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	<title>別れ | 社会の底辺からこんにちは</title>
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	<title>別れ | 社会の底辺からこんにちは</title>
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		<title>リクエスト企画「シンクロニシティ」</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 05 Mar 2024 13:03:52 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラボ企画]]></category>
		<category><![CDATA[そして感情]]></category>
		<category><![CDATA[シンクロニシティ]]></category>
		<category><![CDATA[別れ]]></category>
		<category><![CDATA[夢]]></category>
		<category><![CDATA[感覚]]></category>
		<category><![CDATA[縁]]></category>
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					<description><![CDATA[今回のリクエストでいただいたものは全てとなります。 多くの方からリクエストをいただき、色々なことに関して考えたり、気持ちを傾けたりしながら新たな視点を見出せることができました。 沢山送ってくださり、本当にありがとうござい [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>今回のリクエストでいただいたものは全てとなります。</p>
<p>多くの方からリクエストをいただき、色々なことに関して考えたり、気持ちを傾けたりしながら新たな視点を見出せることができました。</p>
<p>沢山送ってくださり、本当にありがとうございました！</p>
<p>これを機に、今後もこの企画を行なっていこうと思います。</p>
<p>それでは、今回最後のリクエストエッセイ<strong>「シンクロニシティについて」</strong>スタートです。</p>
<h4><span id="toc1">心と体の偶然の一致</span></h4>
<div class="blank-box sticky">シンクロニシティ（英語：cynchronicity）とは、ユングが提唱した概念で、「意味のある偶然の一致」を指し、日本語では主に「共時性」と訳され、他にも「同時性」もしくは「同時発生」と訳されることもある。例えば、虫の知らせのようなもので因果関係がない２つの事象が、類似性と近接性を持つこと。（Weblio辞書）</div>
<p>シンクロニシティはよく<strong>「虫の知らせ」</strong>や<strong>「偶然の一致」</strong>なんて言われることがあります。</p>
<p>ワタシの場合、その感覚は、以前にも話した<span style="color: #ff0000"><strong>「別れの第六感」</strong></span>として現れることがありました。</p>
<p>ある日を境に夢で頻繁に現れ、無意識にその人のことが頭から離れなくなり、胸の奥底でゾワゾワする感覚が急に出始めると、別れがすぐそこまで迫っていることを意味しています。</p>
<p>そういった形で、感情から先走ったものが現実の世界で別れを引き起こすことが多々ありました。</p>
<p>ワタシ自身シンクロニシティという言葉を知らず、今回のテーマをいただき初めて知ったのですが、偶然の一致は、ワタシの場合は良いことではなく悪いことに適応されることが多かったんです。</p>
<h4><span id="toc2">夢の知らせ</span></h4>
<p>虫の知らせという言葉があるのなら、ワタシはいつも<strong>「夢」</strong>で知らせを受けているような気がします。</p>
<p>突然特定の人が頻繁に夢に出てきて、走り去っていくんです。</p>
<p>その距離は夢に登場する回数を重ねるごとに開いてしまいます。どれだけ追いかけても、どれだけ声をかけても相手は振り向こうとはせずに、ワタシはその後ろ姿をひたすら追いかける。</p>
<p>そんな夢を見始めると、<span style="color: #ff00ff"><strong>「あぁ、それそろ何かしらの別れが迫っているんだ」</strong></span>と感じています。</p>
<p>嫌いな人との別れならいいのですが、仲良くしていた人、これから関係を深めていきたい人、そして大好きな人。そんな人に限ってこの夢は訪れて、ワタシに知らせてくるんです。</p>
<p><span style="color: #ff0000"><strong>「そろそろ別れが近づいてきているから、心の準備をしておきなさい」</strong></span>と。</p>
<h4><span id="toc3">結末はいつも一緒で</span></h4>
<p>夢はたった一度きりではなく、ある一定の期間で何度も見ています。そして少しずつ離れていく後ろ姿が完全に見えなくなると、現実世界でも別れがやってくるんです。</p>
<p>そしてこの別れは死をもたらすこともあれば、縁が切れる形で離れることもあります。</p>
<p>過去に別れを回避しようとあの手この手で対策を取ってみたことがありました。</p>
<p>色々な手段を使って、時にはそのことを相手に伝えてみたりもしました。</p>
<p>けれども結果は全て同じで、別れがやってきてしまうんです。</p>
<p>そして夢と同じように、去っていく人の後ろ姿を見つめながら<span style="color: #ff00ff">（この光景を夢で見ていたんだな）</span>と愕然としてしまうんです。</p>
<h4><span id="toc4">幸運のシンクロニシティを</span></h4>
<p>今まで偶然の一致は、幸運とは程遠いものばかりでした。</p>
<p>もしも幸運な偶然に一致があるのだとしたら、一度でいいから体験したいと思うんです。</p>
<p>誰かとの別れや縁が切れるような前触れを感じるのではなく、心がざわざわと騒いで、いてもたってもいられないような状況になるのでもなく、偶然の一致を、虫の知らせを心から喜び、<span style="color: #ff00ff"><strong>「これがシンクロニシティなんだ」</strong></span><span style="color: #ff00ff"><span style="color: #000000">と感動できる</span></span>ような体験をいつかしたいと思うんです。</p>
