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	<title>恋愛 | 社会の底辺からこんにちは</title>
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	<title>恋愛 | 社会の底辺からこんにちは</title>
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		<title>お願いだから、歯医者に行って　前編</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 02 Sep 2023 10:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オリエンタル納言日常日記]]></category>
		<category><![CDATA[優しさ]]></category>
		<category><![CDATA[元彼シリーズ]]></category>
		<category><![CDATA[出会い]]></category>
		<category><![CDATA[恋愛]]></category>
		<category><![CDATA[歯]]></category>
		<category><![CDATA[疑問]]></category>
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					<description><![CDATA[元彼の中で、1番くだらない理由で別れた人がいました。 タイトルになっている通り、歯医者に行かなかったことが原因で別れてしまったのです。 1年間の交際の中で「この人って、歯がないのかな？」と疑問に思うことは一度もありません [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>元彼の中で、1番くだらない理由で別れた人がいました。</p>
<p>タイトルになっている通り、歯医者に行かなかったことが原因で別れてしまったのです。</p>
<p>1年間の交際の中で<span style="color: #ff00ff"><strong>「この人って、歯がないのかな？」</strong></span>と疑問に思うことは一度もありませんでしたが、何となく違和感のようなものは感じていたんです。</p>
<p>巧妙に隠された歯は、別れ際の衝撃的な告白によって事実を知ることとなるのです。そして、歯がない人と出会ってしまったおかげで、その後マッチングアプリで出会った人や、いい雰囲気の人には必ず聞くようになってしまった質問があります。</p>
<p>そしてもちろん、ましゅぴと出会った頃にも聞いた質問。</p>
<p><span style="color: #ff00ff; font-size: 24px"><strong>「すみません・・・。こんなこと聞いていいか分からないんですけど、歯ってありますか？」</strong></span>って。</p>
<h4><span id="toc1">優しい雰囲気に魅せられて</span></h4>
<p>この頃のワタシは、まさに荒れ狂っていた時期でした。</p>
<p>友人としょっちゅうクラブに出かけ、隅っこの椅子に腰掛けながら、ジンジャエールを片手に音楽を聴いて体を揺らす。</p>
<p>爆音の中で嫌なことを吐き出して、友人と周りも気にせずに笑ったり、話したりする時間は本当に楽しかったです。</p>
<p>非日常感が味わえる空間がクラブにはあって、その世界観を楽しむことがストレス発散にもなっていました。</p>
<p>しかし、そんな遊びばかりしていたから、彼氏は出来ても上手くは行かないし、別れてもすぐに付き合って失敗する。まさに失敗エンドレス自転車操業みたいな感じになっていました。</p>
<p>今思えば、本当にただただ痛い人だったと思います。笑</p>
<p>そして付き合う人も、優しさよりも俺様気質や、自分勝手な人ばかりだったので、優しさに飢えていました。<span style="color: #ff00ff"><strong>「もう、優しかったら誰でもいいや」</strong></span>くらいに飢えていたんです。</p>
<p>けれども、当時の格好や出会いの場からして、優しい爽やかな好青年と出会えるわけがありませんでした。</p>
<p>しかし、ここでまさかの奇跡が起こったのです。</p>
<p>いつものように友人とジンジャエールを片手に人間観察を楽しんでいると、そこには爽やかでTHE優しい人という名前がピッタリな好青年が、目の前を通り過ぎていきました。</p>
<p>そしてなんと、通り過ぎた後に戻ってきて、話しかけてきたのです。</p>
<p><span style="color: #339966"><strong>「あの・・・。少しだけお話いいですか？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「えっ！？あっ、いいですよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #339966"><strong>「よかった。飲んでるのって、お酒ですか？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「いや、ジンジャエールです」</strong></span></p>
<p><span style="color: #339966"><strong>「そうなんですね。僕もお酒あんまり得意じゃなくて、ジュースなんですよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「そうなんですね！一緒だぁ・・・」</strong></span></p>
<p>もっと会話を弾ませればよかったのに、どうも人見知り気味なワタシは、それ以上会話を広げることもできず、結局は<span style="color: #ff00ff"><strong>「もうそろそろ他のフロアに行きますね」</strong></span>と言って、話を切り上げてしまったのです。</p>
<p>しかし、なんとなく彼に惹かれている部分があり、心のどこかで<span style="color: #ff00ff">（もう少し話ができたらよかったな）</span>と後悔の気持ちを持ちつつも、友人の元へと戻っていきました。</p>
<h4><span id="toc2">友人の一押しが</span></h4>
<p>この出来事を早速友人に話してみることにしたのです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「あのさ、さっき爽やかで優しそうな人と話をしたんだよね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #cc99ff"><strong>「うん、それで？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「なんか、今までとは違った雰囲気というか。なんか、元彼にはないような気がするというか・・・。話はしたんだけど、連絡先とかは交換してなくて」</strong></span></p>
<p><span style="color: #cc99ff"><strong>「珍しくない？そんな風に言うの」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「そうなんだよね。だから、もう一回話がしたいなぁって思ったりして・・・」</strong></span></p>
<p><span style="color: #cc99ff"><strong>「えっ！？いいじゃん！探しに行こうよ！せっかくなんだから、このチャンス逃しちゃいけないでしょ」</strong></span></p>
<p>そう言って、友人はワタシの腕を掴み立ち上がりました。</p>
<p>そして先ほど話をしたフロアに行ってみましたが、彼の姿はどこにもありませんでした。</p>
<p>数十分間、色々なフロアに行って探してみたのですが、彼を見つけ出すことはできなかったのです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「もういいよ・・・。ありがとうね！縁がなかったってことなんだと思う」</strong></span></p>
<p>その時、グラスを両手に持って歩いている彼を見つけた友人が、<span style="color: #cc99ff"><strong>「ねぇ！！もしかしてだけど、あの人なんじゃない？探していた人！」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「本当だ！！なんで分かったの！？とりあえずワタシ声かけてくる！！！」</strong></span></p>
<h4><span id="toc3">もう一度、声をかけて</span></h4>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「すみません！さっき話したんですけど・・・覚えてますか？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000"><strong>「えっ！もちろん覚えてますよ。どうしたんですか」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「その・・・、お話が楽しかったから、仲良くなりたいなって思って」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000"><strong>「すごく嬉しいです。そのために僕を探してくれたんですか？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「・・・はい」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000"><strong>「あの、もしよければなんですけど、連絡先って教えてもらっていいですか？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「もちろんです！！」</strong></span></p>
<p>こうして連絡先を交換して、少し話した後、もう一度別れを告げ友人のところへと戻っていきました。</p>
<h4><span id="toc4">日々のやり取りの中で</span></h4>
<p>それから少しずつLINEでやり取りを深めていきました。（ここからは、彼のことを<span style="color: #008000"><strong>優男</strong></span>と呼ばせていただきます）。</p>
<p>優男は、やり取りの中でも優しさを出してきました。控えめの中には思いやりがあって、ワタシの話を聞くことに徹しているような態度をとってくれていたのです。</p>
<p>あらゆる種類の元彼がいましたが、こんな風に優しく思いやりを持って接してくれた人は、一人もいませんでした。</p>
<p>常に自分のことを考えて、<span style="color: #ff0000"><strong>傲慢</strong></span>で、<span style="color: #ff0000"><strong>自分勝手</strong></span>で、そして<span style="color: #ff0000"><strong>プライドの高い人</strong></span>。それが元彼たちでしたが、優男はまるで正反対の性格をしていました。</p>
<p>顔から漂っていた優しさ。</p>
<p>そして言葉の使い方も本当に優しかったんです。</p>
<p>それから数回デートを重ねることとなりましたが、デート中もやっぱり優男は優しくて、一生懸命デートが楽しくなるように話をしてくれたり、ご飯を調べてくれたり、車を出してくれたりと、<span style="color: #ff00ff">（ここまで優しい人が世の中には存在していたんだ！）</span>と感動するレベルでした。笑</p>
<p>まぁ、ワタシの基準が低すぎるのも、この感動を生んだ一つの理由だとは思いますが・・・。</p>
<h4><span id="toc5">晴れて付き合い、平和な日々</span></h4>
<p>3回目くらいのデートで、晴れて恋人同士になりました。</p>
<p>ワタシよりも一つ年下だった優男は、一生懸命エスコートをしようと頑張ってくれていました。</p>
<p>一緒にいる時も特に喧嘩もなく、穏やかな時間が続いていく。</p>
<p>家のデートでも外のデートでも、どこにいても穏やかな時間が続いていくんです。</p>
<p>今まで刺激しかなかった交際を経験していたので、ほんの少しだけ物足りなさを感じていましたが、それでも大切にされていることが伝わっていました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff">（これが本当の恋人同士なのかもしれない）</span>そんなことまで思ってしまうほど、優男との日々は平和そのものでした。</p>
<h4><span id="toc6">怪しげな香り</span></h4>
<p>順調そのものに思えた交際でしたが、3ヶ月を過ぎたあたりから、少しずつ違和感を感じるようになっていきました。</p>
<p>元々ワタシは鼻がよく効くタイプで、犬みたいな嗅覚だと家族からも言われるほど鼻がいいんです。</p>
<p>保育士をしていた時代だったから、余計に嗅覚は研ぎ澄まされており、この時もワタシの鼻は若干の異変をキャッチしていました。</p>
<p>それが優男とキスをした時だったのです。</p>
<p>ふわっと香る匂いに、少しだけ鼻を背けたくなる時がありました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff">（ん？なんだろう・・・）</span>そう思っても、もちろん本人にも聞けないし、きっとこれは私の思い過ごしだろうと思っていたのですが、キスのたびに微かに香る違和感がワタシの鼻を突き抜けていくような気がしていました。</p>
<p>しかし、本人に<span style="color: #ff00ff"><strong>「歯磨きしてる？」</strong></span>なんて聞けないし、<span style="color: #ff00ff"><strong>「ちょっと口の中見せて」</strong></span>とも言えない。</p>
<p>ましてやこれが口臭なのか、それと体の内側から出ている香りなのかも分からない状態での質問は危険過ぎたので、確信に変わるまではとりあえず様子を見ることにしました。</p>
<p>しかし一度抱いてしまった疑問は、簡単に拭い切れるものではなく、それからは少しずつキスを拒むようになってしまったのです。</p>
<p>付き合って5ヶ月目を過ぎたあたりからは、私からキスをすることもなくなってしまいました。</p>
<p>原因も分からない香りの正体に拒否反応が出始めていましたが、人としての優しさはとてもある人だから、余計に傷つけてしまうのではないかと、気を回し過ぎて言い出すことができませんでした。</p>
<p>そして結果的に、キスをさりげなく拒むという方法しか見つからなかったのです。</p>
<h4><span id="toc7">気になり出したら・・・</span></h4>
<p>口臭が気になり出したら、今度は別の香りまで気になり出してきました。</p>
<p>けれども、他人に指摘されることなんて辛いだろうし、でも言ってあげたほうがいいだろうしという葛藤の中、中々覚悟も決まらずに、言い出すことができませんでした。</p>
<p>ふと<span style="color: #ff00ff">（匂いが合わない人と、このまま一緒にいることができるのだろうか）</span>という疑問まで浮かび上がってくる始末ではありましたが、何せ他のことに関しては優しかったので、この優しさを無駄にすることも、ましてや優しさ離れすることも嫌だったので、匂いは我慢する方向にしたんです。</p>
<p>そしてもう一つ、優男の癖にはとても不思議なものがありました。</p>
<p>それが歯を極力見せずに笑ったり、ご飯を食べたりすることでした。</p>
<p>巧妙に隠された口の中は、まさに秘境。</p>
<p>どれだけ口の中を見ようとしても、手で隠したり、唇で見せないようにするという技術を駆使して、全く見えないようにしていました。</p>
