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	<title>好きなもの | 社会の底辺からこんにちは</title>
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		<title>クレヨンしんちゃん愛を語る</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 14 Aug 2023 10:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラボ企画]]></category>
		<category><![CDATA[エピソード]]></category>
		<category><![CDATA[オタク道]]></category>
		<category><![CDATA[クレヨンしんちゃん]]></category>
		<category><![CDATA[好きなもの]]></category>
		<category><![CDATA[語る]]></category>
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					<description><![CDATA[久しぶりにリクエスト企画を行い、多くの方々に答えていただきました。 いつもなら自分の書きたいことを思い浮かべて、その時の感情を思い出しながら、自分なりの言葉で伝えています。 しかし、エッセイを書く中で「もっと多くの人に読 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>久しぶりにリクエスト企画を行い、多くの方々に答えていただきました。</p>
<p>いつもなら自分の書きたいことを思い浮かべて、その時の感情を思い出しながら、自分なりの言葉で伝えています。</p>
<p>しかし、エッセイを書く中で<span style="color: #ff00ff"><strong>「もっと多くの人に読んでもらうには、読者の読みたいことを書いてみよう」</strong></span>そんなことからこの企画を始めました。</p>
<p>最初は少なかったリクエストも、一つまたひとつと増えていき、何よりワタシだけでは思いつかなったことを書けるいい機会を与えていただいています。</p>
<p>そんな中で、今回来たリクエストの一つに<span style="color: #ff6600"><strong>「クレヨンしんちゃん愛について」</strong></span>というテーマを頂きました。</p>
<p>フォロワーさんでもあり、作家でもあり、そして友人でもあるクマちゃんの作ったショルダーにも、沢山のしんちゃんの缶バッジとキーホルダーをつけて、持っている物なんかもクレヨンしんちゃんグッズばかりです。</p>
<p>こんなにグッズをかき集めて、ある時には聖地巡礼するほど大好きなのですが、今回はそんなクレヨンしんちゃんについての愛を、熱く書き綴っていきたいと思います。</p>
<p>それでは、スタートです！</p>
<h4><span id="toc1">好きになったきっかけ</span></h4>
<p>今でも忘れられない回があります。</p>
<p>それは、しんちゃんがとうもろこしを持って踊る<span style="color: #ffcc00"><strong>“</strong></span><span style="color: #ffcc00"><strong>伝説のモロコシダンス</strong></span><span style="color: #ffcc00"><strong>”</strong></span>の回です。</p>
<p>「トウモロコシダンス、モロコシシッシッシッ&#x1f3b5;」というダンス。笑</p>
<p>あれを見た時、<span style="color: #ff00ff"><strong>「なんて面白いアニメなんだ！！！」</strong></span>と感動さえ覚えました。</p>
<p>久しぶりに見た時には、<span style="color: #ff00ff"><strong>「どうしてあんなのに感動したんだろう」</strong></span>と当時の感動は薄れてしまいましたが、それでも衝撃的なダンスとコミカルなフレーズに、子ども心は鷲掴みにされたのです。</p>
<p>我が家は家族揃ってクレヨンしんちゃんが大好きで、特に見ることを制限されることもなければ、むしろ一緒になって見るほど好きでした。</p>
<p>しかし、そんなクレヨンしんちゃんを心の底から好きになったのは、やっぱり映画を見た時でしょう。</p>