<p>夢の中で背中を追いかけて離れていくのではなく、全く会ったこともない人と握手を交わし、それが現実世界で起こるような、新たな出会いを予感させるような虫の知らせが訪れることを密かに楽しみにしながら・・・。</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>二つの縁の中にいる</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 30 Sep 2023 12:00:16 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オリエンタル納言日常日記]]></category>
		<category><![CDATA[人間関係]]></category>
		<category><![CDATA[出会い]]></category>
		<category><![CDATA[別れ]]></category>
		<category><![CDATA[友人]]></category>
		<category><![CDATA[大切な人たち]]></category>
		<category><![CDATA[家族]]></category>
		<category><![CDATA[縁]]></category>
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					<description><![CDATA[皆さんは「縁」という言葉を信じますか？ という書き出しになると、なんか勧誘みたいですが…。笑 ちなみにワタシは、今までの人生では信じていませんでした。 というよりも、正確には信じようとしていたけれど、信じた先に何もなく、 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>皆さんは<span style="font-size: 28px"><span style="color: #ff0000"><strong>「縁」</strong></span></span>という言葉を信じますか？</p>
<p>という書き出しになると、なんか勧誘みたいですが…。笑</p>
<p>ちなみにワタシは、今までの人生では信じていませんでした。</p>
<p>というよりも、正確には信じようとしていたけれど、信じた先に何もなく、いつも悲しい思い出だけが残ることが多かった、というのが正しいかもしれません。</p>
<p>いつしか、<span style="color: #ff00ff"><strong>「世の中に縁というものなんてない。それはただ、都合のいいように解釈しているだけなんだ」</strong></span>と思うようになりました。</p>
<p>当たりっこないと思いながら向かった神社での参拝、縁を求めて占いに頼ったこともありました。</p>
<p>けれども、本当に合っているのかどうかさえも分からず、嫌なことは当たっているような気がするけれど、いいことはまるで当たらない気がしてならない。</p>
<p>人の繋がりも、物や出来事の繋がりも、どれもが胡散臭く感じるようになってしまったのです。</p>
<p>いつしか、縁という言葉を避けるようになり、そして信じることもやめてしまいました。</p>
<h4><span id="toc1">少しずつ動き出した歯車は</span></h4>
<p>しかし、去年の１０月に仕事を退職してから、縁というものを強く感じる出来事がありました。</p>
<p>そしてそれは今でも続いているようなんです。</p>
<p>かつて仲の良かった先輩は、仕事を辞める直前まで遊んだり、時には相談に乗ってくれることもありました。</p>
<p>けれども、辞める前に仕事を休職した途端、連絡はパタリと途絶え、そして辞めるまで一切の連絡を取ることはありませんでした。</p>
<p>その兆候に、まだ仕事を辞める気配が全くなかった頃、ある日を境に、理由はないのに話が合わなくなってしまったのです。</p>
<p>とても仲が良く、職場の中でも色んな相談ができるほど信頼関係はできていたはずなのに。</p>
<p>その関係はいとも簡単に、プツリと切れてしまいました。</p>
<p>そして友人関係もそうです。</p>
<p>彼と結婚する前までは頻繁に会っていたり、遊んでいた友人が何人もいました。</p>
<p>心の底から信頼していたはずなのに、その友人たちともパタリと連絡は途絶えてしまい、今では何をしているのかも分からない状態になっています。</p>
<p>どうして立て続けに関係が切れてしまったのか、それはワタシにも理解できず、そして頭の整理も追いつかないまま、時間だけが過ぎてしまったのです。</p>
<h4><span id="toc2">出ていく人と入ってくる人</span></h4>
<p>先ほど話した出ていく人の反対もあり、数年間連絡を取らなかった友人と再会し、昔以上に仲を深めている人もいます。</p>
<p>また出会ったこともなかった人と会ってみたり、知らない場所を訪れてみたりと、新しいことに挑戦する機会が増えていきました。</p>
<p>まさに入れ替わりのようにして、仲の良かった人たちは去り、新たな人との出会いがやってきた。</p>
<p>それはもしかしたら、<span style="color: #ff0000"><span style="font-size: 28px"><strong>「縁」</strong></span></span><span style="color: #ff0000"><span style="color: #000000">が</span></span>運んできてくれた何かなのかもしれない、そう思うようになったのです。</p>
<h4><span id="toc3">直感で感じる縁たちは</span></h4>
<p>最近では、本当に色々な人や物との出会いや別れを経験しています。</p>
<p>大切だと思っていた人と離れることもあれば、新しい人がやってきて人間関係を構築することもある。</p>
<p>昔のワタシであれば、過去の人たちにすがっていたし、離れてしまうことに恐怖心すら抱いていたかもしれません。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「どうして行ってしまうの・・・。一人にしないでよ」</strong></span>そう言いながら。</p>
<p>けれども今は、また別の感情が生まれ始めているのです。</p>
<p><strong>｢きっとこれは、もともと決まっていた運命であり、どんなことにも理由があって、縁というものが存在するんだ｣</strong>そうやって、引き止めることをやめました。</p>
<p>確かに昔からある縁が切れてしまうことは、とても悲しいことです。</p>
<p>気持ちが吹っ切れるまでには、随分と時間と、気持ちの整理が必要でした。</p>
<p>けれども今は自然の流れに逆らわずに、目の前に訪れた現実を受け止めるようにしたんです。</p>
<p>離れてしまうことには理由があるし、どうしようもないこともある。</p>
<p>それを一つひとつ悲しんで後悔していたら、ワタシの心も保てないでしょう。</p>
<p>だから、考えることをやめました。</p>
<p>きっとこれも運命であり、全ての縁に意味があるのだと思うようにしたから。</p>
<h4><span id="toc4">夢が運んでくれた、最大の縁</span></h4>
<p>こうして前向きに考えられるようになったのは、ワタシ自身が夢を持ち、活動をしているからだと思います。</p>
<p>そしてその中には応援してくれる人、支えてくれる人、そしてエッセイを読んでくれている人がいることが、何より心を安定させてくれているのでしょう。</p>
