでまさかの奇跡が起こったのです。</p>
<p>いつものように友人とジンジャエールを片手に人間観察を楽しんでいると、そこには爽やかでTHE優しい人という名前がピッタリな好青年が、目の前を通り過ぎていきました。</p>
<p>そしてなんと、通り過ぎた後に戻ってきて、話しかけてきたのです。</p>
<p><span style="color: #339966"><strong>「あの・・・。少しだけお話いいですか？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「えっ！？あっ、いいですよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #339966"><strong>「よかった。飲んでるのって、お酒ですか？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「いや、ジンジャエールです」</strong></span></p>
<p><span style="color: #339966"><strong>「そうなんですね。僕もお酒あんまり得意じゃなくて、ジュースなんですよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「そうなんですね！一緒だぁ・・・」</strong></span></p>
<p>もっと会話を弾ませればよかったのに、どうも人見知り気味なワタシは、それ以上会話を広げることもできず、結局は<span style="color: #ff00ff"><strong>「もうそろそろ他のフロアに行きますね」</strong></span>と言って、話を切り上げてしまったのです。</p>
<p>しかし、なんとなく彼に惹かれている部分があり、心のどこかで<span style="color: #ff00ff">（もう少し話ができたらよかったな）</span>と後悔の気持ちを持ちつつも、友人の元へと戻っていきました。</p>
<h4><span id="toc2">友人の一押しが</span></h4>
<p>この出来事を早速友人に話してみることにしたのです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「あのさ、さっき爽やかで優しそうな人と話をしたんだよね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #cc99ff"><strong>「うん、それで？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「なんか、今までとは違った雰囲気というか。なんか、元彼にはないような気がするというか・・・。話はしたんだけど、連絡先とかは交換してなくて」</strong></span></p>
<p><span style="color: #cc99ff"><strong>「珍しくない？そんな風に言うの」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「そうなんだよね。だから、もう一回話がしたいなぁって思ったりして・・・」</strong></span></p>
<p><span style="color: #cc99ff"><strong>「えっ！？いいじゃん！探しに行こうよ！せっかくなんだから、このチャンス逃しちゃいけないでしょ」</strong></span></p>
<p>そう言って、友人はワタシの腕を掴み立ち上がりました。</p>
<p>そして先ほど話をしたフロアに行ってみましたが、彼の姿はどこにもありませんでした。</p>
<p>数十分間、色々なフロアに行って探してみたのですが、彼を見つけ出すことはできなかったのです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「もういいよ・・・。ありがとうね！縁がなかったってことなんだと思う」</strong></span></p>
<p>その時、グラスを両手に持って歩いている彼を見つけた友人が、<span style="color: #cc99ff"><strong>「ねぇ！！もしかしてだけど、あの人なんじゃない？探していた人！」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「本当だ！！なんで分かったの！？とりあえずワタシ声かけてくる！！！」</strong></span></p>
<h4><span id="toc3">もう一度、声をかけて</span></h4>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「すみません！さっき話したんですけど・・・覚えてますか？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000"><strong>「えっ！もちろん覚えてますよ。どうしたんですか」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「その・・・、お話が楽しかったから、仲良くなりたいなって思って」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000"><strong>「すごく嬉しいです。そのために僕を探してくれたんですか？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「・・・はい」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000"><strong>「あの、もしよければなんですけど、連絡先って教えてもらっていいですか？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「もちろんです！！」</strong></span></p>
<p>こうして連絡先を交換して、少し話した後、もう一度別れを告げ友人のところへと戻っていきました。</p>