<p>だからワタシは<span style="color: #ff00ff">（きっと、口の中に香りの秘密が隠されているはずだ！）</span>と密かに思い、口内秘境を見つけ出す日を虎視眈々と狙っていたのです。</p>
<h4 style="text-align: center"><span id="toc8">〜次回予告〜</span></h4>
<div class="blank-box bb-red" style="text-align: center">絶対的な鉄壁となる唇、一切口内環境を見せようとしない優男の理由とは。そして香りの原因が明らかとなる。<br />
優男との関係は、そして香りの行方は・・・。<br />
次回もお楽しみ〜（笑）。</div>
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		<title>マルチの夜　後編</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 20 Aug 2023 10:00:42 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オリエンタル納言日常日記]]></category>
		<category><![CDATA[マッチングアプリ]]></category>
		<category><![CDATA[マルチ商法]]></category>
		<category><![CDATA[出会い]]></category>
		<category><![CDATA[夢]]></category>
		<category><![CDATA[失恋]]></category>
		<category><![CDATA[恋愛]]></category>
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					<description><![CDATA[そびえ建つタワーマンショを見て、漫画の主人公のように「俺はいつか、タワーマンションに住む！」と豪語していたマルチ。 その姿を見て、（ワタシはこいつのカモにされていたんだ）と、とても悲しく、同時に怒りさえ湧きながら、友人の [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>そびえ建つタワーマンショを見て、漫画の主人公のように<span style="color: #808000"><strong>「俺はいつか、タワーマンションに住む！」</strong></span>と豪語していたマルチ。</p>
<p>その姿を見て、<span style="color: #ff00ff">（ワタシはこいつのカモにされていたんだ）</span>と、とても悲しく、同時に怒りさえ湧きながら、友人の待つ家へと帰って行きました。</p>
<p>時間は深夜に差し掛かっており、それでも彼女はワタシの帰りを待ってくれていました。</p>
<p><span style="color: #99cc00"><strong>「納言ちゃん、どうだった？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「あのね、今日タワーマンションに連れて行かれたよ。笑」</strong></span></p>
<p><span style="color: #99cc00"><strong>「えっ！？タワーマンション！？なんで」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「あれはね、本気で恋を探している奴じゃなくて、マルチ商法の勧誘するために恋を武器にしていた奴だった」</strong></span></p>
<p><span style="color: #99cc00"><strong>「そうだったんだ・・・。これからどうするの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「それがね、明日の午後</strong></span><span style="color: #ff00ff"><strong>7</strong></span><span style="color: #ff00ff"><strong>時に契約書を持ってこっちに来るんだって。多分契約成立すると思ってるんだけど、絶対に怪しいから断ろうと思う。そんで全部気持ちをぶつけようかなって思う」</strong></span></p>
<p><span style="color: #99cc00"><strong>「そうなんだ。一人で大丈夫？他にも人が来たら怖いよね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「確かに・・・」</strong></span>そんやり取りを交わし、話し合いの結果、友人も決戦日に同行してくれることになりました。</p>
<p>友人はとりあえず車で待機し、ワタシがマルチと話す。何かあればいつでも誰かを呼べるように待機する手はずを組んで…。</p>
<h4><span id="toc1">決戦の午後7時</span></h4>
<p>そしていよいよ日付は変わり、決戦当日を迎えました。</p>
<p>様子がバレてしまわないように、マルチには何も言わず行く時間と集合場所を決めて、向かうことにしたのです。</p>
<p>友人は<span style="color: #99cc00"><strong>「何かあったらすぐに連絡してね」</strong></span>と言ってくれました。</p>
<p>集合場所に着くと奴はすでに待っており、<span style="color: #ff00ff"><strong>「着いたよ！」</strong></span>と連絡を入れたすぐに、書類を持って颯爽と車から降りてきました。</p>
<p>そして一言、<span style="color: #808000"><strong>「納言ちゃ〜ん。今日も素敵だね」</strong></span>といつも以上にテンション高めに言ってきたのです。</p>
<p>もうその顔は、<span style="color: #808000">（俺はこれで契約が取れたぞ）</span>という、勝利の顔をしていました。</p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「納言ちゃん、ハンコ持ってきた？これで晴れて仲間だね。うれしいよ。困った事があれば、いつでも相談に乗るから」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「・・・」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「ん？何か不安なことでもあるの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「あのさ、ごめんだけど契約はできない」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「えっ！？なんで、どうして、えっ！？あんなに素晴らしい話を聞いたのに。どうして！！」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「あれって、マルチ商法だよね？投資って言ってた話も、投資という名の賭博で違法だよね？どうしてそんな危ない橋を渡らないといけないの？それに、消費者金融からお金を借りさせるなんて、どう考えてもおかしいよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「・・・。でも俺も借りてるし、安全だよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「借りてるの！？だってまだ信頼関係も何もないのに、『消費者金融から、お金を借りて』っていうのっておかしいと思わない？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「それは・・・」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「申し訳ないけど、ワタシから聞き出した個人情報とかあるよね？書類があるなら、それ破るから貸して。無断で出来ないなら、あの社長に今すぐ聞いて」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「・・・分かった」</strong></span></p>
<p>そこから少し外れた場所で、何やら社長に頭を下げて話をしているマルチ、この時点で30分以上の時間が過ぎていました。幸い来ていたのはマルチだけだったので、友人には<span style="color: #ff00ff"><strong>「ちょっと長くなりそうだから、家まで送るよ。また何かあったら、連絡するね」</strong></span>と話し、友人を家に送り、マルチのいる場所へと戻ったのです。</p>
<p>友人は心配そうに<span style="color: #99cc00"><strong>「大丈夫？何かあったらすぐに連絡してね」</strong></span>と言ってくれました。</p>
<p>そしてここからが、本当の修羅場となっていったのです。</p>
<h4><span id="toc2">マルチの過去、そして闇落ちへ</span></h4>
<p>社長と話がついたところで、ワタシも戻ってきたので、書類は目の前でビリビリにさせてもらい、そして全てのものをこちらで預かることにしました。</p>
<p>しかし、コピーを取られていたらどうしようもないので、そこは自己責任だと自分の軽率な判断をとても悔やみました。</p>
<p>マルチ自身は、そもそもの目的が絶たれてしまった今、放心状態でどうしていいのかが分からなくなっているような顔をしながら、呆然とワタシの顔を眺めていました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「あのさ、どうしてマルチ商法なんて始めたの？おじいちゃんの話を聞いた時、和食屋の話を聞いた時、今なんかよりもずっと嬉しそうに話してたのに。自分だって分かってるんじゃないの？こんなことしていていいのかって」</strong></span></p>
<p>その言葉が彼の何かを動かしたのか、マルチは周りも気にせずに涙を流しながら、自分の話をし始めたのです。</p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「元々は、じいちゃんに憧れて料理人になりたかった。けど、投資で失敗した時に消費者金融でお金を借りて、そこで今やってる話が舞い込んでいたんだよ。その時、『自分には、これが次の生きる道なんだ』って思ってしまって。借金も抱えて、才能もないし、社長たちと一緒にいたら、いつか金持ちになれると本気で思ってしまって・・・」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「じゃあ、会社を経営してるっていうのも、あいつらのところで出してるってだけで、本当は経営してないの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「うん・・・」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「マルチ商法だから、きっとノルマとかがあるよね？人を紹介したら、自分にもお金が入るシステムだったでしょ？じゃあ何？マッチングアプリで女の子に恋愛感情を持たせて、マルチ商法に引っ張ってたってこと？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「・・・そうなるのかな」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「ワタシもその一人だったってことね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「でも、本当に納言ちゃんのこと素敵だと思っていたし、幸せにしたいと思った。もしも、これが成功したら保育士なんて辞めて、もっと自由にさせてあげられるって本気で思ったんだよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「よく考えてみてよ！自由になる前に、複数の消費者金融で借金させてる時点で、自由なんてあるわけないじゃん。その人となりはね、身なりや立ち振る舞いから出るんだよ。あんな歯の朽ち果てた社長から、何一つ学ぶことなんてないよ。あのタワーマンションも、実際は住んでないでしょ。自分の人生犠牲にして、どうするの。どれだけ貧乏でも、心まで貧乏になって、大切なことまで忘れたら、それこそ希望なんて無くなってしまうんだよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #000000">その言葉が彼の心を動かしたのか、えぐってしまったのかは分かりませんが、マルチはへたり込みながら再び涙を流していました。</span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><span style="color: #000000">そして</span></span><span style="color: #ff00ff"><span style="color: #808000"><strong>「僕には、もうこの道しかないんだよ・・・。これしか生きていく道が残されてないんだ」</strong></span></span><span style="color: #ff00ff"><span style="color: #000000">という言葉に、猛烈に虚しさが響き渡りました。</span></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff">（この人は、もう取り返しのつかないところまで、進んでしまったんだ）</span>そう悟ったからです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「今やっていることは、家族に言えることなの？大好きだったお爺さんに話せることなの？」</strong></span></p>
<p>その言葉を聞き、彼は涙を流しながら<span style="color: #808000"><strong>「言えない・・・。こんなこと、言えないよ」</strong></span>と呟くばかりでした。</p>
<p>まだ22歳の若き人生が、こうして食い物にされていることを目の当たりにして、そしてワタシ自身も食い物にされかけた。</p>
<p>きっと他にも被害者がいて、中にはマルチ商法の中へと飛び込んだ人もいるかもしれません。</p>
<p>一番許せなかったのは、人の気持ちを弄び、金儲けの道具として使おうとしたことでした。</p>
<p>そしてその異常性に気付けなくなってしまうほど、どっぷり浸かり込んでしまったことも、悲壮感でいっぱいでした。</p>
<p>どうしてもこうもワタシは見る目がないんだろうと、泣いている彼を見つめながら、余計に切なくなってしまいました。</p>
<p>ただ純粋に大切な人と巡り合って、恋をして、未来を共に歩んでいきたかっただけなのに。</p>
<h4><span id="toc3">驚きの展開へ</span></h4>
<p>ここまで涙を流して、自分の過ちを認めながら感情を抑えきれない様子のマルチを、ワタシは今までの思い出の分だけ、せめて泣き止むまで寄り添うことにしました。</p>
<p>時折微かに聞こえる<span style="color: #808000">「・・・ごめん。俺、どうしたら」</span>という声には決して反応はしませんでした。</p>
<p>あなたが泣いている以上に、騙されていたワタシは悲しかった。</p>
<p>一緒に過ごした日々も、かけてもらった言葉もそう簡単に忘れることはできない。</p>
<p>寄り添うことはするけれど、決して優しくすることはしませんでした。自分の過ちを認めて、そしてこの先の人生に活かせていけるように。先はまだまだ長いから、いつでも軌道修正はできる。</p>
<p>それが今、この瞬間であって欲しいと願いも込めて・・・。</p>
<p>ひとしきり涙を流し、うなだれていたマルチはスクッと立ち上がって、深呼吸をしました。</p>