<p>もしも昔みたいに、目の前にあることばかりを見つめて、前を向くことをしなければ、きっといつまで経ってもその場で足踏みをしているような状態だったかもしれません。</p>
<p>人が離れていくことは、<strong>新しい縁と出会わせてくれるチャンス</strong>だと、今のワタシなら思えるんです。</p>
<p>そして一番大切なことは、どんな状態であっても離れずにそばに居続けてくれる人たちの存在ではないでしょうか。</p>
<p>去ってしまった人たちのことを考えて時間を潰すよりも、目の前にいる大切な人たちのことを考えて、毎日を生きていきたい。</p>
<p>そう思えるようになったのも、きっと夢が運んでくれた縁だと思うのです。</p>
<p>この先の未来では、人も、物も、運命さえも変わっているかもしれない。</p>
<p>けれども一つだけ、自信を持って言えることがあるんです。</p>
<p>それは、辛い時も嬉しい時も変わらずにそばに居続けてくれた人たちだけは、きっとどんなことがあっても離れることはないということ。</p>
<p>そしてその人たちをこれからも大切にしていくことが、人生を切り開くための縁を結んでくれる唯一の方法だと思うから。</p>
<p>今まで信じてこなかった縁というものを、これからは少しだけ、信じてみようと思いいます。</p>
<p>たった一人ではなく、大切な人たちと一緒に・・・。</p>
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		<title>お願いだから、歯医者に行って　後編</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 05 Sep 2023 10:00:34 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オリエンタル納言日常日記]]></category>
		<category><![CDATA[元彼]]></category>
		<category><![CDATA[別れ]]></category>
		<category><![CDATA[思い出]]></category>
		<category><![CDATA[歯医者]]></category>
		<category><![CDATA[過去]]></category>
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					<description><![CDATA[香りの正体が気になりつつも、交際自体は順調に進んでいたと思います。 今までの元彼みたいに浮気をすることもないし、ゴミ屋敷に住んでいるわけでもないし、怒鳴ったり何か危害を加えてくるわけでもない。 至って穏やかで優しい性格の [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>香りの正体が気になりつつも、交際自体は順調に進んでいたと思います。</p>
<p>今までの元彼みたいに浮気をすることもないし、ゴミ屋敷に住んでいるわけでもないし、怒鳴ったり何か危害を加えてくるわけでもない。</p>
<p>至って穏やかで優しい性格の優男には、香りを忘れてしまいそうになるくらいの良いところも、もちろんありました。</p>
<p>今までの関係がおかし過ぎたということもあり、そして何よりワタシの感覚がバグっているということもあり、この時はまだ、香りの正体を突き止めることをしませんでした。</p>
<h4><span id="toc1">交際一年を目前に</span></h4>
<p>交際一年を目前に、ある旅行を計画していました。</p>
<p>それが、<span style="color: #ff0000;"><strong>「ディズニーランドとクレヨンしんちゃんの聖地巡礼」</strong></span>だったのです。</p>
<p>普段のお出かけも色々な場所に行っていたわけではないし、食事をするとか、買い物に出かけるとか、その程度でした。</p>
<p>もうすぐ一年記念日を迎えるにあたって、<strong><span style="color: #008080;">「いつもとは違うことをしよう」</span></strong>という話になり、旅行の計画が立てられました。</p>
<p>元々彼氏と旅行に行くなんて性格でもないので、その提案はすごく嬉しかったんです。というよりも、元彼たちも率先して旅行に行きたがる人ではなかったので、自分から提案することも恥ずかしかったり、気が引けたりと言い出すことができませんでした。</p>
<p>だからこそ、純粋に提案をしてもらった時は嬉しかったんです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff;">（あぁ、この人は楽しいを提案してくれる人なんだ）</span>って。</p>
<p>そんな優男の気持ちに応えるべく、ワタシはワタシでしおりを作ったり、お揃いの服を選んだりしました。ようやく普通のカップルになれたということもあり、心の底から嬉しかったです。</p>
<p>こんな幸せが続いてくれると良いなと、この時は心の底から思いました。</p>
<h4><span id="toc2">二人で行った初めての旅行</span></h4>
<p>そして旅行当日。</p>
<p>ディズニーランドでは色違いの服を着て、二人でいろんな場所で写真を撮りました。</p>
<p>恥ずかしがり屋な優男は、写真を撮るときには少しだけ距離を取ろうとしていたので、<span style="color: #ff00ff;"><strong>「もっとこっちにおいで」</strong></span>と腕を掴み、無理矢理にでも写真を撮りました。笑</p>
<p>しかし画面越しに映る姿を見ると、<span style="color: #008080;"><strong>「すごく幸せそうだね」</strong></span>と嬉しそうに話すので、やっぱり来て良かったと心の底から思いました。</p>
<p>そして彼氏との旅行がこんなにも楽しいものかと、遅ればせながら人生で初めて感じた瞬間でもありました。</p>
<p>次の日のクレヨンしんちゃんでの聖地巡礼は、とにかく楽しかった。</p>
<p>カップルで行くからというよりも、単純にワタシのオタク心が爆発してしまい、もう、それはそれは人生の中で一番大はしゃぎした1日だったかもしれません。笑</p>
<p>春日部駅を周り、しんちゃんグッズを買い漁り、そしてしんちゃんに囲まれた壁を眺めて<strong>ニタニタ</strong>する。</p>
<p>しんちゃんに囲まれている状況に、もう他のことなんて忘れて、小さいことなんてどうでも良くなって、大はしゃぎをしました。</p>
<p>そして一泊二日の旅行が終わると、しっかり現実に引き戻されてしまい、なんだか悲しいやら、退屈やら、もう一度戻りたいやらで、しばらくの間は現実逃避をしていました。</p>
<h4><span id="toc3">不穏な空気は突然に</span></h4>
<p>現実の世界に戻ってきてしまってからは、少しずつ私たちの関係にもときめきというものは無くなっていきました。</p>
<p>そして少しずつではあるけれど、関係も冷め始めてしまいました。</p>