<h4><span id="toc4">日々のやり取りの中で</span></h4>
<p>それから少しずつLINEでやり取りを深めていきました。（ここからは、彼のことを<span style="color: #008000"><strong>優男</strong></span>と呼ばせていただきます）。</p>
<p>優男は、やり取りの中でも優しさを出してきました。控えめの中には思いやりがあって、ワタシの話を聞くことに徹しているような態度をとってくれていたのです。</p>
<p>あらゆる種類の元彼がいましたが、こんな風に優しく思いやりを持って接してくれた人は、一人もいませんでした。</p>
<p>常に自分のことを考えて、<span style="color: #ff0000"><strong>傲慢</strong></span>で、<span style="color: #ff0000"><strong>自分勝手</strong></span>で、そして<span style="color: #ff0000"><strong>プライドの高い人</strong></span>。それが元彼たちでしたが、優男はまるで正反対の性格をしていました。</p>
<p>顔から漂っていた優しさ。</p>
<p>そして言葉の使い方も本当に優しかったんです。</p>
<p>それから数回デートを重ねることとなりましたが、デート中もやっぱり優男は優しくて、一生懸命デートが楽しくなるように話をしてくれたり、ご飯を調べてくれたり、車を出してくれたりと、<span style="color: #ff00ff">（ここまで優しい人が世の中には存在していたんだ！）</span>と感動するレベルでした。笑</p>
<p>まぁ、ワタシの基準が低すぎるのも、この感動を生んだ一つの理由だとは思いますが・・・。</p>
<h4><span id="toc5">晴れて付き合い、平和な日々</span></h4>
<p>3回目くらいのデートで、晴れて恋人同士になりました。</p>
<p>ワタシよりも一つ年下だった優男は、一生懸命エスコートをしようと頑張ってくれていました。</p>
<p>一緒にいる時も特に喧嘩もなく、穏やかな時間が続いていく。</p>
<p>家のデートでも外のデートでも、どこにいても穏やかな時間が続いていくんです。</p>
<p>今まで刺激しかなかった交際を経験していたので、ほんの少しだけ物足りなさを感じていましたが、それでも大切にされていることが伝わっていました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff">（これが本当の恋人同士なのかもしれない）</span>そんなことまで思ってしまうほど、優男との日々は平和そのものでした。</p>
<h4><span id="toc6">怪しげな香り</span></h4>
<p>順調そのものに思えた交際でしたが、3ヶ月を過ぎたあたりから、少しずつ違和感を感じるようになっていきました。</p>
<p>元々ワタシは鼻がよく効くタイプで、犬みたいな嗅覚だと家族からも言われるほど鼻がいいんです。</p>
<p>保育士をしていた時代だったから、余計に嗅覚は研ぎ澄まされており、この時もワタシの鼻は若干の異変をキャッチしていました。</p>
<p>それが優男とキスをした時だったのです。</p>
<p>ふわっと香る匂いに、少しだけ鼻を背けたくなる時がありました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff">（ん？なんだろう・・・）</span>そう思っても、もちろん本人にも聞けないし、きっとこれは私の思い過ごしだろうと思っていたのですが、キスのたびに微かに香る違和感がワタシの鼻を突き抜けていくような気がしていました。</p>
<p>しかし、本人に<span style="color: #ff00ff"><strong>「歯磨きしてる？」</strong></span>なんて聞けないし、<span style="color: #ff00ff"><strong>「ちょっと口の中見せて」</strong></span>とも言えない。</p>
<p>ましてやこれが口臭なのか、それと体の内側から出ている香りなのかも分からない状態での質問は危険過ぎたので、確信に変わるまではとりあえず様子を見ることにしました。</p>
<p>しかし一度抱いてしまった疑問は、簡単に拭い切れるものではなく、それからは少しずつキスを拒むようになってしまったのです。</p>
<p>付き合って5ヶ月目を過ぎたあたりからは、私からキスをすることもなくなってしまいました。</p>
<p>原因も分からない香りの正体に拒否反応が出始めていましたが、人としての優しさはとてもある人だから、余計に傷つけてしまうのではないかと、気を回し過ぎて言い出すことができませんでした。</p>
<p>そして結果的に、キスをさりげなく拒むという方法しか見つからなかったのです。</p>
<h4><span id="toc7">気になり出したら・・・</span></h4>
<p>口臭が気になり出したら、今度は別の香りまで気になり出してきました。</p>
<p>けれども、他人に指摘されることなんて辛いだろうし、でも言ってあげたほうがいいだろうしという葛藤の中、中々覚悟も決まらずに、言い出すことができませんでした。</p>
<p>ふと<span style="color: #ff00ff">（匂いが合わない人と、このまま一緒にいることができるのだろうか）</span>という疑問まで浮かび上がってくる始末ではありましたが、何せ他のことに関しては優しかったので、この優しさを無駄にすることも、ましてや優しさ離れすることも嫌だったので、匂いは我慢する方向にしたんです。</p>
<p>そしてもう一つ、優男の癖にはとても不思議なものがありました。</p>
<p>それが歯を極力見せずに笑ったり、ご飯を食べたりすることでした。</p>
<p>巧妙に隠された口の中は、まさに秘境。</p>
<p>どれだけ口の中を見ようとしても、手で隠したり、唇で見せないようにするという技術を駆使して、全く見えないようにしていました。</p>