<h4><span id="toc2">オトナ帝国とアッパレ戦国大合戦</span></h4>
<p>以前にもオトナ帝国の話をエッセイで書いたのですが、初めて見た時、しんちゃんが東京タワーを何度も転びながら必死で登ろうとする姿に感動し、そして涙を流しました。</p>
<p>どこか子どもながらに<span style="color: #ff00ff"><strong>「懐かしさってなんだろう」</strong></span>と意味を知りたくなり、二十歳になるまで、その映画を封印し、数十年越しに見た時には、懐かしさの本当の意味を知るきっかけになったほど、ワタシの中では人生を大きく変えた映画の一つです。</p>
<p>二十歳になった冬、もう一度オトナ帝国を見たワタシは、全く別のシーンで涙を流し、そして気がつけば胸に手を当てて<span style="color: #ff00ff"><strong>「懐かしいって、こんな気持ちだったんだ」</strong></span>と身をもって体験しました。</p>
<p>言葉では言い表せないけれど、映像を見ながら、過去の自分と重ね合わせ、両親と過ごした楽しかった日々、怒られて泣いたあの頃、そして戻りたいと思う瞬間。</p>
<p>そのどれもが全身を駆け巡って、ワタシに懐かしさを知らせてくれました。</p>
<p>もう戻ることができない過去に、もう一度戻ってみたい。そんな気持ちにさせてくれたのも、あの映画でした。</p>
<p>子どもの頃に見た視点と、大人になってからの視点ではまるで感じ方も考え方も違うことに驚いて、そして気がつけば涙を流していたんです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「ワタシも大人になってしまったんだ」</strong></span>って。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「もう子どもの頃みたいに、父ちゃんに肩車されたり、母ちゃんの読み聞かせを聞いたりすることもなくなってしまった」</strong></span>そんな寂しさが込み上げてきました。</p>
<p>あんなに大人になることに期待をして、待ち焦がれていたのに、大人になってしまうと途端に子どもに戻りたくなってしまう。</p>
<p>それもあの映画を見て気付かされました。</p>
<p>そしてもう一つ、ワタシの心を揺れ動かしたのは<span style="color: #008080"><strong>アッパレ戦国大合戦</strong></span>でした。</p>
<p>しんちゃんは正面で泣くことをしません。他の映画を見ていても、涙を見せる時は、後ろを向き、背中を振るわせながらスーッと頬に涙が伝っていく。</p>
<p>それなのに、この映画では正面を向いて涙を流すんです。</p>
<p>大好きでお世話になった侍の死によって。</p>
<p>過去に遡り、戦国時代の大きな戦に立ち会った時、普通ならコミカルではなくシリアスに描かれるはずなのですが、途中まではとてもコミカルで戦をしているようには感じさせないんです。</p>
<p>野原一家の活躍のおかげで戦に勝利し、喜びのまま城へと向かう途中、お世話になった侍は銃で撃たれ死んでしまう。</p>
<p>このまま<span style="color: #ff00ff"><strong>「よかったね」</strong></span>と言って終わることだってできたはずなのに、あえて死と向き合わせることで、心の成長を描いたのかもしれません。</p>
<p>侍のトレードマークである青地に雲のマーク、そしていつもぼーっと空を眺めていたことから、周りからは<span style="color: #3366ff"><strong>「青空侍」</strong></span>なんて呼ばれていました。</p>
<p>そして最後に、映し出された空を見た戦国時代の姫様、廉姫(れんひめ)様が涙を流してこう言うんです。</p>
<p>たった一言、<span style="color: #3366ff"><strong>「おい、青空侍」</strong></span>と・・・。</p>
<p>ワタシはこの２つの映画を見て、涙を流します。</p>
<p>そして見た後には、なんとも言えない感情が全身を包み込んで、色んなことを考えるんです。</p>
<h4><span id="toc3">しんちゃんに人生を学んで</span></h4>
<p>クレヨンしんちゃんは、<span style="color: #ff0000"><strong>子どもに見せたくないアニメ</strong></span>として一位を取り続けてきました。</p>
<p>お尻を出したり、下品なことをすることも多いです。</p>
