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	<title>幼稚園 | 社会の底辺からこんにちは</title>
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	<title>幼稚園 | 社会の底辺からこんにちは</title>
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		<title>ゴリラになった日</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 24 May 2024 12:20:28 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[保育士時代の体験談・過去のトラウマ]]></category>
		<category><![CDATA[保育士]]></category>
		<category><![CDATA[動物モノマネ]]></category>
		<category><![CDATA[幼稚園]]></category>
		<category><![CDATA[面接]]></category>
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					<description><![CDATA[ワタシには忘れられない、いや、きっと生きている限り絶対に忘れることができない「面接」を受けたことがあります。 「面接」と聞けば、思い浮かべるのは短所と長所を聞かれたり、学生時代に取り組んできたことや、これからの目標などを [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ワタシには忘れられない、いや、きっと生きている限り絶対に忘れることができない<strong>「面接」</strong>を受けたことがあります。</p>
<p>「面接」と聞けば、思い浮かべるのは短所と長所を聞かれたり、学生時代に取り組んできたことや、これからの目標などを聞かれたこともありました。</p>
<p>それならば、普通の「面接」なのですが・・・。</p>
<p>たった一度だけ、とても不思議で人生の中で一番恥をかいた「面接」の話を、今回は書いていこうと思います。</p>
<p>もしも、ワタシ以外に不思議な「面接」をしたことがある人は、ぜひエピソードを聞いてみたいです。笑</p>
<h4><span id="toc1">就職先は鬼ヶ島</span></h4>
<p>社会人1年目に就職した場所は、幼稚園でした。</p>
<p>働いている頃は、あまりの過酷さに「鬼ヶ島」と呼び、そして毎日あらゆる鬼たちの攻撃に耐える日々でした。</p>
<p>保育士とは名ばかりで、そこで巻き起こるあらゆるハラスメントにどんどん心が壊れていくような気がしました。</p>
<p>保育士になることを夢に見て、保育士になれたことを誇りに思っていた時期はたった数ヶ月で終わり、そこからは<strong>「いつ、誰が、心を病んで去っていくのか」</strong>を数える日々になっていたと思います。</p>
<p>2年目になった頃には、ターゲットは完全にワタシになり、あらゆるハラスメントが襲いかかってきました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「ここは、何地獄にあたるんだろうか・・・」</strong></span>そう思うほど、鬼たちの所業は語り尽くせないほど酷いものばかりだったのです。</p>
<p>とうとう限界を超えたワタシは仕事を辞めて、少しの間は仕事もせずに家に籠るようになりました。</p>
<h4><span id="toc2">幼稚園を辞めて</span></h4>
<p>しかし、毎日家にいることにも飽きてきた頃、ふと<strong><span style="color: #ff00ff;">「もう一度働いてみようかな」</span></strong>という気持ちが芽生え始めていたんです。</p>
<p>まだ若かったこともあり、このまま独りぼっちで家に籠るだけの生活をしていたら、それだけで人生が終わってしまうという焦りもあったのかもしれません。</p>
<p>だから無理矢理にでも前を向く必要がありました。</p>
<p>そこで、ワタシは<span style="color: #ff00ff;"><strong>「もう一度、保育士をしたい」</strong></span>そう思い、求人募集を片っ端から探しました。</p>
<p>正規職員ではなく、契約社員かパートのどちらかで働ける場所を見つけるために。</p>
<p>しかし、そう簡単にいい場所なんて見つかるわけもなく、どれだけ求人を見ても<strong><span style="color: #ff00ff;">「ここで働きたい」</span></strong>と思える場所はありませんでした。</p>