<p>だからワタシは<span style="color: #ff00ff">（きっと、口の中に香りの秘密が隠されているはずだ！）</span>と密かに思い、口内秘境を見つけ出す日を虎視眈々と狙っていたのです。</p>
<h4 style="text-align: center"><span id="toc8">〜次回予告〜</span></h4>
<div class="blank-box bb-red" style="text-align: center">絶対的な鉄壁となる唇、一切口内環境を見せようとしない優男の理由とは。そして香りの原因が明らかとなる。<br />
優男との関係は、そして香りの行方は・・・。<br />
次回もお楽しみ〜（笑）。</div>
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		<title>大切なことを教えてくれた、あの子</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 13 Jun 2023 10:00:57 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[保育士時代の体験談・過去のトラウマ]]></category>
		<category><![CDATA[保育士]]></category>
		<category><![CDATA[優しさ]]></category>
		<category><![CDATA[大切に]]></category>
		<category><![CDATA[子どもから学ぶ]]></category>
		<category><![CDATA[思いやり]]></category>
		<category><![CDATA[想い]]></category>
		<category><![CDATA[遊びの中で]]></category>
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					<description><![CDATA[私には今でも忘れられない、大切な言葉があります。 その言葉は、保育士をしていた頃にクラスの子が言ってくれた言葉でした。言われた瞬間、ハッとしたと同時に、「今の気持ちをずっと持ち続けていよう。そして、この先の人生でも大切に [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>私には今でも忘れられない、大切な言葉があります。</p>
<p>その言葉は、保育士をしていた頃にクラスの子が言ってくれた言葉でした。言われた瞬間、ハッとしたと同時に、<span style="color: #ff00ff"><strong>「今の気持ちをずっと持ち続けていよう。そして、この先の人生でも大切にしていこう」</strong></span>と思った出来事でもありました。</p>
<p>ある日の朝、1人の女の子が私にこう聞きました。</p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「ねえ、なごんせんせい！せんせいのたいせつなひとはだれ？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「青色組（仮名）のみんなだよ！」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「それはしってるよ〜。そうじゃなくて、ほかにいるでしょ？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「うーん。そうだなぁ・・・。先生のお友だちとか、あとは先生の家族とか？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「それってパパやママってこと？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「そうだね。みんなと同じくらいたいせつだよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「そっか」</strong></span></p>
<p>そう言って彼女は私の目の前からいなくなり、急に机に向かい始めました。</p>
<p>おもむろに一生懸命机に向かって何かをしている姿に、さっきの質問と何か関係があると思い<strong>、<span style="color: #ff00ff">「何をしてるの？」</span></strong>と聞くと、<span style="color: #ff9900"><strong>「まだだめ！」</strong></span>と言われてしまいました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「えぇ〜、寂しいじゃん・・・」</strong></span>と言っても、<span style="color: #ff9900"><strong>「へへっ」</strong></span>と笑って誤魔化されるだけ。</p>
<p>この時は、本当に何をしているのか全く見当もつかなかったのです。</p>
<h4><span id="toc1">彼女の差し出したもの</span></h4>
<p>なんだか気になるやり取りをした後、一向に何も話してこなくなり、私は気になるけれど、聞いていいものかも分からずに、とりあえず様子を見守ることにしました。</p>
<p>お話が大好きな彼女が、帰るまでに黙り続けるはずがないと思っていたからです。きっと、何か考えがあるのだろうと、その場ではそっとすることが1番だとも考えていました。</p>
<p>けれども、昼食の時間になっても、おやつの時間になっても何一つアクションを起こしてこないことに、私の方がなぜかソワソワしていました。</p>
<p>何度も<span style="color: #ff00ff">（我慢、我慢。きっと言いに来てくれるはず。あの質問の答えはきっと、そのうちわかるはず）</span>と、なんとか我慢をし続けることに必死でした。</p>