<p>すると<span style="color: #808000"><strong>「僕にはもう、後がないんだ。これから先、まともな仕事ができるかも分からない・・・</strong></span></p>
<p><strong><span style="color: #808000">だから、これからも</span><span style="font-size: 24px"><span style="color: #ff0000">マッチングアプリで女の子を勧誘して、いつかタワーマンションに住むんだ！！！！</span></span></strong></p>
<p>その瞬間、<span style="color: #ff00ff">（こいつはもうだめだ）</span>と見切りをつけて「まぁ、頑張りなよ」と言い、ワタシは帰宅することを選びました。</p>
<h4><span id="toc4">後日談</span></h4>
<p>家に帰り、全ての経緯を友人に話すと<span style="color: #99cc00"><strong>「もうダメだね。ワタシも何度か勧誘されたことがあったけど、あの環境の中にいたら抜け出すことは難しいと思う」</strong></span>そう言いながら遠くの方を見つめていました。</p>
<p>彼からの連絡や写真も全て消し、挨拶もなしにこの関係は終わりを迎えました。</p>
<p>楽しかった日々は、作られたものだと思うと本当に悔しかったです。</p>
<p>そしてワタシは誓いました。</p>
<p>いつか別の形で、<span style="font-size: 24px; color: #ff0000"><strong>こいつよりも充実した人生を送って</strong></span>やるって。</p>
<p>後々、別の友人から聞いた話では、マルチ商法を勧誘する前に、タロット占いから興味を惹きつけて、そこから関係を構築していくやり方が流行っているという衝撃的な話を耳。</p>
<p><strong>ルームシェアの友人が抱いた違和感、そしてタロット占いからの勧誘、そしてマルチ商法へ。</strong></p>
<p>もちろん、マッチングアプリも今の時代では堂々とやれるようになった分、そして情報社会が進んでいるが故の、このやり方が増えてきているんだろうなと実際に体験し思いました。</p>
<p>あれから数年が経ち、彼が何をしているのか、マルチ商法で天下を取ったのか、それとも昔と変わらず迷いながらもやり続けているのかは、分かりません。</p>
<p>ただどこかのタイミングで、彼と出会うことがあるのだとしたら、もしくは、このエッセイを読んでくれる機会があるのだとしたら、ワタシはあいつに言ってやりたいんです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>どれだけお金がなくても、本当にやりたいことを見つけて堂々とやればきっと人生は変わっていくよ。人のお金を当てにせず、気持ちを騙すこともなく、自分の人生は自分で切り開かないとね。ワタシもね、保育士は辞めてしまったけれど、あの時と比べ物にならないくらい、幸せだよ。</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>だって、自分のやるべき本当の道が見つかったから。</strong></span></p>
<h4><span id="toc5">最後に</span></h4>
<p>20歳からこそこそと始めたマッチングアプリで、ようやく7年越しに運命の相手と出会い、そして結婚することができました。</p>
<p>ほとんどの彼氏は、マッチングアプリかクラブでの出会いだったので、こんなにもネタが豊富になっていってしまったんだと思います。笑</p>
<p>今でこそ、当たり前になってきましたが、始めた当時は、誰にも言うことはできませんでした。</p>
<p>それくらい、まだマッチングアプリは出会い系というイメージが強かったからです。</p>
<p>しかし写真を加工して、画面上だけでも<span style="color: #ff9900"><strong>「かわいい」</strong></span>と言ってもらえることは、多くの自信を与えてくれました。</p>
<p>現実世界では決して起きないことが起きていたからこそ、ワタシも正常な判断ができず、自分自身を大切にする方法も分からずに、ダメンズたちにすがっていたのでしょう。</p>
<p>ましゅぴに出会えたのも、マッチングアプリだから、この出会いには本当に感謝しています。むしろ神様からの最初で最後の贈り物だと思っています。</p>
<p>しかしここまで来るのには、十分過ぎるほどの傷つく思い出が山ほどあったんです。</p>
<p>出会いがなかった職業ということもあり、ワタシに取っては救世主みたいなアプリでした。笑</p>
<p>しかし、世の中には優しいフリをしてとんでもないことをしたり、騙したり、傷つけたりする人たちが沢山います。気持ちを踏み躙るような行為をしても、何とも思わないような人も一杯います。</p>
<p>便利になったからこそ、使い方を間違えてしまったら、取り返しのつかないことになりかねません。</p>
<p>どうか、マッチングアプリやSNSでの出会いは慎重に考えて欲しいと願います。</p>
<p>ワタシのような愚か者を出さないように。</p>
<p>これからも元彼シリーズをどんどん書いていこうと思うので、それが注意喚起になれば幸いです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>マルチの夜　中編</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 20 Aug 2023 10:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オリエンタル納言日常日記]]></category>
		<category><![CDATA[タワーマンション]]></category>
		<category><![CDATA[マッチングアプリ]]></category>
		<category><![CDATA[マルチ商法]]></category>
		<category><![CDATA[出会い]]></category>
		<category><![CDATA[恋愛]]></category>
		<category><![CDATA[社長]]></category>
		<category><![CDATA[騙されないように]]></category>
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					<description><![CDATA[さて今ワタシは、好きになりかけているマルチと共に、外に来ていました。 閑静な住宅街の中に凛と建つマンションがある。 しかし、そこには今のところ用事はありません。 だって今日は、社長と名乗る男性とカフェでお茶をしながら話を [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>さて今ワタシは、好きになりかけているマルチと共に、外に来ていました。</p>
<p>閑静な住宅街の中に凛と建つマンションがある。</p>
<p>しかし、そこには今のところ用事はありません。</p>
<p>だって今日は、社長と名乗る男性とカフェでお茶をしながら話を聞く回だったからです。</p>
<p>頭の中では、<span style="color: #ff00ff">（ワタシにとって保育士って何だろう。今やりたいことって何だろう。今できることって何だろう。もしかしたら、この会合で何かが変わるきっかけになるのかもしれない）</span>そんな淡い期待を持たずにはいられなかったんです。</p>
<p>当時のせっぱ詰まった状況と、この先の未来に希望も持てない現状。</p>
<p>そして自分自身が何者になろうとしているのかも分からない今を、彼なら何とかしてくれるかもしれないと、思ってしまったのです。</p>
<p>だからこそ、冷静な判断ができなかったのかもしれません。</p>
<p>きっと今なら、この異常な状況に気づけたかもしれないのに。</p>
<h4><span id="toc1">不信感は募るばかり</span></h4>
<p>マルチと共に歩いていると、突然こんな茶番を繰り出してきたんです。</p>
<p>それはマルチの電話が鳴り、険しい顔をしながらワタシの元から少し離れた場所で電話をし始めました。</p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「はい、はい・・・。あぁ、確かに。はい、わかりました。いえ、こちらこそです」</strong></span>相槌オブ相槌を繰り返しながら、電話越しで深々と頭を下げるマルチ。</p>
<p>その間ワタシは、ぼーっと彼らのやり取りを見守るばかり。</p>
<p>一体これからどんなことが起きるのか、むしろ今はこの時間は、一体何なのか。</p>
<p>全てが謎のまま進み始めていく恐怖も、正直どうでも良くなっている自分がいました。</p>
<p>電話が済むとマルチは、<span style="color: #808000"><strong>「ごめん。なんかカフェじゃなくなったんだ」</strong></span>と言い、その後ただ一言<span style="color: #808000"><strong>「ついて来てくれる？」</strong></span>とワタシの手を掴み、そのまま歩き始めたのです。</p>
<p>このままどこかへ連れて行かれるのかもしれないという恐怖より、何が始まって、一体どんな社長が出てくるのか、そっちの方に興味が湧き始めていたんです。</p>
<p>もしも、おかしい人だったとしても、それもまた人生のネタになるかもしれないと思ってしまったのです。</p>
<h4><span id="toc2">いざ社長の元へ</span></h4>
<p>元々はカフェで落ち合うはずが、どこかで話がおかしくなったのか、何と社長が住むタワーマンションに行くことが決まっていたのです。</p>
<p>するとマルチはおもむろに<span style="color: #808000"><strong>「これ、一応アンケートだから答えてくれる？」</strong></span>とワタシにスマホを差し出しました。</p>
<p>その時に全てを悟ったのです。</p>
<p>マルチは恋愛感情なんかなくて、ただワタシを利用しようとしていたことを。</p>
<p>しかし、ここまで来て帰るのも何だか勿体無い気がして、雑な質問に雑な答えを書きながら、<span style="color: #ff00ff">（今ワタシは何をしているんだろう）</span>という虚無感というか、虚しさというか、悲しさというか、もう感情ぐちゃぐちゃになりながら、言われた通りアンケートに答えていきました。</p>
<p>そして<span style="color: #808000"><strong>「社長はね、中々会ってくれない人だから納言ちゃんはラッキーだよ。きっと人生変わるよ」</strong></span>なんて言ってくるんです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff">（こいつまじかよ）</span>とも思いましたが、<span style="color: #ff00ff"><strong>「そうなんだ。楽しみだな」</strong></span>と楽しさを演じるワタシは、まさに女優のような気持ちでマルチの言葉に感情を込めて答えていきました。</p>
<p>そして、マルチとまた歩き出したのです。</p>
<p>向かっている途中コンビニに寄りたいということで、待っていると一本のお茶を手に持ち、颯爽と戻って来ました。</p>
<p>その顔からは、<span style="font-size: 24px; color: #ff0000"><strong>俺は、一仕事やってみせるぜ！</strong></span>という気持ちが溢れており、輝きすら放っているような気がしました。</p>
<h4><span id="toc3">社長登場</span></h4>
<p>そしてついた先は、大きく街が一望できるほどの高級なタワーマンションでした。</p>
<p>エントランスからもオレンジ色の光が点滅しており、高級感に溢れていました。</p>
<p>待つこと10分。</p>
<p>エントランスの扉が開き、肩で風を切りながら歩いて来た奴こそ、マルチが恩を感じている社長だったのです。</p>
<p>しかし、社長というにはオーラがなく、そして何だか見た目もだらしない感じにしか見えませんでした。</p>
<p>しかし、マルチの目は輝きに満ちており、<span style="color: #808000"><span style="color: #000000">社長に会うなり</span></span><span style="color: #808000"><strong>「夜遅くに時間を作ってくださり、本当にありがとうございます！！！」</strong></span>と腰を90度に曲げて深々とお辞儀をしていました。</p>
<p>そして社長は言うのです。</p>
<p><span style="color: #993300"><strong>「いやね、マルチのためだから時間作るわけよ。お前じゃなかったら時間なんて作らねーよ」</strong></span>と。</p>
<p>まさに茶番、茶番、茶番の連続。</p>
<p>社長とマルチとワタシの順番にタワーマンションに入り、高級そうなエレベーターに乗り込みました。</p>
<p>そこではジャズが流れており、まるでホテルのような雰囲気さえ感じさせるほどでした。</p>
<p><span style="color: #ff00ff">（こんな世界もあるんだな・・・）</span>と思いつつ、この二人の関係性も不安になるし、たった一人で来てしまったことも間違いだったと思いましたが、もうすでに遅かったのです。</p>
<h4><span id="toc4">謎に包まれた部屋</span></h4>
<p>社長が住んでいると言われていた部屋に案内されたワタシは、すごく違和感を感じていました。</p>
<p>生活感のまるでない部屋、電化製品も電子レンジと簡易的な冷蔵庫のみ。</p>
<p>ソファーが置いてあるわけでもなく、きっと趣味でもないような絵が飾ってあるその手前には、塾で使われるようなホワイトボードが置かれていました。</p>
<p>ガラスで作られたテーブルに腰掛け、あたりを見渡しましたが、誰が見ても人が住んでいるような生活感は、ありませんでした。</p>
<p>レンタルハウスのような場所で、今から話をするなんて、もうそれはマルチ商法のそれでしかない。</p>
<p>完全にマッチングアプリを利用したマルチ商法に騙されたのだと、理解するのに時間は全くかかりませんでした。</p>
<p>しかし、どこかでは<span style="color: #ff00ff">（彼は本気で心配してくれているのかもしれない）</span>と信じたい気持ちもあったんです。</p>
<h4><span id="toc5">信頼ゼロの理由</span></h4>
<p>社長は自慢げに部屋を紹介し、そしてワタシの目の前に座りました。</p>
<p><span style="color: #993300"><strong>「マルチ、この子が言ってたマッチングアプリで出会った子だよね？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「そうなんですよ。本当にいい子で、素敵なんです。ねっ！納言ちゃん」</strong></span></p>
<p><span style="color: #993300"><strong>「いいねぇ。もう二人は付き合ってるの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「いや、そういうわけではないんですけど、頻繁に遊んでるんですよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #993300"><strong>「そうなんだ。納言ちゃんて言ったっけ？いやぁ、いい子そうだし、関われて嬉しいよ」</strong></span></p>
<p>そんなことを話す二人をよそにワタシは、あることが気になって仕方がありませんでした。</p>
<p>そう、社長の前歯が朽ち果てていることに。</p>
<p>社長という人間の前歯がなぜ朽ち果てているのか。</p>