<p>そうこうしている間に、月日はどんどん経っていくし、働いていた頃の貯金は減っていくから不安だけが募っていく状態でした。</p>
<h4><span id="toc3">認定こども園に面接を</span></h4>
<p>鬼ヶ島で地獄の経験したら、<span style="color: #ff00ff;"><strong>「幼稚園だけは、辞めておこう」</strong></span>そんな気持ちになっていたから、認定こども園か、保育園で新たに働ける場所を探していました。</p>
<p>すると、家からもさほど遠くない場所に認定こども園の求人募集を見つけたのです。</p>
<p><strong>「認定こども園なら、幼稚園と違ってもう少しゆったり働けるかもしれない」</strong>とかすかな希望を持ち、早速電話をして面接の日取りが決まったのです。</p>
<p>電話口から聞こえてくる声は、穏やかで優しい雰囲気だったのを今でも覚えています。</p>
<p>鬼ヶ島にいた鬼たちなんかよりも、ずっとずっと人間味を感じるような声に心底安心をしたんです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「ようやく、前を向けるようになるかもしれない」</strong></span>そんな淡い期待を抱いて・・・。</p>
<h4><span id="toc4">面接当日</span></h4>
<p>さて、面接当日は学生時代に買ってもらったリクルートスーツに身を包み、慣れないヒールを履いて、緊張しながら園へと向かいました。</p>
<p>指定された持ち物の中には、筆記用具と楽譜があり、この日のためにピアノも一生懸命練習をしました。</p>
<p>園に到着すると、一人の保育士さんがワタシともう一人の受験者を小さな部屋へと通してくれました。</p>
<p><strong><span style="color: #ff6600;">「今回は、お二人同時に面接をさせていただきます。今から別の部屋に移動するので、そこで面接を行います」</span></strong>と説明を受け、また違う部屋へと移動をすることになりました。</p>
<p>部屋に到着すると、半円を描くような形で６人の男女が椅子に座っていました。</p>
<p>６人の前には二つの椅子がポツンと置かれており、<span style="color: #008000;"><strong>「どうぞ」</strong></span>と声をかけられて、私たちは言われるがまま椅子に腰掛けました。</p>
<p><span style="color: #008000;"><strong>「それでは、今から面接を始めます。その前に、お二人が保育士として向いているかどうかも見たいと思います。今からピアノを弾くので、その音に合わせてこちらが動物の名前を投げかけます。そしたら、言われた動物になりきって部屋を動き回ってください」</strong></span>と。</p>
<p>その瞬間ワタシも、もう一人の受験者も目が点になり、頭の中では<span style="color: #ff00ff;">（えっ、動物になりきるって何。こんなに大人が沢山いるのに動物になるの？私たちが動物になりきって、何をみようとしてるの）</span>と頭の中はプチパニックですよ。</p>
<p>しかし、そんなことを考えている間に、有無も言わさず座っていた椅子をどかすように言われ、そして気がつけば二人揃って面接官の前に立っていました。</p>
<h4><span id="toc5">地獄の時間、開幕</span></h4>
<p>一人の先生がピアノの前でスタンバイをし、曲を奏で始めました。</p>
<p>するといきなり、<span style="color: #008000;"><strong>「はい、ゴリラ！」</strong></span>と言ったのです。</p>
<p>その瞬間、私たちは固まってフリーズしてしまいました、するとすかさず、<span style="color: #008000;"><strong>「もう試験は始まってますよ。はい、ゴ・リ・ラ！」</strong></span>と言われ、大人６人の前でなんとも恥ずかしいゴリラ姿を披露する羽目になったのです。</p>
<p>そこからは怒涛のように、<span style="color: #008000;"><strong>「キリン！」「ゾウ！」「次はネコ｣「はい、うさぎになって」</strong></span><br />
<span style="color: #008000;"><strong>「もう一回ゴリラ！」</strong></span>とポンポン一人の面接官からお題が飛んできました。</p>
<p>これは何が正解なのか、真剣に動物の真似をするのが正解なのか、再現度の高い方が正解なのか、この時も今も答えは謎のままです。</p>