<p>というの優男は付き合った経験が少なく、ワタシが二人目くらいの彼女でした。</p>
<p>優しいのは良いのですが、その優しさが時には度が過ぎていたり、重く感じてしまうことも少しずつ増えていくようになったのです。</p>
<p>そして自由気ままなワタシの心を冷めさせた行動は、<span style="color: #008080;"><strong>「どこに行ってきたの？」「誰と遊んだの？」「毎日電話したいな」</strong></span>というナ<span style="color: #008080;"><span style="color: #000000;">チュラに行動を把握されることでした。</span></span></p>
<p>聞かれると言いたくなくなってしまう性格なので、聞かれるたびに<span style="color: #ff00ff;"><strong>「友だちだよ」</strong></span>とか<strong><span style="color: #ff00ff;">「その辺に行ってきたよ」</span></strong>とすごくアバウトに応えるようになっていきました。</p>
<p>そして毎日の電話も正直苦痛に感じていたので、なるべく用事を作って出ないようにしていたのです。</p>
<p>ここまでくると、本当に好きかどうかなんて分からなくなっていたし、多分好きじゃなくなっていたんだと思います。</p>
<p>あの幻の幸せだった旅行を終えて、より一層香りが強くなったよう気がしてなりませんでした。</p>
<p>口から香るもの、体から香るもの、そのどれもがワタシには合わなくなってしまっていたのです。</p>
<p>匂いが合わない人とこの先も一緒にいられるか想像を何度もしました。けれども、どうしても将来を見据えて付き合い続けることもできないし、その想像することすらできない。</p>
<p>ということは、この時点ではほとんど気持ちは冷めてしまっていたような気がします。</p>
<p>ワタシとは反対にどんどん愛が重くなっていく優男は、きっと二人の将来を本気で考え、そして見据えていたでしょう。</p>
<h4><span id="toc4">運命を分けた喧嘩</span></h4>
<p>しかし、優男も今の状況を察していなかったわけではありませんでした。</p>
<p>少しずつワタシの心が離れていることに気づき、不安を抱くようになっていました。だからよく、<span style="color: #008080;"><strong>「ねえ納言ちゃん。僕のこと好き？」</strong></span>と聞いてくるようになったのです。</p>
<p>正直その質問すら重いし、面倒だと思ってしまっていたので、返答も適当に流してしまっていました。だからこそ、優男の気持ちもどんどん不安に駆られて、重たくなっていったのかもしれません。</p>
<p>そんな優男は何を思ったのか、ワタシには内緒である女性に相談をしていました。</p>
<p>それを知ったのは、優男がたまたま誤爆でワタシのLINEにやり取りを送ってきたからだったのです。</p>
<p>そこには、私たちが喧嘩をしている内容が事細かく書かれており、スクショと共に添えられていました。</p>
<p>スクショは紛れもなく喧嘩していた時のもので、不安、不満、そして怒りが少しずつ滲み出ているような文章でした。</p>
<p><span style="color: #008000;"><strong>「どうしたらいいか分からないんだ・・・。こんなにも好きなのに、もう飽きられているのかも知れない」</strong></span></p>
<p><span style="color: #666699;"><strong>「そんな女なんて、やめちゃえば？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000;"><strong>「でもまだ、好きだから」</strong></span></p>
<p><span style="color: #666699;"><strong>「そうなんだ。でも、相手にも気持ちがないんだし、一緒にいても無駄な気がするけどね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000;"><strong>「そっか〜・・・」</strong></span></p>
<p>会話はそこで途切れ、代わりに通話マークが残されていました。</p>
<p>全く知らない相手に二人のことを話されているのが恥ずかしくて、そして相手の女性に言われた言葉が妙にキツくて、心の中でどうしようもない怒りが湧き上がってしまったのです。</p>
<p>いっそのこと、別れてしまえばいいんだ。</p>
<p>そんなことを思ってしまうほど、ワタシの気持ちは、どうしようもないところまで来てしまっていたのです。</p>
<h4><span id="toc5">決別の予感と同情と</span></h4>
<p>誤爆をされてすぐに、優男から電話がかかってきました。</p>
<p>慌てた様子で<span style="color: #008000;"><strong>「これは違うんだ、これは違うんだ」</strong></span>と繰り返すばかりでした。</p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「一体何が違うの？ワタシにとっては、全く知らない人にLINEのやり取りを見られて、会ったこともない人に『そんな女、やめとけば？』なんて言われる。こんな気分悪いことはないよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000;"><strong>「ごめんねえ。でも、僕も不安だったから。君がどこかに行ってしまわないか。すごく不安だったから」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「だったら、それをワタシに言うべきなんじゃないの？信頼関係を築いてきたはずだったのに。これじゃあ、もう信頼なんてできないよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000;"><strong>「そんなこと言わないでよ・・・。僕はただ、本当に好きだったから」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「もう遅い、そんなこと言ってもあなたの行動が全てを壊してしまったんだから」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000;"><strong>「うぅぅぅ・・・」</strong></span></p>
<p>泣きじゃくる優男の声を聞いても、ワタシの心はぴくりとも動きませんでした。</p>
<p>こんなにも泣いているのに、こんなにも思ってくれているのに、ワタシの気持ちはもうそこには、ありませんでした。</p>
<p>心の中が空っぽになっていく感覚を確かめながら、あとは別れを告げることだけを考えるのみだったのです。</p>
<p>しかし、<span style="color: #008000;"><strong>「あと一度だけチャンスをください。これからは、こんな思い絶対にさせないから。約束するから」</strong></span></p>