<p>お金があるのなら、なぜ前歯を治さないのか。</p>
<p>つい最近朽ち果てたような雰囲気ではなく、ずっと前から<span style="font-size: 24px; color: #993300"><strong>朽ち果てているその前歯</strong></span>に、不信感が募りまくっていました。</p>
<p>だって、社長というのであれば、きっと容姿にとても気を遣うはず。</p>
<p>清潔感は一番大切な身だしなみ。</p>
<p>それなのに、それなのに・・・。</p>
<p><span style="color: #993300; font-size: 24px"><strong>前歯が朽ち果てて</strong></span>いるなんて・・・。</p>
<h4><span id="toc6">始まる話は嘘だらけ</span></h4>
<p>前歯が気になりながらも、約1時間半の間、社長の生い立ちや学生時代の話を永遠と聞かされていました。</p>
<p>どんな学生時代を送り、自分がどんな人間なのかをひたすら聞かされたんです。</p>
<p>もう、それはそれは地獄みたいな時間でした。</p>
<p>あんなつまらない話を聞かされたのは、一体いつぶりなんだろうと考えてしまうほど、本当に<span style="color: #ff0000"><strong>武勇伝</strong></span>、<span style="color: #ff0000"><strong>武勇伝</strong></span>、また話は戻って<span style="color: #ff0000"><strong>武勇伝</strong></span>。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><span style="font-size: 24px"><strong>いつまで武勇伝を話すんだよ！！！！！！！！</strong></span></span>と怒り散らかしたくなるほどの武勇伝は、あれ以来ないかもしれません。</p>
<p>そしてひとしきり武勇伝を話した頃、社長に一本の電話がかかってきました。</p>
<p>夜景を一望できるような高さのベランダに出て、こちらをチラチラ見ながら電話をしている。</p>
<p>すると、<span style="color: #808000"><strong>「どう？社長すごくいい人でしょう？納言ちゃん、、分からない事とかない？大丈夫？僕もアシストするから、いつでも言ってね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「・・・あっ、うん」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff">（この武勇伝の中で分からないことなんてあるわけないだろ！お前らの思考がわからんわ！）</span>という気持ちをグッと堪えた自分を褒めてやりたいです。</p>
<p><span style="color: #800000"><strong>「ごめんごめん。会議の電話だったわ。もう忙しくて困っちゃうよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「さすがですね。社長みたいに俺もなりたいですよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #800000"><strong>「お前ならすぐになれるよ。そろそろ本題話していこうか」</strong></span></p>
<p>そんな雑な会話を最後に、ここから本当の話へと向かっていきました。</p>
<h4><span id="toc7">マルチ商法の全貌</span></h4>
<p>ここからはワタシが覚えている限りの話になってしまうのですが、結論から言うと、起業のセミナーに入るというマルチ商法の一つに、勧誘されていました。</p>
<p>半年間と半永久コースがあり、その2つでは値段が倍以上も変わること。</p>
<p>そしてほとんどの人が半永久の方で申し込みをすることも、合わせて伝えられました。</p>
<p>実際にセミナーと言っても、集会に出たり、zoomで会議を聞いたりする程度の話。その前段階には商材を買って、どうしたら起業できるのかを教えてくれると言う話だったのですが、そこでまた一つ、不信感が募る話が出て来たのです。</p>
<p>この起業スクールに入ると、あることを学べると言われました。</p>
<p>それが、投資という名の賭博だったのです。</p>
<p>上手く話をしながら、賭博をすることを勧められていました。</p>
<p>そしてお金が作れない場合は、<strong>何軒かの消費者金融からお金を借りて返済していけばいい</strong>ということまで伝えられたのです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「消費者金融ではなく、分割で口座引き落としとかじゃダメなんですか？」</strong></span>と聞いてみると、<span style="color: #800000"><strong>「いや、消費者金融の方がいいよ。うん。それがいいと思う。ほとんどの人がそうしてるしね」</strong></span>とだけ言うのです。</p>
<p>ますます信用できない話は続き、半年の契約と半永久の契約では何が違うのかも聞いてみると、あんまり大差がない上に、<span style="color: #800000"><strong>「オーダーメイドのスーツがもらえるよ」</strong></span>と付録のような扱いのスーツが最高の特典だと言わんばかりに紹介されました。</p>
<p>どこからどう見ても不信感しかないプラン、そして紛れもなくこれはマルチ商法への勧誘だと気づいた時には、もう悲しさと悔しさでいっぱいでした。</p>
<p>マルチと過ごした数ヶ月間が全て仕組まれたことだと、気づかざるを得なかったから。</p>
<p>そして社長は最後に、言いました。</p>
<p><span style="color: #800000"><strong>「納言ちゃんはどっちにする？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「いや、ワタシはちょっと相談してみます」</strong></span></p>
<p><span style="color: #800000"><strong>「あっ。相談はダメだよ。だってみんな『絶対やめとけ』って言うから。そんなこと信頼してたら起業なんてできないからね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「大丈夫だよ納言ちゃん！僕も出来る限りサポートするから」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「・・・」</strong></span></p>
<p><span style="color: #800000"><strong>「ここで即決できない人は、成功しないんだよ。即決できる人だけが成功者になるんだ。な？マルチ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「そうですね！」</strong></span></p>
<p>しかし、いかにも怪しすぎる話に、<span style="color: #ff00ff"><strong>「今日ハンコとかも持って来てないですし、また明日返事でもいいですか？」</strong></span>と伝えると、<span style="color: #800000"><strong>「ならマルチ！明日納言ちゃんのところまで行って誓約書交わしてやりな」</strong></span>と言いました。</p>
<p>こうして謎に包まれたタワーマンションでの会合は、お開きとなったのです。</p>
<h4><span id="toc8">マルチの想い、タワーマンションへ届け</span></h4>
<p>マンションを出た後、ワタシは悲しさよりも騙そうとしているマルチに怒りの感情が芽生えていました。</p>
<p>そして聞いてみたのです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「どうして消費者金融で借りることを、あんなに進めるの？返すなら、銀行とかの引き落としだって何も変わらないじゃん。それなのに、カード使ってお金を借りさせるなんて変じゃない？あれはどういう意味があるの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「・・・。いや、まぁ、とにかくそれの方が楽だからだよ。僕も消費者金融で借りてるし。大丈夫だよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「あとさ、こんなこと言っていいか分からないけど、社長ならどうして歯がないの？身だしなみって一番大切だよね？歯がないのはなんでなの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「それは僕にも分からないけど、面倒なんじゃない？まぁ、とりあえず明日書類持って行くからさ。一緒に頑張ろうよ。納言ちゃんならきっとうまく行くから。僕もサポートするし｣</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「最後に聞いていい？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「何？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「自分で起業したって言ってたけど、あれって本当は、あのセミナーから出してもらったとかじゃないよね？形式上、会社を持ってるって、形上だけして、マッチングアプリの女の子を騙そうとしてる訳じゃないよね？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「・・・。」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「答えてよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「いや、うん。とりあえず今日はもう遅いから、送っていくよ」</strong></span></p>
<p>そう一言だけ呟き、彼はワタシを駅まで送って行くと言いました。</p>
<p>しかし、何を思ったのかタワーマンションの前で止まり<span style="color: #808000"><strong>「僕もいつかタワーマンションに住むんだ！！！」</strong></span>とまるでアニメの主人公ばりの意気込みを述べた後、静かに駅まで送り届けられたのです。</p>
<p>駅に着くと<span style="color: #808000"><strong>、「明日また会いに行くから」</strong></span>そう言って、ワタシの頬にキスをしました。</p>
<p>内心<span style="color: #ff00ff">（こいつどんな神経してんだよ！！）</span>と思いましたが、それ以上にとても悲しかったんです。</p>
<p>もうすぐ契約が取れることで嬉しく思っているであろうマルチと、きっとこれで最後のお別れになるだろうと悟っているワタシ。</p>
<p>こうも恋愛が上手くいかないことがあるなんてと、悲しみと共に電車に揺られながら、一人寂しく家へと帰っていきました。</p>
<h4 style="text-align: center"><span id="toc9">〜次回〜</span></h4>
<div class="blank-box bb-red">
<p style="text-align: center">マルチとの話し合いはどうのように進んでいくのか。<br />
そしてワタシの恋の行方はどのような終結を迎えるのか。<br />
次回に乞うご期待です！！！</p>
</div>
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		<title>マルチの夜 前編</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 19 Aug 2023 10:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オリエンタル納言日常日記]]></category>
		<category><![CDATA[マッチングアプリ]]></category>
		<category><![CDATA[マルチ商法]]></category>
		<category><![CDATA[恋は盲目]]></category>
		<category><![CDATA[恋愛]]></category>
		<category><![CDATA[社長]]></category>
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					<description><![CDATA[数々の元彼シリーズを書いてきたワタシですが、ふと「そういえばアイツについて書いてなかったな」と思い出した話がありました。 今思い出しても、何やってるんだよ！と言ってやりたくなるような、そんな話が。笑 何度もお話ししている [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>数々の元彼シリーズを書いてきたワタシですが、ふと「そういえばアイツについて書いてなかったな」と思い出した話がありました。</p>
<p>今思い出しても、<span style="color: #ff0000"><span style="font-size: 20px"><strong>何やってるんだよ！</strong></span></span>と言ってやりたくなるような、そんな話が。笑</p>
<p>何度もお話ししている通り、ましゅぴに出会うまでのワタシは、まるで恋の廃人と言っても過言ではないほどの落ちぶれ方をしていたし、付き合う人はどれもこれも、タイプの違ったクズ男ばかりだったし、何よりきっと、<strong>ワタシ自身もクズ</strong>だったと思うんです。</p>
<p><span style="color: #ff0000"><span style="font-size: 24px"><strong>類は友を呼ぶ</strong></span></span>と昔から言われているけれど、まさにその言葉通り<span style="color: #ff0000"><span style="font-size: 24px"><strong>類友</strong></span></span>として、一緒にクズ街道を爆走していたんです。</p>
<p>だからこそ、これだけ豊富な話ができるんですけどね。笑</p>
<p>さてそんな中、今回のエピソードは元彼ではないけれど、ワタシがマルチ商法とは知らずに恋心を抱き、騙されかけた話を書いていこうと思います。</p>
<p>最近では、色々な詐欺やマルチに引っ張る手法が横行していますので、SNSでの出会いや、これからマッチングアプリをやろうとしている人は、特に気をつけてほしいと思います。</p>
<p>それでは、スタートです！！</p>
<h4><span id="toc1">メガネがよく似合う彼</span></h4>
<p>出会った彼<strong>（通称マルチ）</strong>はプロフィールからも伝わるほど清潔感が漂い、まさに好青年という印象を与えてくれる人でした。</p>
<p>当時のワタシは27歳になり、彼はまだ22歳。</p>
<p>初めの頃は恋愛感情なんて全く抱いてはいなかったのですが、その見た目と清潔感、そして洗練されたプロフィールに<span style="color: #ff00ff"><strong>「仲良くなれたらいいな」</strong></span>なんて思っていました。</p>
<p>この時からすでにマルチにとってワタシは<strong>カモ</strong>だったかもしれませんが、それを微塵も感じさせない洗練されたやり取りは、すぐにワタシの心をガッと鷲掴みしてきたんです。</p>
<p>とは言っても、その後のことが衝撃的すぎて、どんな話のやり取りをしたのかは、もう思い出すことが出来ません。しかし、とにかく好青年、そして清潔感の二つが印象的でした。</p>
<h4><span id="toc2">新たな特技を知って</span></h4>