<p>終始無表情の大人６人の前で動物を披露し、そして軽く汗をかいた状態で<span style="color: #008000;"><strong>「はい、もう結構ですよ」</strong></span>と言われたのです。</p>
<p>ゴリラの時だけやたら時間が長く、そして何故こんなにも必死に動物をやらなければいけないのか疑問も残りましたが、その後は普通に面接が行われました。</p>
<h4><span id="toc6">結果は・・・</span></h4>
<p>面接も全て終わると、ワタシは<span style="color: #008000;"><strong>「今日はご苦労様でした。帰っていいよ」</strong></span>と言われ、もう一人の人は、別室に残るよう指示がありました。</p>
<p>結局ワタシは大人６人の前でゴリラを披露したのち、試験には落ちてしまい、そしてもう一人の人が試験に合格したのでしょう。</p>
<p>ゴリラの真似が下手くそだったのか、恥じらいがあったのか、何で落とされたのかはわかりませんが、落ちたと確信した時にはショックと安堵が入り混じるというなんとも変わった気持ちを体験しました。</p>
<p>あれ以降、ちょっとだけ面接が苦手になり身構えてしまうようになりました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「またゴリラをやってなんて言われたら、どうしよう」</strong></span>ってね。</p>
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		<title>教え子からの手紙</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 18 Aug 2023 10:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[保育士時代の体験談・過去のトラウマ]]></category>
		<category><![CDATA[保育園]]></category>
		<category><![CDATA[保育士]]></category>
		<category><![CDATA[幼稚園]]></category>
		<category><![CDATA[思い出]]></category>
		<category><![CDATA[手紙]]></category>
		<category><![CDATA[教え子]]></category>
		<category><![CDATA[過去を振り返る]]></category>
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					<description><![CDATA[20歳の時、幼稚園に就職をしました。 希望と不安を胸に抱いて、新しい生活に期待をして、子どもたちと過ごせる毎日を夢に見た春。 外は桜が舞い散り、今まさに社会人になろうとしているワタシの背中を押してくれているようでした。  [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>20歳の時、幼稚園に就職をしました。</p>
<p>希望と不安を胸に抱いて、新しい生活に期待をして、子どもたちと過ごせる毎日を夢に見た春。</p>
<p>外は桜が舞い散り、今まさに社会人になろうとしているワタシの背中を押してくれているようでした。</p>
<p>沢山イメトレはしていたんです。</p>
<p>子どもたちと一緒に走る園庭も、会話に花を咲かせて一緒に成長する日々も。</p>
<p>この日、ワタシは保育士になりました。</p>
<h4><span id="toc1">憧れの先生に</span></h4>
<p>まだ4歳だった頃、当時担任だった先生は、怖い時もあったけれど大きな愛で包み込んでくれるような人でした。</p>
<p>何か悪いことをすると<span style="color: #ff6600"><strong>「あぁ〜！」</strong></span>と言って怖い顔をしてくるんです。</p>
<p>でも最後には、胸に手を当てて魔法の言葉をかけてくる人でした。</p>
<p><span style="color: #ff6600"><strong>「先生はね、納言ちゃんが大好きだから、こうやってお話をするんだよ」</strong></span>その言葉にまんまと虜にさせられたのが、4歳のワタシです。</p>
<p>いつも先生の後ろをくっついて、先生のことが大好きでたまりませんでした。</p>
<p>ニカっと笑う先生の顔は、当時のままで止まっています。</p>
<p>単純なワタシは、ずっと先生と一緒にいたいと思うようになり、<span style="color: #ff00ff"><strong>「いつかせんせいになって、ずっといっしょにいたいんだ」</strong></span>と話すようになりました。</p>