<p>しかし、とうとう帰る時間が迫っても、彼女は何も言う事もなく、友だちとブロックをしたり、おままごとで遊んだりしていました。</p>
<p>きっと朝のことなんて忘れてしまったのかもしれないと諦めていた時、ふと身につけていたエプロンを片付けて、鞄の方へ向かっていったのです。</p>
<p>すると2つの封筒を持ってきて、私の前に立ち、こう言いました。</p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「せんせいのパパとママに、このおてがみかいたんだよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「えっ！？どうして納言先生のパパとママに書いてくれたの？」</strong></span>そう聞いた時、彼女は想像もしなかった言葉を口にしました。</p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「なごんせんせいのことだいすきだから。せんせいのだいすきなひとは、わたしもたいせつなの。だから、このおてがみあげる！」</strong></span>と。</p>
<p>その封筒には、私のだいすきな色とお気に入りのシールが使われていました。一生懸命覚えたひらがなで、私の両親に手紙を書いてくれたのです。</p>
<p>その優しさに、純粋な気持ちに、言葉で返すことができず、私はそっと抱きしめるという方法しか浮かびませんでした。</p>
<p>ありったけのありがとうを、伝えるように。</p>
<h4><span id="toc2">たいせつなひとの大切な人</span></h4>
<p>保育士をしている時、子どもたちには私の全ての愛情を注いできたつもりです。確かに、低賃金で重労働だし、不満もたくさんありました。</p>
<p>けれども、子どもたちの笑顔を見られるのなら、喜んでくれるのなら、そんなことはどうでもいいと思ってしまうほど、子どもたちに対しての想いは大きかったかもしれません。</p>
<p>もちろん、保護者の方にも感謝をしていました。</p>
<p>子どもたちと出会わせてくれたこと、そして私という人間を先生として対等に見てくださったこと。けれども、それ以上に子どもたちにとっては、誰よりも大切でかけがえのない人だという視点では、見ることができていなかったかもしれません。</p>
<p>しかし、彼女がくれた手紙を見て、言葉を聞いた時、<span style="color: #ff00ff"><strong>「子どもたちのたいせつなひとは、私にとっても大切な人なんだ」</strong></span>と、初めて意識的に考えるようになりました。</p>
<p>子どもたちと話していると、<span style="color: #ff6600"><strong>「いえでこんなことをしたよ」</strong></span>とか、<span style="color: #3366ff"><strong>「いっしょにあそんでくれたんだよ」</strong></span>という言葉には、必ず家族の存在がありました。</p>
<p>無意識かもしれないけれど、子どもたちの心の中には、いつも大切な人たちがそばにいたのです。</p>
<p>子どもたちの笑顔の先には、家族の存在がいることを、初めてちゃんと知ることができた瞬間でもありました。</p>
<p>それからでした。</p>
<p>私が子どもたち以外にも、子どもたちの<strong>たいせつなひとも大切</strong>にしようと心から思うようになったのは。</p>
<h4><span id="toc3">子どもたちから学ぶこと</span></h4>
<p>正直、私は子どもたちに教える立場ではなく、常に学ぶ立場だと思いながら接してきました。</p>
<p>時には叱らなければいけない事もあったし、本気で喧嘩をしたこともありました。けれども、大人とはいえ、大きな友だちとして対等に接し、安心と信頼をおける存在になれるように接してきたのが、私なりの保育のあり方です。</p>
<p>もしかしたら、<span style="color: #ff0000"><strong>「保育士として、そのやり方は間違っている」</strong></span>と思われていたこともあるでしょう。ただ、子どもたちのことを考え、その先の大切な人たちのことを考えていた人は、きっと少なかったと思います。</p>
<p>子どもたちも、そして私だって、大切な人を大切に想ってくれなければ悲しいですから。</p>
<p>それを、彼女は何気ない日常の中で教えてくれました。</p>
<p>そして、保育士を辞めた今でもあの時の出来事は、大切な思い出として、人生の大きな基盤として残り続けています。</p>
<p><span style="color: #99ccff; font-size: 20px"><strong>たいせつな人の大切な人を大事にする。</strong></span></p>
<p>当たり前にできるようで、とっても難しいことだと思います。純粋な心を持っていたからこその発想だとも思っています。</p>
<p><span style="color: #008000"><strong>「あなたは、今できていますか？」</strong></span>と聞かれれば、胸を張って<span style="color: #ff00ff"><strong>「はい！！」</strong></span>ということはできません。</p>
<p>けれども、この先の人生の中で常に心の中には持ち続けていたい気持ちなのです。</p>
<p>全ての人を大切にすることは、誰だって不可能です。ただせめて、自分の目の前にいる人を、そして、その先にいる人たちを想い、大切にできる人間でいたいと心から思います。</p>
<p>純粋で真っ直ぐな気持ちを忘れないように。</p>
<p>彼女からもらった、大きな愛を胸に残し続けられるように。</p>
<p>今日も私は、自分に関わる人を大切にしていきたいと思います。</p>
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