<p>主にLINEでやり取りをしていたのですが、仲を深めていくうちに、週に何回かは電話をするようになりました。</p>
<p>仕事の話をしたり、趣味の話をしたり、その時間はとても楽しくてあっという間に過ぎていきました。</p>
<p>特に仕事が忙し過ぎて、疲れを常に感じていたワタシにとって彼とのやり取りは、まさにオアシス以外の何者でもありませんでした。</p>
<p>電話をした後には、幸福感に包まれて、「また明日も仕事、頑張ろ！」とやる気がみなぎってくる。そんな存在に出会えたことも純粋に嬉しかったんです。</p>
<p>そんなある時、彼はいきなりこんなことを言い出しました。</p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「納言ちゃん！僕ね、タロット占いができるんだよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「タロット占い！？えっ？すごい」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「毎月決まった日に占って、月末には来月の運勢を見ながら、次の月がより良いものになるように占ってるの」</strong></span></p>
<p><span style="color: #808000">ここ</span>でワタシは気づかなかった。</p>
<p>このタロット占いは、占いが好きな人のためにマルチに引っ張るための口実に使われていることに。</p>
<p>そして占いという言葉に興味を持ってしまったワタシの言葉を瞬時に察知したところで、<span style="color: #808000"><strong>「もしよければ占ってあげるよ。友だちも一緒に見てあげるよ？」</strong></span>なんて言ってくれるんです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「えっ！？いいの？やってほしい！！」</strong></span></p>
<p>この時はそこまで深く考えていなかったし、タダで占ってもらえるなんてラッキーとしか思っていなかったんです。</p>
<p>上手い話には罠がある。それを全く感じることも、察知することもできない当時のワタシは、本当に愚かでした・・・。</p>
<h4><span id="toc3">いざ、タロットを</span></h4>
<p>そして約束を決めて、当日はワタシの友人と共にタロット占いをしてもらうことになりました。</p>
<p>当時、友人とルームシェアをしていたということもあり、その友人と一緒に今の運勢だったり、今後の行く末だったりを占ってもらいました。</p>
<p>ワタシ的には仲も深まってきていたので、占いをしてもらっている間、<span style="color: #ff00ff">（色んなことに興味を持つことって素敵だなぁ）</span>としか思っていなかったんです。</p>
<p>しかし、友人は全く違う考えを抱いていたのです。</p>
<p>タロットをしている間、マルチは必死に何かを読みながら話をしていました。</p>
<p>このカードはどんな意味なのかも、その都度その都度、説明書を読みながら話していました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「すごいね！」</strong></span>と声をかけると、どんどん嬉しそうに誇らしげに話す姿とは対照的に、友人の顔は少しずつ曇りを見せていきました。</p>
<p>ご満悦で帰宅をした彼がいなくなった家では、すぐさま友人が口を開き、こう言い始めたのです。</p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「ねえ、あの人って大丈夫かな・・・」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「えっ？どうして」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「いや、だってさ、タロット占いって言ってもなんかずっと紙見てたし、なんか裏があるような気がするんだよね・・・。分からないけど、なんかちょっと私はあの人苦手かも」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「そうだったの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「いやでも、うーん・・・。何かあったらすぐに話してね。ちょっと何考えているか分からない感じの人だったから」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「わかった！ありがとう」</strong></span>そのやり取りは、後々の出来事の中で伏線を回収することとなるのです。</p>
<h4><span id="toc4">デートを重ねて</span></h4>
<p>友人の忠告は、どこかワタシの心に引っ掛かっていました。</p>
<p>それでも会えば<span style="color: #808000"><strong>、「今日の納言ちゃんも素敵だね」</strong></span>と言われて、喜んでしまうワタシがいたし、会っている時だって、楽しい気持ちの方が強かったです。</p>
<p>彼とのデートは基本的に夕方からが多かったのですが、知らない場所に連れていってくれたり、美味しいご飯屋さんを知っていたりと、とても22歳にしては大人びているところも魅力を感じる一つでした。</p>
<p>そんなある日、彼の過去の話を聞くこととなったのです。</p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「実は今、会社を経営してるんだ。映像を取り扱ってるんだけど、ある社長さんと出会って。僕の人生は</strong></span><span style="color: #808000"><strong>180</strong></span><span style="color: #808000"><strong>度変化したんだよ。元々は料理人を目指していたんだけど、毎日拘束時間も長くて、忙しさのあまり自分を大切にできていなかったんだよね。だけど、今は自分の会社を持って、新しいことにチャレンジして、すごく充実してる。『僕の生きる場所は、ここだったんだ』そう初めて思えたんだ」</strong></span>と。</p>
<p>そして続けて、<span style="color: #808000"><strong>「ところで納言ちゃんは、今の保育士の仕事で満足してるの？」</strong></span>と聞かれたのです。</p>
<p>ワタシはここで「満足してるよ」とは言えなかった。</p>
<p>仕事は忙しく確かにやりがいもあるけれど、自分を大切にするほどの時間もなければ、やりがいだけではどうにもできな現状もありました。</p>
<p>どれだけ頑張っても報われないし、理解もできないような場面で怒鳴られたり、指摘されたり、思い描いた保育が出来ないことも多くありました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「一体ワタシは何のために保育士として働いているんだろう」</strong></span>それが今の本音だったんです。</p>
<p>そこを突かれた今、口篭ってしまい、考え込んでしまったのです。</p>
<p>すると微かにフッと笑ったかと思うと、<span style="color: #808000"><strong>「きっと今の現状に満足できていないんでしょ？納言ちゃんはきっと面白い人だから、このままじゃダメだよ。もっと自由に、やりたいことにチャレンジしなきゃ」</strong></span>その言葉が、背中を押してしまったのかもしれません。</p>
<p>当時のワタシからしたら、まさに救世主のような存在に見えてしまったんです。</p>
<p>この人だったら、もしかしたら今の現状から抜け出す方法を知っているかもしれない。そんな淡い期待を抱く機会を与えられたような気がしてしまったのです。</p>
<h4><span id="toc5">徐々に縮まる距離と忍び寄る黒幕</span></h4>
<p>あの一件以来、ワタシとマルチの距離はグッと縮まりました。</p>
<p>前よりもデートに行く回数も増え、人目も気にせずに手を繋いだり、ハグをしたり、まさに友達以上、恋人未満という関係のまま時間をかけて距離を縮めていきました。</p>
<p>そしていつしか、ただの友人として接していた気持ちから、恋心が芽生えてしまったんです。</p>
<p>新しいことにチャレンジしている姿に憧れて。</p>
<p>年齢を感じさせないほどの大人な対応に惹かれて。</p>
<p>そして何より、やりたいことに真っ直ぐ進む姿を尊敬し始めていました。</p>
<p>しかし、この時のワタシの気持ちとは裏腹に、マルチは水面下で動いていたんです。</p>
<p>マルチ商法に引きずり込むタイミングを今か今かと狙い、そしていつでも落とせるように。</p>
<p>社長という名を使って、尊敬できると言っていた人の存在をちらつかせて。</p>
<p>そちらの世界に来させるための策略を虎視眈々と狙っていることに、ワタシは微塵も感じることも、気づくこともできなかったのです。</p>
<h4><span id="toc6">会わせたい人がいるからと</span></h4>
<p>その日は突然やってきました。</p>
<p>いつも通り、夕食を共にしていると、「ねえ、実はね納言ちゃんに会わせたい人がいるんだ。僕の尊敬できる、ほら、恩人だって話してた人。その人に納言ちゃんのことを言ったら、『ぜひ会いたい』って言ってくれてさ。もしよかったら、会ってくれないかな？紹介したいんだ」</p>
<p>実はこの時、一瞬だけ脳裏をよぎっていたのです。</p>
<p>社長という言葉に、もしかすると社長という名のマルチ勧誘ではないかということを。</p>
<p>しかしそんなことを言ったら、今まで築き上げてきた関係性が失われてしまう。もしかすると、今までみたいに遊んでくれなくなってしまう。</p>
<p>そんなことを考えてしまったもんだから、ワタシは心にもないことを言ってしまいました。</p>
<p>「え！ワタシも会ってみたい」そう喜んだふりをして。</p>
<p>この時には少しずつ関係性も崩れ始めていたのでしょう。</p>
<p>そして、とうとう恩人という名の謎の社長に会うことが決まってしまったのです。</p>
<h4 style="text-align: center"><span id="toc7">〜次回予告〜</span></h4>
<p>マルチに連れられ行った場所とは…</p>
<p>初めての体験に不安と不信感の連続に、物語は、どんどん進み始めていく。</p>
<p>次回お楽しみに！！！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>番外編　暴走族だった男　前編</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 27 May 2023 10:00:51 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オリエンタル納言日常日記]]></category>
		<category><![CDATA[出会い]]></category>
		<category><![CDATA[恋愛]]></category>
		<category><![CDATA[紹介]]></category>
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					<description><![CDATA[さて、今回はファッションと映画の両アカウントから、次に読みたいエッセイを募集いたしました。 「どんな感じなるのかなぁ」と、ワクワクしながら見ていました。 ちなみに夫は、この「紹介された暴走族の家で食べた唐揚げにあたった話 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>さて、今回は<span style="color: #00ccff"><strong>ファッション</strong></span>と<span style="color: #ff99cc"><strong>映画</strong></span>の両アカウントから、次に読みたいエッセイを募集いたしました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff">「どんな感じなるのかなぁ」</span>と、ワクワクしながら見ていました。</p>
<p>ちなみに夫は、この<span style="color: #ff0000; font-size: 18px"><strong>「紹介された暴走族の家で食べた唐揚げにあたった話」</strong></span>に投票していたので、選ばれた時ものすごく喜んでいました（笑）。</p>
<p>そのほかにも<span style="color: #ff9900"><strong>「どれも読みたくて悩んでしまいました」</strong></span>とか<span style="color: #ff9900"><strong>「タイトルが気になりすぎて笑いました」</strong></span>なんて言葉もいただいたり、いつも読んでくださる方の中には、投票するものが毎回少数派のやつで、今回も惜しくも選ばれず、私も<span style="color: #ff00ff">「ああああああ、今度こそ選ばれて欲しかったぁ」</span>とまぁ、こんな感じで一番私が楽しみながらアンケートをとらせていただきました。</p>
<p>ご協力いただき本当にありがとうございました！</p>
<div class="p1 blank-box bb-blue"><b>ぜひコメント欄、もしくはInstagramに、読んだ感想をいただけると大変励みになります。皆さんのメッセージをお待ちしています！また、相談や困りごと、どんな些細なことでも構いません。ブログのトップに「あなたの悩み・相談」もありますので、皆さんの声をぜひお聞かせください</b>&#x263a;&#xfe0f;<b><br />
</b><span class="s1"><strong>いただいたコメントや感想には、全て返信をしています</strong></span><span class="s1"><br />
</span></div>
<p><strong>それでは本題スタートです！！</strong></p>
<h4><span id="toc1">出会いは紹介から始まった</span></h4>
<p>私が社会人一年目の時、ある友人とほぼ毎日のように遊んでいる時期がありました。</p>
<p>仕事終わりに会いに行くこともあれば、休みの時間を合わせて遊ぶこともありました。お互いに別の職種だったので、中々時間を見つけることが難しかったのですが、それでもお互いに合う時間を作るほど仲良しでした。</p>
<p>そしてマッチングアプリを教えてくれたのも、彼女でした。</p>
<p>二人とも学生時代に良い思い出がなく、青春を取り戻すかのように狂って遊んでいました。</p>
<p>社会人一年目の時には、まだ彼氏も高校以来出来たことはなく、恋愛にも無縁で、むしろ男性が怖いというイメージさえ持っていました。ただこの先の未来を考えた時、<span style="color: #ff00ff"><strong>「私は一生独り身なのか！？彼氏もできずに孤独死してしまうのか？」</strong></span>と、妄想が膨らみすぎて<span style="color: #ff00ff"><strong>「誰かいい人いないかなぁ」</strong></span>と言ったことから、物語は動き始めてしまうのです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「マッチングアプリってどうなの？変な人いないの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「いや、いないよ。別に普通に出会えるし、会う前に電話とかすればちゃんと相手の表情見えるから」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「そっかぁ。でも少し怖いなぁ・・・。マッチングアプリで出会うの。でも彼氏は欲しいし」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「・・・あっ！！それならさ、私の知り合い紹介してあげるよ。少し変わってるけど根はいい人だし、面白いよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「えっ！？紹介？大丈夫？怖くない（笑）？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「大丈夫だよ！私も何回か会ったことあるけれど、全然普通の人だから」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「なら、お願いしてみてくれない？」</strong></span></p>