<p>すると、<span style="color: #ff6600"><strong>「納言ちゃんも保育士になるんだね。先生、すごく楽しみだな」</strong></span>と手を繋ぎながら応援してくれたのです。</p>
<p>その言葉が嬉しくて、優しくて、大きくなったら保育士になりたいという夢ができました。</p>
<p>それから保育士になるために、子どもながらに小さい子のお世話をして、弟の面倒もよく見ていました。</p>
<p>物心ついた時から、自分よりも小さな存在を大切にすることを意識するようになっていったのです。</p>
<h4><span id="toc2">夢はいつまでも変わらずに</span></h4>
<p>保育園を卒園してからも、保育士になりたいという夢が変わることはありませんでした。</p>
<p>自由研究には、保育を題材にしたテーマで書いてみたり、まだルールがそれほど厳しくなかった時代だったので、保育園に手伝いに行ったこともありました。</p>
<p>年齢を重ねるごとに、保育士という職業への憧れも強くなり、<span style="color: #ff00ff"><strong>「いつか、素敵な保育士になるんだ」</strong></span>という気持ちを絶えず持ち続けていました。</p>
<p>小学4年生の時の二分の一成人式で書いた手紙には、<span style="color: #ff00ff"><strong>「保育士のために学校に行って、勉強をしていますか？」</strong></span>とまで書かれており、二十歳になって送られてきた手紙を読んで、<span style="color: #ff00ff"><strong>「こんなに熱い思いがあったんだ」</strong></span>と自分でも驚いたほどです。</p>
<p>それも全ては、先生と同じ保育士になりたくて、一緒に働きたくて、子どもたちのそばで色々なことを経験したかったからでした。</p>
<h4><span id="toc3">理想と現実</span></h4>
<p>とうとう二十歳になり就職をしましたが、思い描いていた保育士とはまるで違う世界がそこにはありました。</p>
<p>初めて就職した場所が幼稚園ということもあり、遊びではなく勉強を中心としていたり、やることも多く、思い描いていた日常とはまるで違うことばかりが起きていました。</p>
<p>子どもたちと関わることよりも雑用が最優先だったし、先輩よりも先に行動することを求められたし、電話も競争のように取ることが当たり前の環境でした。</p>
<p>しかし、一年目の時は同じ学年の先輩や同期に恵まれ、忙しい中でも楽しく過ごすことができていました。</p>
<p>中には厳しくて、ここでは話せないような非現実的なことも沢山ありましたが、それも先輩たちと一緒なら何とか頑張って乗り越えることができました。</p>
<p>初めて受け持ったクラスは年少クラスで、子どもたちも初めての幼稚園に毎日泣いてくる子、不安を隠しきれずにいる子、中には場面緘黙の子もいました。</p>
<p>今のワタシには何ができるのか、一年目でも子どもたちと向き合い続ければ、きっと気持ちは伝わると、本当に日々がむしゃらに仕事をしていたんです。</p>
<h4><span id="toc4">少しずつ打ち解けて</span></h4>
<p>初めの3ヶ月は、やっぱり上手くいかないことばかりだったから、自分でも納得がいかなくて、後悔と反省の日々でした。</p>
<p>常に子どもたちのことを考えながら、<span style="color: #ff00ff"><strong>「どうしたら、もっと保育がうまくいくんだろう。どうしたら子どもたちと仲良くなれるんだろう」</strong></span>そんなことを模索していくばかりでした。</p>
<p>しかし、4ヶ月を過ぎたあたりから、子どもたちもワタシの名前を呼んでくれるようになり、何かあれば頼ってくれたり、助けを求めたりすることも増えていきました。</p>
<p>何より、一番助けられたのは保護者の方の支えも多かったのです。</p>
<p>新人ということもあり、よく声をかけてもらっていました。</p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「先生！いつもありがとうね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #99cc00"><strong>「あんまり無理しないでね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #33cccc"><strong>「うちの子のことで困ったことがあったら、いつでも言ってね」</strong></span>と支えてもらうことも本当に多くありました。</p>
<p>新人だからできることも限られているし、もちろん出来ないことの方が多いはずなのに、それでも一人の先生として、保育士として見てくださることが、ワタシに自信とやりがいを与えてくれたような気がします。</p>