<p>また時代のせいもあって、みさえのゲンコツもグリグリもなくなってしまいました。</p>
<p>けれども、ただのおバカアニメではなく、多くの教訓を与えてくれたアニメだとワタシは思うんです。</p>
<p>映画の中で感動するのはもちろんのこと、普段のアニメ回でも数々の名作を生み出しています。</p>
<p><strong>家族とはなんなのか。</strong></p>
<p><strong>友だちとはなんなのか。</strong></p>
<p><strong>地域や周りの人とはなんなのか。</strong></p>
<p>平凡な日常の中には、忘れかけてしまったこと、大切にしなければいけなかったことも伝えられているような気がします。</p>
<p>小さい頃からクレヨンしんちゃんが好きだと言うことは、人には言えませんでした。</p>
<p>それでも好きな気持ちはずーっと変わらず、そして今でも人生のバイブルと言っても過言ではないほど、しんちゃんからは多くのことを学んでいます。</p>
<p>クレヨンしんちゃんを見ていたワタシが、数十年後には保育士になって、同じ年の子たちを相手にするようになった。</p>
<p>それもまた、何かの縁なのかもしれません。</p>
<h4><span id="toc4">納言先生としんちゃん</span></h4>
<p>これはまだ保育士をしていた頃の話ですが、子どもたちには、ワタシがしんちゃんが好きなことを話していました。</p>
<p>持っている物も、手紙の返事を書く紙も、もちろんしんちゃんグッズで固めていました。</p>
<p>さらにエプロンもしんちゃんだから、保護者の方もしんちゃんグッズを見かけた時には<span style="color: #99cc00"><strong>「先生、しんちゃんグッズこの前あったよ」</strong></span>なんて教えてくれることもありました。</p>
<p>そんなある日、一人の子がワタシにこんなことを言ったんです。</p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「せんせいはおとななのに、どうしてしんちゃんがすきなの？」</strong></span>と。</p>
<p>色々考えながら、こう伝えました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「好きなものに、大人も子どもも関係ないんだよ。大人でもアニメが好きな人は、沢山いるんだよ？好きって気持ちはね、大人になっても変わらないんだ。だから先生は、ずっとしんちゃんが好きなんだ。大切な思い出も沢山あるから」</strong></span>と。</p>
<p>すると<span style="color: #ff9900"><strong>「じゃあわたしもおとなになってもプリンセスすきっていっていいの？」</strong></span>と聞かれたので、彼女の手を優しく握りながら<span style="color: #ff00ff"><strong>「もちろん！！好きな気持ちが続く限り、ずっと好きって言っていいんだよ。その気持ちは大切な気持ちだから、忘れないでね」</strong></span>と伝えました。</p>
<h4><span id="toc5">変わらない気持ち</span></h4>
<p>子どもに伝えた通り、ワタシは今でもクレヨンしんちゃんが大好きです。</p>
<p>グッズを見かければ即買いしてしまうし、映画を見ればもちろん号泣します。</p>
<p>どれだけ歳を重ねても、この気持ちが変わることはありません。</p>
<p>誰にだって心に残る思い出のアニメや、大切にしているものがあると思います。</p>
<p>大人になっても子どもに戻ったようにワクワクしながら見たり、時には集めたりすることもあるでしょう。</p>
<p>その気持ちは、決して忘れてはいけない大切な気持ちだと思うんです。</p>
<p>誰かに何かを言われたとしても、たとえ理解されなくても、その気持ちだけは忘れてはいけないんです。</p>
<p>もしもあなたにも、大切な<strong>何か</strong>があるのなら、いつまでもその気持ちを忘れないでください。</p>
<p>たとえ誰かに否定されるようなことがあったとしても、貫き通してほしいと思います。</p>
<p>自分の心に多くの影響を与えたものと出会えることなんて、そう滅多にありません。</p>
<p>好きだと言う人もいれば、嫌いだと言う人もいる。</p>
<p>変だと言う人もいえば、理解できない人だっているかもしれない。</p>
<p>けれど自分が好きだと思う気持ちがあるのなら、曲げずに持ち続けてほしいと思うのです。</p>
<p>あなたにしか分からない、大切な思い出が、好きなものにはきっと沢山詰まっているはずだから。</p>