<p>ということで、まさかの紹介という形で、私はこの暴走族と出会うことになります。しかしこの時には彼の素性を知っていたわけでもなく、<strong>少し変わっているけど面白い人</strong>という形で紹介をされただけでした。</p>
<h4><span id="toc2">唐揚げデートの約束を</span></h4>
<p>早速紹介された彼の見た目は、黒髪の長髪に金が混じったマダラな髪色をしていたので、ここでは<strong>マダラ</strong>さんと呼ぶことにします。</p>
<p>紹介されたその日からやり取りを始めましたが、まだ男性経験の少ない私は、会話をどうやって広げたらいいかも分らず、ありきたりなことしか言えなかったような気がします。</p>
<p>仕事に行く前にお互いに<strong>「行ってきます」</strong>と送り、帰ってきた頃に<strong>「今終わったよ」</strong>と送る。側から見たら恋人同士にも見えるやり取りでしたが、過去の話をしたり、恋愛の話をしたりすることはなく、好きな音楽だったり、服だったり、そんな感じで浅く広く話していました。</p>
<p>そんな時マダラさんから<span style="color: #3366ff"><strong>「ねえ、納言ちゃんの好きなご飯って何？」</strong></span>と聞かれたので、当時猛烈にハマっていた<span style="color: #ff00ff"><strong>「唐揚げ」</strong></span>と答えました。</p>
<p>すると<span style="color: #3366ff"><strong>「俺めちゃくちゃ唐揚げ作るのうまいんよ。いっぺん納言ちゃんに食べさせたいんだけど、今度家に来ない？」</strong></span>と提案をされたのです。</p>
<p>やり取りをしてから1ヶ月が経とうとしていたこともあり、<span style="color: #ff00ff"><strong>「せっかくなら行ってみようかな」</strong></span><span style="color: #ff00ff"><span style="color: #000000">と</span></span><span style="color: #000000">承諾をしま</span>した。</p>
<p>マダラさんは<span style="color: #3366ff"><strong>「めちゃくちゃ楽しみだ！すげぇ美味しい唐揚げ作るわ」</strong></span>と張り切ってくれました。その言葉に少しだけ<span style="color: #ff99cc"><strong>キュン</strong></span>としてしまった私は、マダラさんに会うなら新しい服でも買おうかなと、久しぶりのデートに胸を躍らせていました。</p>
<p>ただマダラさんが一体何者なのか、この時はまだ知らなかったのです。</p>
<h4><span id="toc3">デート当日に漂う恐怖</span></h4>
<p>約束の日がようやくやってきて、私は新調した<strong>黒いワンピース</strong>に<span style="color: #339966"><strong>カーキ</strong></span>の羽織を着て、待ち合わせの駅で待っていました。</p>
<p>すると砂だらけの黒い軽が私の目の前に到着したのです。<span style="color: #ff00ff">（げっ、なんだろう。この車）</span>と思っていると、ドアガラスを開けて<span style="color: #3366ff"><strong>「納言ちゃん！お待たせ。助手席に乗りなぁ〜</strong></span>」と手招きされたではないですか！</p>
<p><span style="color: #ff00ff">（おいおいおいおい・・・。マジかよ、今からこの車に乗るの？めちゃくちゃ不安なんですけど・・・）</span>と心の声が漏れてしまいそうになるのをグッと堪え、<span style="color: #ff00ff"><strong>「お願いします」</strong></span>と言い、助手席に乗ることにしました。</p>
<p>乗ってすぐにマダラさんは<span style="color: #3366ff"><strong>「あのさ、ちょっとこの曲かけてもいい？」</strong></span>と言われ<span style="color: #ff00ff"><strong>「全然大丈夫だよ」</strong></span>と答えると、<strong><span style="color: #ffcc00">ズ</span><span style="color: #000000">ン</span><span style="color: #ffcc00">ズ</span><span style="color: #000000">ン</span><span style="color: #ffcc00">ズ</span><span style="color: #000000">ン</span><span style="color: #ffcc00">ズ</span>ン</strong>鳴り響く車内と、なんて言っているかも分らない呪文のような歌詞、そしてハンドルを握りながら本気のエアードラムを始めたことに、さらにギョッとしてしまったのです。</p>
<p>なんだか見てはいけないものを見てしまった、そんな気分でした。</p>
<p>すると<span style="color: #3366ff"><strong>「これ、俺の先輩が作った歌なんだよね。やっぱ先輩かっけーわ。いやね、このドラムの音がしびれんのよ。なんていうかさ、命懸けで叩いてる感じするよね。俺憧れてたんだ、この先輩に」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「そ、そうなんだ。マダラさんはバンドとかやっているの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「いや、俺一度も楽器触ったことねぇ（笑）」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff">（おいおいおいおい、だったらそのエアードラムはなんなんだよ。さも経験者みたいな手つきだったぞ。すごい慣れた手つきだったのに、やったことねーのかよ！</span><span style="color: #ff00ff"><br />
</span><span style="color: #ff00ff">えっ、これはどういう状況なんだぁぁぁぁ）</span>と心の中でもう一人の私が叫ぶ中、気持ちよくエアードラムを叩きまくるマダラさん。</p>
<p>信号が赤になり車が止まると、ドラムの動きは激しさを増し、ついでに足までもが加わっていく、かと思えばギターを弾き始め、車内は一人お祭り騒ぎ舞いたいな状態が数十分続きました。</p>
<p>これほど衝撃的で、早々に<span style="font-size: 18px; color: #ff0000"><strong>帰りたい</strong></span>と思ったことは、後にも先にもマダラさん以外にいません。</p>
<h4><span id="toc4">謎の跡</span></h4>
<p>この車内ではもう一つ、、ソワソワしてしまうものがありました。</p>
<p>それがマダラさんの腕に円を描くように残されていた跡でした。綺麗に間隔を取られた跡は、誰が見ても人工的につけられたものでした。ただいきなり<span style="color: #ff00ff">「その跡どうしたの？」</span>なんて聞けないから、もしもこの先で聞くタイミングがあれば聞いてみようと固く心に誓ったのです。</p>
<p>この時にはめちゃくちゃ帰りたくなっていたのですが、謎の跡の正体、そして美味しいと評判高い噂の唐揚げを食べるまでは帰れないと、なんとか自分を律してマダラさんの機嫌をうかがいながら、なんとか楽しそうに振る舞っていたような気がします。</p>
<p>さて車内はひたすら爆音の中、エアードラムをし続けるマダラさんと、目的が変わってしまった私という、なんとも不思議な構図のまま目的地へとひたすら進み続けていました。</p>
<p>もっと落ち着いて会話がしたかったと思いながらも、なんともイキイキとハンドルドラムを叩く姿を邪魔するわけにもいかず、目的地までほぼほぼ、彼のパフォーマンスを見届けるだけの車内となってしまいました。</p>
<p>車を走らせ約30分くらいのところで、ようやく目的地<strong>マ<span style="color: #ffcc00">ダ</span>ラ<span style="color: #ffcc00">ハ</span>ウ<span style="color: #ffcc00">ス</span></strong>に到着したのです。</p>
<p>車の中は、ただの序章に過ぎないことを知る由もなく、私はひとまず胸を撫で下ろしたのでした。</p>
<p><span style="font-size: 20px"><strong>＜次回予告＞</strong></span></p>
<div class="blank-box bb-red"><strong>マダラの過去が明かされる！腕に刻まれた跡とは？そして本題の唐揚げの味とはいかに！？<span style="font-size: 20px; color: #ff0000">いざ実食！！</span>また一人、伝説の男が誕生する。</strong></div>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>番外編　セフレに恋した男　後編</title>
		<link>https://orientalnagon.com/renai-8/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 23 May 2023 10:00:25 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オリエンタル納言日常日記]]></category>
		<category><![CDATA[マッチングアプリ]]></category>
		<category><![CDATA[人間関係]]></category>
		<category><![CDATA[失恋]]></category>
		<category><![CDATA[恋]]></category>
		<category><![CDATA[恋愛]]></category>
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					<description><![CDATA[初めてデートした日から、急速に私たちの距離は縮まっていました。LINEの頻度も以前よりもかなり増え、時間が合えば電話も頻繁にするようになりました。 特別話す内容が変わったわけではなかったけれど、たわいもない会話をしながら [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>初めてデートした日から、急速に私たちの距離は縮まっていました。LINEの頻度も以前よりもかなり増え、時間が合えば電話も頻繁にするようになりました。</p>
<p>特別話す内容が変わったわけではなかったけれど、たわいもない会話をしながら、笑ったり共感したりする時間が、幸せだったのです。</p>
<p>過去の恋愛の話をすることも増え、私のタイプを聞かれたり、どんなデートを次はしたいかなども積極的に聞いてくれました。</p>
<p>これは<strong><span style="font-size: 20px; color: #ff0000;">付き合うフラグ</span></strong>が立っていると、密かに期待に胸を膨らませていたのです。</p>
<p>しかし、人生はそう甘くはない。だからこそ、今こうしてネタとして書いているのですが、二人の関係がいとも簡単に崩れていくことを、この時は微塵も感じていませんでした。</p>
<h4><span id="toc1">デートを重ねて</span></h4>
<p>1回目のデートから、短いスパンで何度も会うことがありました。基本的には、どこかにランチに行った後はマッシュの家に行き、テレビを見たり、話をしたりするのがいつもの流れになっていました。</p>
<p>部屋に行くと私の好きなケーキが用意されていて、マッシュなりのおもてなしをしてくれます。</p>
<p>その頃からでしょうか。</p>
<p>急激に距離が縮まり、手を繋ぐことや軽いキスを交わすことが増えたのは。それ以上の関係にいかないところも、マッシュなりの対応なのかなと、好印象のままデートを終えていました。</p>
<p>時にはマッシュの家に行き、一緒に料理を作ることもありました。側から見たらカップル同然の光景に、<span style="color: #ff00ff;">（そろそろ付き合いたいな。今の関係ってどうなんだろう）</span>と疑問を抱くようになっていました。</p>
<p>付き合おうと言われることもなければ、キス以上の関係に進むこともない、休みが合えばデートをして、キスをして、カップルみたいなことをする。</p>
<p>少しだけ焦り始めていた私は、次のデートでマッシュがどう思っているのかを、聞くことにしたのです。</p>
<h4><span id="toc2">5回目のデートと初めてを・・・</span></h4>
<p>5回目のデートも美味しいケーキを買い、マッシュの家に行くことになりました。</p>
<p>ソファに座り、たわいもない会話をしていく。少しだけ緊張していたせいか、中々ケーキが進まず、心臓がトクトクしている音がやけにうるさく感じるほどでした。</p>
<p><strong><span style="color: #ff00ff;">「ねえ、あのさ。聞きたいことがあるんだけど・・・」</span></strong></p>
<p><span style="color: #3366ff;"><strong>「えっ？どうしたの？急にかしこまって（笑）。納言ちゃんらしくないじゃん」</strong></span></p>
<p><strong><span style="color: #ff00ff;">「あのさ、マッシュって私のことどう思ってくれてるの？最近一緒に遊ぶことが増えて、私はいいなって思ってるんだけど・・・」</span></strong></p>
<p><span style="color: #3366ff;"><strong>「僕？もちろん納言ちゃんのこと好きだよ。一緒にいて楽しいし。もっと長く居たいなって思うもん」</strong></span></p>
<p><strong><span style="color: #ff00ff;">「本当に！？それはすごく嬉しい。よかった」</span></strong></p>
<p><span style="color: #000000;"><strong><span style="font-size: 18px;">いや、何もよくない、ここで注目すべきことは好きだと言ってくれてたけれど、付き合おうとは言われていないこと。</span></strong></span>それに気づかず私の気持ちは完全に舞い上がってしまったのです。</p>
<p>少し冷静に考えて<strong><span style="color: #ff00ff;">「付き合ってくれる？」</span></strong>なんて聞けたら、心の傷は最小限で抑えられたかもしれないのに。</p>
<p>しかし肝心なことを聞かずに舞い上がっていた私は、嬉しさのあまり、マッシュからのキスを受け入れ、5回目のデートで初めて体を許してしまったのです。</p>