<p>子どもたちとの信頼関係も少しずつ出来上がっていくと、今度は子どもたちから何かを手伝ってくれたり、助けてくれることも多くありました。</p>
<p>ワタシ一人の力ではなく、多くの支えがあって、そして保育は成り立っていく。その基盤を作ってくれたのが幼稚園時代の日々だったのだと思うのです。</p>
<h4><span id="toc5">年に一度の交流を</span></h4>
<p>実はワタシは、社会人2年目で幼稚園から逃げています。</p>
<p>毎日のパワハラに耐えきれず、逃げるように仕事に行かなくなってしまいました。その過程には色々なことがありましたが、結果的に仕事を辞めることになりました。</p>
<p>2年目の時は、年長の担任をしていたということもあり、子どもたちを送り出すこともできずに、ただただ後悔だけが残っていました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「もっと自分が強ければ。もっと我慢すれば」</strong></span>そうやって自分を責めることでしか、心を保つことができなかったんです。</p>
<p>けれども、思い出すのは子どもたちの笑顔だったり、一緒に過ごした日々だったり。</p>
<p>それでも逃げてしまったワタシに、子どもたちに会う資格などありませんでした。</p>
<p>しかし、その一年後、一番初めに受け持ったクラスの保護者の方が声をかけてくださり、ワタシと子どもたちだけの卒園式を行ってくれました。</p>
<p>空白の一年があったから、子どもたちも大きくなっていましたが、それでも会った瞬間に<span style="color: #ff9900"><strong>「なごんせんせいだ！！！！」</strong></span>と駆け寄って色んな話をしてくれました。</p>
<p>限られた時間の中で、止まった時間を取り戻すように全力で遊びました。</p>
<p>久しぶりに子どもたちに触れて、一緒に遊んだあの日。</p>
<p>ワタシはもう一度だけ、保育士になることを決めました。</p>
<p>新しい場所で、もう一度先生になる決意をしたんです。</p>
<h4><span id="toc6">数年の月日を経て</span></h4>
<p>あれから半年に一度、幼稚園の子どもたち数名と会っていました。</p>
<p>少しずつ大きくなっていく姿を嬉しく思いながら、それでもどこか面影を懐かしく感じていたんです。</p>
<p>大きくなっても<span style="color: #ffcc00"><strong>「先生」</strong></span>と言ってくれること、そして好きで居続けてくれたことは、本当に感謝でいっぱいです。</p>
<p>あれから8年の月日が経ち、ワタシは結婚をしました。</p>
<p>結婚式には幼稚園時代に見ていた子も数名足を運んでくれて、あんなに小さかった子たちと肩を並べて写真を撮る日が来るとは、全く想像もしていませんでした。</p>
<p>しかし一人の子だけは予定が合わず、会うことができませんでした。</p>
<h4><span id="toc7">一通の手紙</span></h4>
<p>結婚式から半年以上が経ったある日、我が家のポストに一通の手紙が届いていました。</p>
<p>そこには見覚えのある名前が丁寧に書かれており、まさかと思い手紙を広げてみると、結婚式に来られなかった子からのお祝いの手紙だったのです。</p>
<p>中学生になった彼女の字は、3歳だった時とはもちろん違うし、とても丁寧に書かれた字に敬語で文章が組み立てられていました。</p>
<p>学校生活の話。</p>
<p>新たに出会った友人のこと。</p>
<p>そして今ハマっている趣味のことなんかも書かれていました。</p>
<p>とても嬉しく思う反面、敬語で書かれた文章を見てちょっぴり寂しさを覚えていました。すると最後のページには、<span style="color: #ffcc00"><strong>「納言先生！！大好き！」</strong></span>と一番目立つように書いてくれていたのです。</p>
<p>その手紙を読みながら泣いたのは、言うまでもありません。</p>
<p>あれだけ小さかった子が、こんな素敵な手紙を書いてくれたこと。</p>
<p>そして学校生活を謳歌し、友人にも恵まれ、やりたいことを楽しんでいること。</p>
<p>本当に嬉しかったです。</p>
<p>そして改めて、心の底から<span style="color: #ff00ff"><strong>「保育士をしていてよかった」</strong></span>と思った瞬間でもありました。</p>
<h4><span id="toc8">保育士として過ごした数年間</span></h4>
<p>幼稚園と保育園の両方で働いたワタシは、運の悪いことに職場環境や人間関係には恵まれませんでした。</p>
<p>幼稚園では幼稚園の辛さがあったし、保育園では保育園の辛さがありました。</p>