<p>そしてワタシ自身も、この人生の中で、クレヨンしんちゃんと出会えたことは、大きな財産となっています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>私のプリンセス</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 29 Apr 2023 08:21:28 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オリエンタル納言日常日記]]></category>
		<category><![CDATA[コンサート]]></category>
		<category><![CDATA[ホイットニー]]></category>
		<category><![CDATA[好きなもの]]></category>
		<category><![CDATA[歌]]></category>
		<category><![CDATA[歌手]]></category>
		<category><![CDATA[洋楽]]></category>
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					<description><![CDATA[鳴り止まない拍手の中で、深々とお辞儀をしながら微笑む彼女は、生きる勇気をくれた憧れの人でした。 顔を一度あげた後、彼女はもう一度お辞儀をしました。その姿を見た瞬間、私は声を出して泣きました。 勇気をくれて、ありがとう。生 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>鳴り止まない拍手の中で、深々とお辞儀をしながら微笑む彼女は、生きる勇気をくれた憧れの人でした。</p>
<p>顔を一度あげた後、彼女はもう一度お辞儀をしました。その姿を見た瞬間、私は声を出して泣きました。</p>
<p>勇気をくれて、ありがとう。生きる希望をくれてありがとう、そう言いながら。</p>
<p>伝わらないかもしれないけれど、何度も声に出し彼女にお礼を言いました。そして、会場にいたほとんどの人が、涙と共に大きな拍手で彼女を称え、感謝をしていたでしょう。</p>
<h4><span id="toc1">運命の出会い</span></h4>
<p>昔からずっと、孤独の中にいた私に友だちという存在は、一人もいませんでした。</p>
<p>互いの共通の話に花を咲かせたり、好きなことについて語り合う人もいませんでした。</p>
<p>ある日、なんとなくテレビを見ていると、そこに映し出されたのは、若き日のホイットニーだったのです。</p>
<p>ステージの上で歌う姿に、私は一目惚れをしました。</p>
<p>楽しそうに微笑みながら歌う姿に、「あぁ、なんて幸せそうに歌う人なんだろう」と子どもながらに思いました。</p>
<p>どこまでも広がる美しい歌声は、空の上まで響き渡るように、まるで楽器のように聞こえていました。彼女の歌をもっと聴きたい、もっと知りたいと思った私は、両親にお願いをして、TSUTAYAに行き、片っ端から彼女の歌を聴きました。</p>
<p>英語の歌詞の意味はわからないけれど、何かを伝えようとしていることは、わかりました。中学生ながらに英語辞典を開き、単語を調べて意味を知ろうと必死になっていました。</p>
<p>けれども限界があるから、結局言葉の意味を全て知ることはできませんでした。ただ、歌声の中に強い意志と切なさを感じ、素晴らしい歌手だけれど、孤独を感じているようにも思えたのです。</p>
<h4><span id="toc2">悲しい別れ</span></h4>
<p>中学時代、私は常に孤独を抱えて生きていました。誰にも理解されない想い、心と体の不一致など、たった一人にでも相談できていたら、救われていたかもしれない。</p>
<p>けれど、話すことはできませんでした。</p>
<p>中学時代に思い出がないまま、高校に進学しましたが、ホイットニーが好きだという気持ちだけは変わらずに持ち続けていました。</p>
<p>しかし2012年の冬、彼女は浴槽で最期の時を迎えました。</p>
<p>それもたった一人で・・・。</p>
<p>日本でも大々的にニュースが流れ、私はテレビを見ながら泣きました。</p>
<p>生きる希望をくれた人が、とても悲しい命の終わりを迎えたことに、そして、同じく孤独の中にずっといたことに、深く傷つき、戸惑いました。</p>
<p>彼女も独りぼっちだったのだろうか。</p>
<p>ずっと、助けてと叫んでいたのだろうか。</p>
<p>そんなことを考えながら、私は涙を流すことしかできませんでした。</p>
<h4><span id="toc3">伝記映画の公開で</span></h4>