<p>夕方の空から差し込む光は、窓を通して部屋の中をほんの少しだけ赤く染め、二人を包んでくれているようでした。</p>
<p>その瞬間が一番、幸せだったと思います。</p>
<p>彼の温もりを感じ、両方の腕でギュッと抱きしめた背中は、微かに熱を帯びていました。<span style="color: #ff00ff;">「ようやく、愛してくれる人が現れたのかもしれない。幸せになれるのかもしれない」</span>と希望を抱いて。</p>
<h4><span id="toc3">衝撃の事実</span></h4>
<p>全てが終わった後、マッシュは私の頭を撫でながらポツリポツリと語り始めました。</p>
<p><span style="color: #3366ff;"><strong>「僕には、ずっと好きな人がいるんだ。その子には別に好きな人がいてね、僕たちはただのセフレ関係なんだ。『どうしたら僕のことを好きになってくれるの？』って聞いたらね、<span style="color: #ff9900;">『好きな人に彼女ができたら』</span>って言われちゃったんだ。だから、あの子が諦めてくれるまでに恋人を作ろうか、寂しくないように別の子で気を紛らわしているんだよね。でもよかった、納言ちゃんならその役割を果たしてくれそうだよ」</strong></span>と。</p>
<p>私は耳を疑い、言葉にならないほどの衝撃告白に、まさに<strong><span style="color: #ff0000;">開いた口が塞がらなく</span></strong>なっていました。</p>
<p>私はてっきり、もう付き合えるものだと思っていました。だからこそ、時間をかけて関係を築いてきたはずだったのに、そもそも見ていたのは私ではなく、別の女性だったこと、そして、その女性とはセフレ関係だけれど、諦めてくれるまで寂しさを紛らわすために他の人で誤魔化していることを、終わった後に打ち明けられたのです。</p>
<p>今の私は、その女性の代わりに心を満たすだけの存在として、利用されている以外の価値がないことを突きつけられたも同然でした。</p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「ちょっと待って！そんな話急に言われても困るよ。だって、さっき『好きだよ』って言ってくれたじゃん・・・。なのにどうして、別の女性の話が出てくるの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff;"><strong>「だって、聞かれてないから。僕はずっとその子のことが好きだし、納得してくれないなら言わせてもらうけど、納言ちゃんとの関係は、セフレの子が振り向いてくれるための間だけだよ。もしも『やっぱり僕と付き合いたい』って言われたら、その子の所にすぐにでもいくつもりだよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「えっ、私のことは遊びのつもりだったってことだよね。その子に振り向いてもらうための道具として使ってるようなものじゃん！」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff;"><strong>「仕方ないよね、だってその子は女性らしくて、僕の理想なんだ。でも納言ちゃんは、どちらかと言ったら、男の子みたいな顔してるし、あんまりタイプではないんだよね。でも趣味も合うし、オシャレだったから一緒にいたいなって思っただけ。僕のタイプはね、清楚系だから」。</strong></span></p>
<p>全ての発言にパニックを起こし、泣く寸前まで傷つけられていました。</p>
<p>それでも唇をキュッと噛んで、泣くことだけは必死に堪えていました。<strong><span style="color: #ff0000;">絶対に泣かない、泣いたら負けだ、</span></strong>そう心に何度も言い聞かせて。</p>
<p>最後に<span style="color: #ff00ff;">「どうして、私としたの？」</span>と聞くと<span style="color: #3366ff;">「単純に興味があったし、納言ちゃんがして欲しそうだったから」</span>と言われました。</p>
<p>屈辱的な発言と自存心をボッキボキに折られたまま、その日は帰ることになり、もちろんマッシュは送ってくれるわけもなく、挨拶もせずに部屋を飛び出す形となったのです。</p>
<h4><span id="toc4">屈辱的な涙を流して</span></h4>
<p>家に帰ると緊張が解けたのか、悔しさと悲しさと惨めさで涙が溢れて止まりませんでした。</p>
<p>私は昔から男顔だと言われてきました。今まで付き合ってきた元彼たちにも、何度も女性らしい服装を求められてきました。</p>
<p>だからこそ自分でもよく分かっていました。私のようなタイプは求められていないことを、そして、可愛らしく女性らしい人になれない自分を責め続けるしかないことも。</p>
<p>どんなに泣いても、どんなに腹がたっても、努力だけではどうすることも出来ない無力さに、絶望したまま朝を迎えたのです。</p>
<p>目が覚めるとマッシュから、メッセージが届いていました。</p>
<p><span style="color: #3366ff;"><strong>「昨日はごめんね。納言ちゃんを傷つけたのかな。でも、セフレのことを忘れられないんだよね。それでもよければこれからも遊んでほしいな。もちろん、納言ちゃんのこと好きって言った気持ちは、嘘じゃないから」</strong></span>と。</p>
<p>既読をつけたまま、メッセージと共に彼自身も消去しました。</p>
<p>また一つ、私の恋は無惨にも終わりを迎えてしまいました。最初から優しい人に警戒心を持つことを、何度経験すれば私は学ぶのか。</p>
<p>そしてこの出来事で、私はさらに恋愛に対して奥手になり、どんどん負のスパイラルにハマっていくこととなるのです。</p>
<h4><span id="toc5">最後に</span></h4>
<p>今回のマッシュとの経験は、私の中でもとても印象深く残っています。</p>
<p>優しさに惑わされて、周りを見ることをしなかった自分にも非があるでしょう。</p>
<p>マッチングアプリは、とても便利です。しかし使い方や、やり方を間違えてしまうと、私以上に取り返しのつかないことになってしまうこともあります。会ったこともない人と関わることは、ある程度のリスクが伴うことを理解することが、何より大切だと思うのです。</p>
<p>読んでくださる皆さんの中には、これから恋愛を楽しもうと思っている人がいるかもしれません。</p>
<p>マッチングアプリをやっている人、もしくはこれから始めようとしている人、それぞれいるでしょう。知らない人と簡単に出会えるからこそ<span style="color: #3366ff;">、<strong>メリット</strong></span>と<strong><span style="color: #ff0000;">デメリット</span></strong>を十分に理解した上で、恋愛を楽しんでほしいと思います。</p>
<p>私のように無駄に傷つかなくてもいいように、そう心から願い、マッシュ編を終わりとさせていただきます。</p>
<p><strong><span style="font-size: 20px;">〜完〜</span></strong></p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>番外編　セフレに恋した男　前編</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 19 May 2023 04:08:47 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オリエンタル納言日常日記]]></category>
		<category><![CDATA[デート]]></category>
		<category><![CDATA[マッチングアプリ]]></category>
		<category><![CDATA[人間関係]]></category>
		<category><![CDATA[体験談]]></category>
		<category><![CDATA[恋愛]]></category>
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					<description><![CDATA[今回もインスタグラムで、アンケートを実施させていただきました。皆さんに参加していただくことで、私も書くネタに困らず大変助かっています&#x1f647;&#x200d;&#x2642;&#xfe0f; 心から、感謝です！！ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>今回もインスタグラムで、アンケートを実施させていただきました。皆さんに参加していただくことで、私も書くネタに困らず大変助かっています&#x1f647;&#x200d;&#x2642;&#xfe0f;</p>
<p>心から、感謝です！！！</p>
<p>さて、今回は元カレシリーズではなく、<span style="font-size: 18px; color: #ff0000;"><strong>『番外編　〇〇な男シリーズ』</strong></span>から、<strong><span style="color: #ff0000;">セ</span><span style="color: #ff9900;">フ</span><span style="color: #339966;">レ</span><span style="color: #33cccc;">に</span><span style="color: #3366ff;">恋</span><span style="color: #ff00ff;">し</span><span style="color: #00ccff;">た</span><span style="color: #ff6600;">男</span></strong>が選ばれました！！！<span style="color: #000000;">当時は何一つ上手くいかずに本当に辛かった</span>し、心底「お前もかいっ！！！」となっていました（笑）。</p>
<p>それも今となっては、良い思い出です。</p>
<p>まだまだオリエンタル納言の〇〇シリーズは続きますので、どうか最後までお付き合い下さい。</p>
<div class="blank-box bb-blue">
<p class="p1"><b>ぜひコメント欄に、読んだ感想をいただけると大変励みになります。皆さんのメッセージをお待ちしています！また、相談や困りごと、どんな些細なことでも構いません。ブログのトップに「あなたの悩み・相談」もありますので、皆さんの声をぜひお聞かせください</b><span class="s1">&#x1f60c;&#x1f9e1;</span></p>
</div>
<p>それでは、本題スタートです&#x2764;&#xfe0f;</p>
<h4><span id="toc1">出会い</span></h4>
<p>安定のマッチングアプリの登場ではありますが、この頃から狂ったように相手を探していました。<strong>将来を見据えて</strong>とか<strong>本気で好きな人を探す</strong>とか、そんなことは微塵も考えていませんでした。</p>
<p>この頃の私は、一人でいることがとにかく寂しくて、ただ温もりが欲しかっただけだと思います。だから相手のことなんか知ろうとせず、<span style="color: #ff00ff;"><strong>「この人いいな」</strong></span>というだけで、やり取りをしたり、会ったりしていました。</p>
<p>今考えれば、そんなやつに幸せなんか来るはずないし、むしろ自分のことを愛してくれる人なんて現れるはずがないのに、それすら分からなくなってしまうくらい、後先なんて考えていませんでした。</p>
<p>周りから見たらよほど哀れで、可哀想な人間だったでしょう。</p>
<p>しかし、当の本人は冷静に分析するほど周りは見えていません。<span style="color: #3366ff;"><strong>ゴキブリホイホイのように甘い言葉に誘われて</strong></span>、ダメな奴ばかりを引き寄せてしまう構図が、いとも簡単に出来上がってしまったのです。</p>
<p>もちろんこの話も、<span style="color: #3366ff;"><strong>ゴキブリホイホイ現象</strong></span>によって生み出された関係でした。</p>
<h4><span id="toc2">やり取りを重ねて</span></h4>
<p>彼はトレードマークのマッシュの髪型に、とても物腰が柔らかく、優しそうな雰囲気が漂う人でした。</p>
<p><span style="color: #3366ff;"><strong>マッシュ（名前）</strong></span>は、LINEのやり取りからとても優しく紳士的で、話すのが好きというよりも、聞くのが好きなタイプだと言い、私の話を引き出すのも上手だったような気がします。</p>
<p>何度か電話をしたもことがあるのですが、少し高めの声に、優しい笑い方、そして褒め上手で、さらに甘いものが好きだったり、可愛らしい小物が好きだったり、雑貨屋さんに行くのが好きだったり、そんなマッシュに、私は簡単に心を開きかけていました。</p>
<p>とはいえ、普通に話すくらいでしたが、仕事の話や好みの話、普段は何をしているのかなどを基本的には、話していたような気がします。</p>
<p>マッシュとは共通点がありました。</p>
<p>それがファッションだったのです。綺麗めカジュアルな服装が好きなマッシュと、行くお店も似ていました。服の話になると、とても嬉しそうに話してくれるマッシュに、私は好印象しか抱いていませんでした。</p>
<p>しかし、これも全てマッシュの戦略だったということに、私は全く気づいていなかったのです・・・。</p>
<h4><span id="toc3">初めてのデート</span></h4>
<p>何週間かやり取りを重ねているうちに<strong>、「そろそろ会いたいね」</strong>という話になっていました。住んでいる地域も電車で30分の距離だったので、集合場所を決めてデートをすることにしました。</p>
<p>初めてマッシュに会うこともあり、アクセサリーを新調して、当日のために服も新しくしました。マッシュに会える嬉しさと、少しでもいいなと思ってもらいたい気持ちで、胸がいっぱいのまま当日を迎えました。</p>
<p>少し早く待ち合わせ場所に着いて待っていると、小走りで手を振りながら向かってくるマッシュの姿が見えました。</p>
<p><span style="color: #3366ff;"><strong>「お待たせ〜！ごめんね、納言ちゃん。待たせちゃった？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「ううん、今来たところだよ。焦らなくてもよかったのに」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff;"><strong>「だって早く会いたかったから、でも道が混んでて遅れちゃった</strong></span><span style="color: #3366ff;">&#x1f4a6;</span><span style="color: #3366ff;"><strong>ごめんね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「大丈夫だよ！気にしないで」</strong></span></p>
<p>嬉しそうにニコッと微笑むマッシュの顔を見ながら、<span style="color: #ff00ff;">（私こういう顔、好きかもしれないな）</span><span style="color: #ff00ff;"><span style="color: #000000;">と密かに考えながら、彼の横を歩いていました。</span></span></p>