<p>そうやって泣く声に好きという感情ではなく、同情という新たな感情が芽生えてしまったのです。</p>
<p><strong>ここまで泣いてくれた人は今までいただろうか。</strong></p>
<p><strong>こんなにもワタシのことを想ってくれた人はいただろうか。</strong></p>
<p>そう考えた時、彼ほど涙を流してくれた人はいませんでした。</p>
<p>だからこそ、微かに抱いた同情心を拭えなかったんだと思います。</p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「わかったよ・・・。そこまで言ってくれるなら、今回だけだからね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000;"><strong>「えっ！？本当に！！！！ありがとう、本当にありがとう」</strong></span>その言葉は、いつまでも耳の奥深くで響き続けていました。</p>
<h4><span id="toc6">決定的な、あの日</span></h4>
<p>あれからカップルとして再出発をした私たちでしたが、普通に接する彼を許せない気持ちと、愛そうとしても気持ちが追いつかない申し訳なさを抱えて過ごしていました。</p>
<p>同情心は好きという気持ちではなく、あくまで同情なんだと痛感し続けていたのです。</p>
<p>どれだけ優しくされていても、心から好きだと思うことができませんでした。</p>
<p>愛そうとすればするほど、ワタシの心が離れていくような感覚には逆らえなかったんです。</p>
<p>そんな時、ふと彼の癖が気になり聞いてしまったのです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「ねえ、一つ聞いてもいい？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000;"><strong>「どうしたの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「どうしていつも口元を隠して笑うの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000;"><strong>「・・・癖だよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「今まで付き合ってきて、一度も口の中を見たことがないような気がする。何か隠し事でもあるの？何か、言えないことでもあるの？」</strong></span>聞き始めたら止まらなくなってしまい、どんどん彼の心の中に土足で踏み込んでいました。</p>
<p>明らかに隠そうとしているのは分かっていました。</p>
<p>それでも何か秘密があることを、見逃すことはできなかったんです。あの口の中には、一体何が隠されているのか。</p>
<p>そして頑なに隠そうとしている理由は、なんなのか。</p>
<p>そして禁断の言葉を口にしてしまいました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「ねえ、口の中を見せてよ」</strong></span>って。</p>
<p>初めこそ嫌がっていた優男でしたが、何度も懇願するワタシに根負けし、<span style="color: #008000;"><strong>「引かないでね」</strong></span>とだけ言って口を大きく開けました。</p>
<p>恐る恐る口の中を見てみると、そこには<strong>8本の歯と、銀の細長いボルトが2本、歯茎から剥き出しで刺さっていたのです。</strong></p>
<p>あまりの衝撃的な光景に、ようやく香りの正体が解けたような瞬間でもありました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「ねえ、こんな状態でほっといたら病気になっちゃうよ！！どうして歯医者に行かないの？怖いの・・・？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000;"><strong>「いや、面倒くさいからだよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「そんなことある！？ここまで酷くなってるんだもん。流石に行かないと」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000;"><strong>「でも面倒だから」</strong></span></p>
<p>怖いわけでもなく繰り返されるのは面倒だからという言葉だけでした。</p>
<h4><span id="toc7">たった一度きりで</span></h4>
<p>あまりにも衝撃的な口内を見てしまったから、ワタシはどうしても彼を歯医者に連れて行きたかったんです。いや、ワタシじゃなくてもきっとそうすると思います。</p>
<p>何度も何度も言い続けた結果、一度だけ一緒に歯医者に行くことに成功しました。しかしそれ以降は、何か理由をつけて行くことをしませんでした。</p>
<p>どれだけ言っても行く気のない姿に、自然とスキンシップをとることはなくなり、そして気持ちは急激に薄れて行きました。この時には、同情心すらありませんでした。</p>
<p>そんな時、彼から<span style="color: #008000;"><strong>「納言ちゃんは、もう僕のこと飽きちゃったの？」</strong></span>という腹立たしいLINEが届いたのをきっかけに、<span style="color: #ff00ff;"><strong>「あなたが歯医者に行かないから別れたい」</strong></span>とストレートに伝えたのです。</p>
<p>それを聞いた彼は<span style="color: #008000;"><strong>「次はちゃんと行くから」</strong></span>なんて言ってきましたが、行かないことを散々実感していたので、<strong><span style="color: #ff00ff;">「あなたは、何度もワタシの言葉を聞いても耳を傾けようとしなかった。他の部分ではとてもいい人だと思う。でも、歯が8本しかないのに歯医者に行かない人とは、付き合いきれないよ」</span></strong>そう伝えました。</p>
<p>そして全てを悟った彼は、ワタシの<span style="color: #ff00ff;"><strong>「別れてください」</strong></span>という言葉に、たった一言、<span style="color: #008000;"><strong>「わかりました」</strong></span>とだけ答えたのです。</p>
<p>こうして、彼との交際は幕を閉じたのです。</p>
<h4><span id="toc8">最後に</span></h4>
<p>優男と付き合って以降、どれだけ優しい人でも欠点を抱えているし、口の中には大きな秘密を抱えている人がいることも知りました。</p>
<p>そしてそれ以降、付き合う前には確認するようになったんです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「あの、歯って全部ありますか？」</strong></span>と。</p>