<p>専門的な職種だからこそ、それぞれの思いも強く、そして偏ってしまうことも多くありました。何より昔ながらの方針や横暴な態度に振り回されて、疲弊した環境の中での仕事は、辛い記憶があっという間に蘇ってきます。</p>
<p>ただ、全てが悪いわけではなく、ほんの一部の人たちによって壊されてしまったんだと思うんです。</p>
<p>今でも幼稚園時代や保育園時代の同僚や先輩との関係は続いているし、友人として接してくれている人も、もちろんいます。</p>
<p>そして保育士を辞めた今でも、バッタリ外で会うと<span style="color: #ff9900"><strong>「せんせい〜！！」</strong></span>と手を振って名前を呼んで、昔のように話をしてくれることも、未だにあるんです。</p>
<p>その瞬間だけは、ワタシが先生に戻ることが出来る特別な時間です。</p>
<p>とても辛いことが多かったけれど、子どもたちと過ごした数年間は、今でもかけがえのない思い出として、心の中に残しているんです。</p>
<p>保護者の方にかけてもらった言葉だったり、子どもたちとの日々だったりが、今でも生きていく原動力になっています。</p>
<p>ワタシはこの先、保育士という仕事に就くことは、もうないかもしれません。</p>
<p>そして今まで見ていた子たちも大きくなるにつれて、少しずつワタシのことを忘れてしまうかもしれない。</p>
<p>それでも、あの子たちと過ごした日々が消えるわけではないから。</p>
<p>ワタシはこれからも、幸せだった日々のことを思い出し、それを糧として生きていこうと思います。</p>
<p>保育士をしていて、唯一良かったこと。</p>
<p>それは子どもたちと出会い、大切な日々を一緒に過ごさせてもらったことです。</p>
<p>この気持ちを忘れず、これからもあの子たちの先生で居続けていたいと思います。</p>
<h4><span id="toc9">最後に</span></h4>
<p>大きくなったみんなへ</p>
<p>学校は楽しいかな？</p>
<p>お友だちと仲良く遊んでいますか？</p>
<p>小さかった頃のみんなの顔は、今でも忘れません。</p>
<p>一緒に走ったり、遊んだり、時には喧嘩をしたこともあったよね。とてもパワフルで、真っ直ぐなみんなのことが今でも大好きです。</p>
<p>学校に行くと、小さい頃と比べて色々なことが出来るようになったと思います。</p>
<p>時には、悩んだり傷ついたりしてしまうこともあるかもしれません。</p>
<p>けれどそれは、あなたたちが大きくなるために必要な感情だから、忘れないでいてね。いつか、その気持ちも前向きに考えられる日が来ると思います。</p>
<p>みんなと過ごした毎日は、今でも先生にとって宝物です。</p>
<p>汗をいっぱいかいて、太陽の光を浴びて、本当に楽しかった。</p>
<p>そして、とても幸せでした。</p>
<p>みんなはこれからの人生で、やりたいことや目標、夢なんかも見つかるかもしれない。</p>
<p>そんな時は、全力でやりたいことに夢中になってください。</p>
<p>夢が途中で変わることがあってもいいんだよ。</p>
<p>目標が沢山あってもいいんだよ？</p>
<p>時には怠けることだって大事なんだ。</p>
<p>少しずつやっていく中で、自分のやりたいことや夢、そして大切なものは自然と見つかっていくはずだから。</p>
<p>ただ一つだけ、これだけは伝えさせてね。</p>
<p>どんなことにも誇りを持って、そして自分の気持ちを大切にしてね。</p>
<p>誰かに何かを言われても、否定されることがあっても、自分がやりたいと思ったことは、そのまま突き進んでいってください。</p>
<p>そしてそんな自分を好きでいてあげてね。</p>
<p>きっとその気持ちは、いつか自分に返ってくるはずだから。</p>
<p>みんなと出会って、先生は先生になれたんです。</p>
<p>この気持ちは、みんなと出会っていなければ、味わうことはできなかったんだ。</p>
<p>本当にありがとう。</p>
<p>みんなの先生にしてくれて。</p>
<p>楽しい毎日を一緒に過ごさせてくれて。</p>
<p>これからの人生も、誰かの為じゃなくて、自分のために生きていってね。</p>
<p>けれども助けてくれた人や支えてくれた人には、言葉で<strong>「ありがとう」</strong>を伝えていってね。</p>
<p>最後に、昔のように毎日一緒にいることはもうできません。</p>
<p>この先、会えるかどうかもわからないけれど、それでも先生は、みんなのことがずっとずっと大好きです。</p>
<p>学生生活を、そして人生を、これからも楽しんでいってね。</p>
<p>大好きだよ。</p>
<p>納言先生より</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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