<p>それから随分と月日が経ち、私はすでにアラサーと呼ばれる年齢になっていましたが、ホイットニーのことを忘れたことはなく、落ち込んだ時や、孤独の海に沈んでしまいそうになった時、彼女の声を聴き、勇気をもらっていました。</p>
<p>すると、2022年にホイットニーの伝記映画が上映されることが決まり、私は公開してすぐに、劇場に足を運びました。</p>
<p>ホイットニー役のナオミ・アッキーは、見事に彼女を演じ、小さな癖まで完璧に魅せてくれたのです。</p>
<p>映画を観終わった数日後、テレビから信じられない告知がされました。</p>
<p><strong>「ホイットニーホログラムコンサート」</strong>という見出しと共に、彼女がステージで歌う姿が映し出されたのです。</p>
<p>この世にはすでに存在しないはずの人が、画面の奥で楽しそうに歌っている。</p>
<p>私は思いました。</p>
<p>もう二度とないチャンスだと。</p>
<p>これを逃したら、一生後悔するかもしれないと。</p>
<h4><span id="toc4">念願のホログラムコンサートへ</span></h4>
<p>ホイットニーのホログラムコンサートが行われる日は、私の誕生日が近いこともあり、両親が誕生日プレゼントとして、コンサートに連れて行ってくれました。</p>
<p>会場もかなりの人が集まり、ザワザワしていると、照明が一気に落ちて、大きなドラムの音が鳴り響きました。</p>
<p>するとそこに立っていたのは、紛れもなくホイットニーだったのです。</p>
<p>トレードマークの大きな白いハンカチを手に持ち、楽しそうに伸びやかに歌う姿は、幼い頃に見ていた姿そのものでした。</p>
<p>見た瞬間から涙と嗚咽が止まらず、鳥肌を抑えることができません。</p>
<p>私の隣の人も、斜め前の人も、後ろの人も会場のほとんどの人が彼女の姿を見て、泣いていました。</p>
<p>啜り泣く声が聞こえてきたり、嗚咽を我慢している声が聞こえてきたり、それだけ彼女の存在が大きかったのだと思います。</p>
<p>もう二度と会えないと思っていた存在が、突然前に現れて、最高のパフォーマンスをしてくれる、こんな機会はきっと二度とないと思います。</p>
<p>走馬灯のように駆け巡る過去の記憶は、歌声と共に一つひとつ抱きしめられていくようでした。</p>
<p>孤独だった少女を、歌で救い続けてくれたプリンセスが、今度は大人になった私を抱きしめてくれている。</p>
<p>私は二度、ホイットニーに救われたような気がしました。</p>
<h4><span id="toc5">賛否両論ある中で</span></h4>
<p>このホログラムコンサートには、賛否両論がありました。</p>
<p><strong>「亡くなった彼女を使って、コンサートをしないでほしい。もう、そっとしてあげてほしい」という意見もありました。</strong></p>
<p>肯定派も否定派も、どちらも彼女を好きな気持ちはきっと変わらない。</p>
<p>ただ一つ言えることは、会場にいたすべての人、そして私も含めてあの日のコンサートを忘れることはないでしょう。</p>
<p>そして、国を超えて時代を超えて彼女は愛され続けていることも、証明されたでしょう。</p>
<p>ドラッグの使用で声が出なくなったり、スキャンダルで過去の栄光さえも失いかけたこともありましたが、ただ純粋に歌を楽しみ、多くの人に聴いて欲しかった。それだけのことだと、私は思うのです。</p>
<p>そして彼女の歌に勇気をもらい、生きる希望を見出した人間も数えきれないほどいるでしょう。</p>
<p>かつて孤独で独りぼっちだった私は、ホイットニーの歌を聴き、人生は諦めてはいけない、きっとこの先幸せが訪れるはずだと思い続けてきました。</p>
<p>中学生の頃は、好きなアーティストの名前すら口にすることはできませんでした。だから、流行りの歌を覚えて好きなふりをしていました。</p>
<p>なるべく独りにならないように、輪の中からはみ出ないように。</p>
<p>けれど今は違う。</p>
<p>私は私の好きなものを、心から信じたものを胸を張って好きだと言えるようになりました。</p>
<p>ホイットニーが亡くなり随分と時間が流れてしまいましたが、これからも、私にとっては永遠のプリンセスであり、命の恩人なのです。</p>
<h3><span id="toc6">She will be my princess and “the Voice” forever.</span></h3>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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