<p>口は顔の玄関だと思っています。</p>
<p>どれだけ誠実な対応をしていたとしても、優しかったとしても、玄関の清掃を怠っている人は、どこか欠点がある。</p>
<p>そうワタシは思うのです。</p>
<p>皆さんの付き合っている人や、関わっている人の玄関は大丈夫ですか？</p>
<p>もしも気になる人がいる時には、聞いてみてください。</p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #ff0000; font-size: 24px;"><strong>あの、歯ってありますか？</strong></span>ってね。</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>香りの思い出（リクエスト企画）</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 15 Jul 2023 10:00:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラボ企画]]></category>
		<category><![CDATA[オカルト]]></category>
		<category><![CDATA[リクエスト]]></category>
		<category><![CDATA[別れ]]></category>
		<category><![CDATA[思い出]]></category>
		<category><![CDATA[祖母]]></category>
		<category><![CDATA[香り]]></category>
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					<description><![CDATA[今回のリクエスト企画での、一発目のエッセイは“香りの思い出”です。 このリクエストをいただいた時、私は忘れられないある出来事を思い出すきっかけとなったのです。 とても大切だけれど、すごく寂しくて切ない気持ちになった思い出 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>今回のリクエスト企画での、一発目のエッセイは<span style="color: #000000"><span style="color: #33cccc"><strong>“</strong></span></span><span style="color: #000000"><span style="color: #33cccc"><strong>香りの思い出</strong></span></span><span style="color: #000000"><span style="color: #33cccc"><strong>”</strong></span></span><span style="color: #000000">です。</span></p>
<p>このリクエストをいただいた時、私は忘れられないある出来事を思い出すきっかけとなったのです。</p>
<p>とても大切だけれど、すごく寂しくて切ない気持ちになった思い出を・・・。</p>
<p>いつか書こうと思っていたけれどタイミングがなく、なぜか書くのをためらっていました。</p>
<p>とてもいい機会をいただいたので、今回この場をお借りして書こうと思います。</p>
<p>それでは、スタートです。</p>
<h4><span id="toc1">大好きだった祖母</span></h4>
<p>何度もエッセイで登場している祖母は、私の1番最初にできた友人でもありました。</p>
<p>今こうして化粧をしたり、香水をつけてお洒落を楽しむようになったのも、きっかけは全て祖母でした。</p>
<p>少しだけ高い化粧品の香りがする顔に頬擦りするのが大好きで、どこに行くにも手を繋いで、一緒に歌を歌って過ごしていました。</p>
<p>誰が見ても私の祖母だと分かるくらい遠くにいても、迷子になったとしても探せるくらい派手な洋服に身を包み、女性であることを忘れない人でした。</p>
<p>そんな彼女も笑い方だけは少し変で、<span style="color: #33cccc"><strong>イヒヒヒ</strong></span>と笑う声を聞くと、こちらまで釣られて笑ってしまう、そんなお茶目な一面もありました。</p>
<p>祖母は私に、<span style="color: #33cccc"><strong>「今のうちからお洒落さんになっていれば、大人になった時にもっと毎日が楽しくなるよ」</strong></span>と教えてくれたり、<span style="color: #33cccc"><strong>「口紅は良いものを使うんだよ。お顔の中で</strong></span><span style="color: #33cccc"><strong>1</strong></span><span style="color: #33cccc"><strong>番見られる場所だからね」</strong></span>と言われたことを、いまだに私は守り続けています。</p>
<p>小さい頃から、私は祖母と約束をしていたことがありました。</p>
<p>それが<span style="color: #ff00ff"><strong>「大人になってもお洒落をして、一緒に出かけようね。大きくなっても、私の</strong></span><span style="color: #ff00ff"><strong>1</strong></span><span style="color: #ff00ff"><strong>番大好きな人は、ばあちゃんだよ。空よりも宇宙よりも大好きだから」</strong></span><span style="color: #ff00ff"><span style="color: #000000">という約束と共に、いつまでも大好きだということを伝えていました。</span></span></p>
<p>その言葉を聞いた祖母もまた、<span style="color: #33cccc"><strong>「おばあちゃんも納言ちゃんが宇宙で</strong></span><span style="color: #33cccc"><strong>1</strong></span><span style="color: #33cccc"><strong>番大好きだよ。内緒ね」</strong></span>と笑って言ってくれました。</p>
<p>とても大切な思い出を、今の今まで忘れたことは一度もありません。</p>
<h4><span id="toc2">別れの第六感</span></h4>
<p>私にはとても不思議な感覚があり、それを<span style="color: #0000ff"><strong>「別れの第六感」</strong></span>と呼んでいます。</p>
<p>とても不思議な感覚だから、もちろん信じてもらえるかなんて分からないけれど、昔から、とても不思議な感覚が突然全身に覆い被さるように襲ってくる瞬間がありました。</p>
<p>どれだけ仲がいい人でも、みぞおちから心臓に向かってゾワゾワっと走ったかと思うと、髪の毛が逆立つ感覚がする。そして気がつけば全身に鳥肌が立ち、それ以降その人に関する夢ばかりを見るようになるという不思議な出来事が何度もありました。</p>
<p>そして3ヶ月から半年あたりで、別れは現実のものとなってしまうのです。</p>
<p>いつしか、自分の中でゾワゾワっとした時には、<span style="color: #ff00ff">（あぁ、もうこの人とはお別れする運命なんだ）</span>と諦めるようになっていきました。</p>
<p>ただの別れならまだしも、それは時に永遠の別れを告げざるを得なくなってしまうこともあるのです。</p>
<p>しかし、小学生の頃から始まったその感覚も、初めは訳が分からず<span style="color: #ff00ff">（なんだろう。気持ち悪いなぁ）</span>程度にしか思っていませんでした。</p>
<p>私がその感覚を信じるようになったのは、皮肉にも祖母との別れだったのです。</p>
<h4><span id="toc3">運命の数ヶ月</span></h4>
<p>ある日、私はとても不思議な夢を見ました。</p>
<p>祖母と手を繋いで歩いていたにも関わらず、感覚もなしに手がするりと離れて、どんどん遠くの方へと歩いていってしまう姿を見ながら<span style="color: #ff00ff"><strong>「待ってよ！ねえ！ばあちゃん！どこに行くの！？私を置いていかないでよ！！」</strong></span>と叫び続けていました。</p>
<p>すると、暗闇の最後の方でクルリと私の方を向き<span style="color: #33cccc"><strong>「納言ちゃん、ごめんね」</strong></span>とだけ言うと、そのまま姿を消してしまい、私は目を覚まして心臓がバクバクしている感覚を確かめながら、猛烈な恐怖に襲われる不思議な夢を繰り返し見るようになりました。</p>
<p>見るたびに、なんとなく祖母との距離も遠くなっていくように感じ、私は起きるたびに寝汗と心臓がバクバクと音を立てている感覚に震えるようになっていきました。</p>
<p>そんな矢先、祖父が検査入院することが決まったのです。</p>
<p>詳しいことはあまり覚えていませんが、祖父の入院に伴い、祖母も献身的に手伝いをしていました。</p>
<p>そして家族や親戚たちも、祖父の命の危険性の方を懸念していました。ただ一人、私を除いて・・・。</p>
<p>私はというと、どこから湧いて出てくる自信なのかは分からないけれど、<span style="color: #ff00ff"><strong>「じいちゃんが亡くなるのは今じゃない」</strong></span>と直感で分かっていました。しかし、祖母のことを考え出した途端、涙が溢れ出し、どうしようもない不安感に襲われていたのです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「ばあちゃんは、近いうちいなくなってしまうのかもしれない」</strong></span>そんな恐怖にも似た感情が全身を駆け巡り、涙となって溢れ出てくる。</p>
<p>それが猛烈に怖くて仕方がなかったのです。</p>
<p>過労で倒れた祖母は検査入院の結果、膵臓癌が見つかり、余命宣告をされましたが、まだ子どもだった私と弟に心配かけまいと、余命宣告の話をされることはありませんでした。</p>
<h4><span id="toc4">病室の香り</span></h4>
<p>祖母が入院してから、定期的にお見舞いに行っていました。初めの頃はまだ元気だったので、普通に会話をしたりエレベーターまで迎えにきてくれることもありました。</p>
<p>しかし、私はかすかな匂いの変化を感じていました。</p>
<p>薬の影響なのか独特の雰囲気がそうさせているのかは分かりませんが、会いにいくたびに、病気の匂いが鼻の奥をツンと刺すように香るのです。その場にいると気が滅入るほどの匂いに耐えられず、何度も病室を行ったり来たりしながら、口呼吸をしていました。</p>
<p>しかし病気の進行は早く、日に日に体調が悪くなっていく祖母の姿、そして強烈に香る匂いは、今でもふと思い出すことがあります。</p>
<p>そして余命宣告されたことを知らなかった私ですが、自分の感覚には絶対的な自信があったので、もう覚悟を決めていました。</p>
<p>祖母が、この数ヶ月の間に亡くなることを私は密かに予期していたのです・・・。</p>
<h4><span id="toc5">最期の時に会えなくて</span></h4>
<p>お洒落でパワフルで元気だった祖母の最期は、クタクタのパジャマに話すこともできないほど痩せ細った姿に変わり果てていました。</p>
<p>子どもでも目を背けてしまいたくなる姿に、もう当時の面影はありません。</p>
<p>祖母が最期を迎える数日前から、祖母の夢をまた見るようになりました。何度も声をかけても一切振り向いてくれない後ろ姿を泣きながら追いかける私。どれだけ<span style="color: #ff00ff"><strong>「ばあちゃん！！！待って」</strong></span>と言っても、どんどん前に進み続けてしまう夢は、日に日に恐怖心を掻き立てていくばかりでした。</p>
<p>嫌な予感の前触れのように、心は常にざわついていました。</p>
<p>そしていよいよ今夜が峠だと言われた日、家族や親族が集まり、祖母のベッドを囲みながら大きな声で、<span style="color: #ff0000"><strong>「起きて！起きて！」</strong></span>と叫ぶ大人たちを見て、どこか冷静で冷めていた私は<span style="color: #ff00ff">（そんなに叫んでも、もう運命には逆らえないんだよ）</span>と心の中で思い、つい耳を塞ぎたくなっていました。</p>
<p>その途端、急な睡魔が私を襲い、祖母に<span style="color: #ff00ff"><strong>「ばあちゃん、ごめん。少し寝るね」</strong></span>とだけ声をかけたと同時に気を失ったように眠ってしまったのです。</p>
<p>悲鳴にも思えるような声の大きさに驚いて目を覚ますと、目の前には静かに眠ったままの祖母がいました。</p>
<p>親戚たちが涙を流し、横には号泣しながらへたりと座り込んでしまった母の姿がありました。</p>
<p>私は祖母の顔を見ながら涙を流すことも忘れてしまったかのように、呆然とその場に立ち尽くすことしかで出来ませんでした。</p>
<h4><span id="toc6">不思議な予兆</span></h4>
<p>私はそもそも霊感もなければ、お化けも怖いから幽霊の存在も信じていません。</p>
<p>しかし、不思議な予兆がありました。</p>
<p>かつて一緒に過ごした祖父母の家に祖母を連れて帰り、祖母の思い出を親戚たちと話していた時のこと、風も吹いていないのにも関わらず、電気の下に付いていた紐が、ユラユラと揺れ始めました。</p>
<p>その瞬間、一瞬パチンと電気が消え、また明かりがつくというなんとも不思議な現象が起きたのです。</p>
<p>親戚たちは<span style="color: #008080"><strong>「これはもしかして、今ここにいるのかもしれないね」</strong></span>なんて泣きながら、嬉しそうに話していました。しかし、姿形はどこにもないし、祖母の匂いも全くしない。私はその話を<span style="color: #ff00ff">（きっと寂しさから見えた幻想なんだ）</span>と気持ちをぐっと押し殺すようにしたのです。</p>
<p>その後、通夜と葬儀を終えて誰もがふぅ〜とひと段落ついたように、無理矢理にでも前を向こうとしている雰囲気が出ていました。そんな中、大きな額縁に入れられた祖母のはにかんだ笑顔の写真を独りで眺めていた私は、この時初めて、本当の意味で泣きました。</p>
<p>今までの思い出を振り返り、まだ脳内で繰り返される声を思い出すように、当時一緒に歌っていた歌を口ずさみながら、静かに涙を流したのです。</p>
<h4><span id="toc7">四十九日の別れ</span></h4>
<p>祖母がいなくなってから数日間、何度も祖母にお願いをしました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「私の夢に出てきて・・・」</strong></span>と。</p>
<p>しかし、亡くなる直前に見た夢を最後に、一切祖母が夢に出ることはありませんでした。私だけでなく、実の娘である母の夢にも、祖母が出てくることはなかったそうです。</p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「おばあちゃんが夢に出てきてくれたら、嬉しいんだけどね」</strong></span>なんて母も口癖のように言っていたけれど、見ることはなかったそうです。</p>
<p>1番大好きだと言ってくれたのに、こんなに会いたいと願っているのに・・・。もしも幽霊の存在があるのだとしたら、どうして会いにきてくれないのか、そんなことばかりを考えて過ごしていました。</p>
<p>唯一の相談相手を、そして一番の理解者を失った私は、今まで以上に孤独を感じるようになっていきました。そして日が経つにつれて祖母の声も、香りも、どんどん遠く離れていってしまう感覚も、怖くて仕方がありませんでした。</p>
<p><strong>祖母への気持ちが、祖母との記憶が薄らいでいく、そんな恐怖が。</strong></p>
<p>しかし、私の想いはとても不思議な形で叶うこととなったのです。</p>
<p>それはちょうど四十九日を迎えた日、時刻は夕方になっていたと思います。</p>
<p>窓越しからレースのカーテンをすり抜けて、オレンジ色の光が差し込み、部屋全体を暖かい光で包み込んでいるような景色だったような気がします。</p>
<p>いつも通り階段を上がり、2階にある自分の部屋のドアを開けて一歩を踏み出した瞬間、とても懐かしく悲しい香りがしました。</p>
<p>祖母の亡くなる直前の病室の香りが・・・。</p>
<p>全身に鳥肌が立ち、<span style="color: #ff00ff; font-size: 20px"><strong>「ばあちゃんが・・・ばあちゃんがいる！ここにいる！母ちゃん！ばあちゃんがここにいる！」</strong></span>と叫びながら、キッチンに立つ母の手を掴んで私の部屋まで連れていきました。</p>
<p>しかし部屋に入った瞬間、香りは一瞬にして消えてしまいました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「この部屋の角に、さっきまで匂いがあったんだよ！あれは絶対ばあちゃんだった！会いにきてくれたんだよ」</strong></span>と必死に話す娘を見た母は、一言<span style="color: #ff9900"><strong>「そっか・・・。お母さんも会いたかったな」</strong></span>と呟き、下へと降りていきました。</p>
<p>切なそうに笑う母の顔を見て、なんてひどいことをしてしまったのだろうと、申し訳なさと、もう少しだけ香りがしてくれていたらという思いから、床にへたり込んで、履いていたスカートが涙で濡れてしまうほど、声を殺して泣きました。</p>
<p>しかし、この話はこれでは終わらないのです。</p>
<p>実は次の日の朝、いつも以上にご機嫌でキッチンに立つ母の姿に、妙な違和感を感じました。</p>
<p>すかさず<span style="color: #ff00ff"><strong>「何かいいことでもあったの？」</strong></span>と聞くと、<span style="color: #ff9900"><strong>「昨日ね、納言ちゃんが『おばあちゃんが会いにきてくれた』って言ってたでしょ？実はその夜、お母さんのところにも会いにきてくれたの。今までずっと夢を見なかったのに、初めておばあちゃんの夢を見たんだよ。入院していた頃に着ていたパジャマ姿だったけれど、すごく元気だったから、ほっとした」</strong></span>そう言っていました。</p>
<p>私が強く香りを感じたのは、闘病生活を送っていた頃の香りでした。そして、母の夢に登場したのも、パジャマ姿だということに、もしかしたら、四十九日の最後に会いにきてくれたのかもしれないと、奇跡が起きたのかもしれないと思う出来事となったのです。</p>
<h4><span id="toc8">最後に</span></h4>
<p>私には、昔から不思議な感覚がありました。それが<span style="color: #0000ff"><strong>『別れの第六感』</strong></span>というものでした。</p>
<p>誰かとの繋がりが絶たれる時、そして命の糸がプツリと切れようとしている時、身体中が震え、みぞおちからゾワゾワと湧き上がる謎の感覚。そしてその予兆には、今まで見るはずもなかった人が、夢に何度も現れるという不思議な現象が・・・。</p>
<p>しかし、エッセイの中でも話しましたが、私は霊感もなければ幽霊も信じていません。ましてや、特殊な能力なんてものも持ってはいません。</p>
<p>ただ一つ言えることは、この別れの第六感が外れたことは一度もありません。</p>
<p>29年間の人生の中で、何度か大切な人を失ってきました。</p>
<p>その前触れには、必ずこの感覚がありました。そして、亡くなる瞬間に立ち会えることはありませんでした。</p>
<p>幸か不幸か、なぜそうなってしまうのかは私自身にも分かりません。</p>
<p>大人になり、私には数少ない大切な人が身近にいます。しかし、もしも離れることになった時に別れを感じてしまうのかと思うと、少しだけ恐怖心を抱いてしまうのです。</p>
<p>しかし人の命には限りがあり、そして出会いがあれば別れも必ず訪れてしまうもの。</p>
<p>だからこそ毎日を懸命に生き、関わってくれた人たちを大切にしたいと思うのです。</p>
<p>今回、香りというリクエストをいただき、とても大切な思い出を振り返ることができました。</p>
<p><span style="font-size: 18px"><strong>そして改めて言えることは、今でも私にとって祖母は、世界で、いや宇宙で</strong></span><span style="font-size: 18px"><strong>1</strong></span><span style="font-size: 18px"><strong>番大切で自慢のおばあちゃんです。</strong></span></p>
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