<p>到着早々マッシュは私の服装を見<span style="color: #3366ff;">て、「とっても素敵だね。やっぱり納言ちゃんはオシャレだな」</span>と言ってくれたので、嬉しさと恥ずかしさで、<span style="color: #ff00ff;">「ありがとう」</span><span style="color: #ff00ff;"><span style="color: #000000;">しか言えませんでした。</span></span></p>
<p>デートした日はとても暑い夏の日で、歩くだけでバテてしまいそうになっていました。人も多くどこに行くにも混んでいたので、休憩をする場所を探すのも苦労した記憶があります。</p>
<p>「ねえ、僕の家この近くだから、もしよければ寄って行かない？美味しいケーキ買ってさ、ゆっくり映画でも見るのはどうかな？」。</p>
<p>私は一瞬考えましたが、この時には色々とバグっていたので「ならお邪魔しようかな」と、いとも簡単に家に行くことを承諾してしまったのです。</p>
<p>するとマッシュはあるお店で止まり、<span style="color: #3366ff;"><strong>「ここのケーキ、すごく美味しいんだよ。納言ちゃん甘いもの好きだったよね？どれがいいか選んで。僕の家で食べよう」</strong></span>と言って少し高めのケーキを買ってくれたのです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff;">（都会はケーキさえも高いのかぁ）</span><span style="color: #ff00ff;"><span style="color: #000000;">と思いながら、私は大好きなミルクレープを選びました。</span></span></p>
<p>そして美味しそうなケーキを持って、マッシュの家へと向かったのです。</p>
<h4><span id="toc4">お宅訪問</span></h4>
<p>部屋に入ると白とグレーが基調とされている空間に、お洒落な小物が所々に並べられていました。</p>
<p>いい香りのするディフューザー、アクセサリーを置く金のお皿、ハンガーにかけられた服、見たこともない雑誌、部屋の中にはマッシュのこだわりを感じました。</p>
<p>しかし、微かに残っていた私の察知センサーが、少しだけ反応しました。何となく女性がいたような感じがする雰囲気に、胸のざわつきが下の方から湧き上がってくるような感覚がしていました。</p>
<p>気のせいだろうと思いたくても、何だか胸騒ぎがして仕方がなかったのです。</p>
<p>私の思いとは裏腹に、マッシュはケーキを綺麗なお皿に並べて持ってきてくれました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「すごく綺麗な部屋だね。全部マッシュくんの趣味なの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff;"><strong>「えっ？うん、まぁそうだね。僕はこういう感じが好きなんだ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff;"><strong>「そうなんだ。服もお洒落で、お部屋も素敵だなんて、絶対モテるよね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff;"><strong>「そんなことないよ・・・。僕はあんまり女の子との関わりってないから。それよりも、ケーキ食べてみてよ。すごく美味しいんだ」。</strong></span></p>
<p>何となく胸のざわつきは取れないまま、私たちは美味しいケーキを一緒に食べながら、映画を鑑賞することにしました。</p>
<p>映画を見ている間、他の人みたいに手を繋ごうとしたり、スキンシップをとろうとすることもなく、二人とも少しだけ距離を空けたまま映画を最後まで見たのです。</p>
<p>初めから手を出さないところに、<span style="color: #ff00ff;">「もしかして、ヤリモクじゃないのかな」</span>と少しだけ、胸を撫で下ろしたのです。</p>
<h4><span id="toc5">何もなく終わったデート</span></h4>
<p>家に来てから映画を見ましたが、結局は何一つ進展もなく、ただ単に人の家でケーキを食べて映画を見ただけの1日となりました。</p>
<p>手を出すことのない紳士な対応に<span style="color: #ff00ff;">「いい人だな」</span>と感心しながら、その日は解散することになりました。</p>
<p>もちろんマッシュは、最寄りの駅まで私を送り届けてくれて、<span style="color: #3366ff;">「気をつけて帰ってね」</span>とマメにLINEまで入れてくれたのです。</p>
<p>今までの人とは違う対応に麻痺していた私は、少しだけ物足りなさを感じつつも、紳士で良い人だなと思い、また会いたいと思っていました。</p>
<p>マッシュもどうやら同じ気持ちでいてくれたらしく、家に帰ったところで、すぐにデートの約束が決まりました。</p>
<p>心の中で密かに（もしかしたら、このまま上手くいけば付き合えるのかもしれない）と淡い期待をしていたのも事実です。しかし、マッシュの本性を知らなかった私は、これから少しずつ彼の本当の姿を目の当たりにしていくのでした。</p>
<p>優しく振る舞う人ほど、心の奥底が腹黒く、虎視眈々と機会をうかがっている、ということにこれから気づいていくのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-size: 20px;"><strong>＜次回予告＞</strong></span></p>
<div class="blank-box bb-red"><strong>彼の本性はいかに？見せてくれた笑顔の裏に隠された真実とは！？<br />
そして、マッシュの想いとは・・・。次回、全てが明らかになる。</strong><br />
<strong>優しい人ほど、慎重に見極めなければいけないことを、あなたも知ることとなる・・・。</strong></div>
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		<title>番外編　吐息全集中　後編</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 15 May 2023 12:00:54 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オリエンタル納言日常日記]]></category>
		<category><![CDATA[マッチングアプリ]]></category>
		<category><![CDATA[人間関係]]></category>
		<category><![CDATA[出会い]]></category>
		<category><![CDATA[友情]]></category>
		<category><![CDATA[失恋]]></category>
		<category><![CDATA[恋愛]]></category>
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					<description><![CDATA[さて、吐息と初対面にして家に行くことになった納言は、危機管理能力を駅のホームに置いてきてしまい、能天気に吐息の家へと向かいました。 駅から約15分の距離を、たわいもない会話をしながら（きっとこの人は、いい人なんだろうな。 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>さて、吐息と初対面にして家に行くことになった納言は、危機管理能力を駅のホームに置いてきてしまい、能天気に吐息の家へと向かいました。</p>
<p>駅から約15分の距離を、たわいもない会話をしながら<span style="color: #ff00ff"><strong>（きっとこの人は、いい人なんだろうな。オシャレな雰囲気だし、家はどんな感じなんだろう）</strong></span>と、まるでお宅訪問でもするかのような気持ちで歩いていました。</p>
<p>歩幅を合わせて歩きながら話をする吐息の心境は、虎視眈々と獲物を狙う猛獣のような気持ちだったのでしょう。</p>
<p>なぜ私はこの時、気づかなかったのか。</p>
<p>今までの恋愛でも同じ思いを何度もしてきたのに、初めはどんな人でも優しいことを一番知っていたはずなのに。</p>
<p>それすらも忘れて吐息に心を許していた自分に、今なら<span style="font-size: 20px; color: #ff0000"><strong>喝！！！</strong></span>を入れてやりたいくらいです。</p>
<p>しかし、そんなことを今さら言っても、当時の私の運命が変わることはありません。</p>
<p>そして、過去の経験があったからこそ、こうしてネタの一つとして書くことが出来ているので、そこだけは唯一救われたと言えるでしょう。</p>
<div class="bb-blue"><strong>吐息と歩幅を合わせながら歩く私、そして笑顔で微笑みながら話を聞いてくれる吐息、そんな二人の恋の行方はこれからどうなるのでしょうか？</strong></div>
<div></div>
<p>そんなテロップを入れてしまいたくなるほど、二人の距離は歩幅と同じくらい縮まっていきました。</p>
<p>一方その頃、ルームシェアの家でくつろいでいた友人は、私の暴走機関車ぶりを危惧しながら<span style="color: #ff9900"><strong>「無事に帰ってきてくれればいいけど・・・。大丈夫かな、納言ちゃん。」</strong></span>と心配をしていたそうです。</p>
<p><span style="color: #000000">そんな心配をよそに、私たちは家の近くにあるコンビニに寄り、お菓子やジュースや、吐息の夜ご飯を買って目的地へと到着しました。</span></p>
<h4><span id="toc1">殺風景な部屋とオシャレなオブジェ</span></h4>
<p>部屋に到着した途端、さっきまでほぐれていた緊張がぶり返して、心臓の音がトクトクしているのが自分でも分かるほどソワソワしていました。</p>
<p>吐息が言った通り、引っ越したばかりの部屋は、殺風景であまり物が置いていない状態でした。</p>
<p>しかし、所々に置いてあるオブジェや小物にこだわりを感じ、吐息の部屋の香りが鼻の奥にツンと残る。<span style="color: #ff00ff"><strong>（こういうのが好きなんだな）</strong></span>と思っていると、弁当を温めた吐息は私に座るように促してくれました。</p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「何もない部屋でしょ？（笑）引っ越したばかりだから、まだ何も出来てないんだよね。せめてカーテンだけは付けたかったから、この布で目隠しみたいにしてるんだ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「そうなんだ。でも、小物とかが統一感があって、オシャレだね。すごく素敵だと思う」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「本当に！？納言ちゃんに言われたら、すごく嬉しいよ！一応自分なりのこだわりもあるからさっ！でもね、もっと色々やりたいんだけど、時間がなくて中々難しくてね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「そうなんだね。お仕事忙しそうだもんね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「うーん。まぁ、でも楽しんでやってるからいいんだけどね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #000000">吐息はアパレル関係の仕事をしていました。身だしなみにも気を遣っていたし、所々のインテリアにもセンスが出ていて、どれもこれもが私にとっては新鮮だった記憶があります。</span></p>
<p>二人で買った食べ物をつまみながら、テレビを見たり、話をしたりしながら過ごしました。</p>
<p>時間はあっという間に23時を回ろうとしていたのです。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「あっ、明日仕事だから、私そろそろ帰らなきゃ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「えっ！？でも今さっき来たばかりだよ？もう少しだけいてよ。納言ちゃんともっと一緒にいたい」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「いやでも、明日早いし。さすがに終電までには帰りたいから」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「大丈夫！行きは少し時間がかかったけど、帰りはすぐに帰れるルート知ってるから、あと少し、ねっ？あと少しだけいてよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「うーん、どうしようかな」</strong></span></p>
<p>そう迷いながらも、あと少しだけいることにしました。</p>
<p>そしていよいよ終電時間が迫り、今出ないと間に合わない時間にまでなっていたので、もう一度、吐息に帰ることを伝えました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「ごめん、本当に間に合わないから。もう帰るね」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「いやでも、一人で帰れるの？ここから駅は、来た時間と同じくらいかかるよ。もう帰っても、終電逃すと思うけど」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「えっ！？さっき早く帰れるルートがあるって、言ってたよね。あれ嘘だったの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「俺そんなこと言ったっけ？同じ時間かかるよ」</strong></span></p>
<p>完全にしてやられたと思ったけれど、もう後の祭りです。</p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「ほら、もう無理なんだから今日は家にいなよ。もう終電間に合わないんだから。俺は、納言ちゃんと一緒にいられるからラッキーだな」</strong></span>と言われても、<strong>（何言ってんのコイツ）</strong>と言う気持ちしか、湧き上がりませんでした。</p>
<p>結局、終電時間には間に合わず、なんと初対面の吐息の家で一夜を過ごすことが確定してしまったのです。</p>
<h4><span id="toc2">地獄の一夜　開幕</span></h4>
<p>私の頭の中は、混乱しかありませんでした。</p>
<p><strong>始発で帰って、そのまま仕事に行かなければならないという事実。</strong></p>
<p><strong>ほぼ初対面という最悪な状況での一夜。</strong></p>
<p><strong>さっきまで優しかった吐息の、時折見せる不穏な表情。</strong></p>
<p>しかし帰るにも手段もないし、ルームメイトに車で1時間以上もかかる距離を迎えに来てもらうわけにもいかない。</p>
<p>そんなことを考えていたら、吐息はフッと笑い、<span style="color: #3366ff"><strong>「残念だったね、終電逃して。まぁ、この状況を楽しもうよ。考えても仕方がないし。こっちにおいでよ」</strong></span>と腕をグイッと引っ張られて、隣に座るように言われました。</p>
<p>ここらでもうお気づきの方もいるかもしれませんが、これは完全に吐息のシナリオ通りの展開になっていたということ。</p>
<p>きっとこの状況になることを最初から狙っていたことに、私はようやく気づいたのです。</p>
<p>あまりの変貌ぶりに、多少の恐怖を抱き始めたので、なるべく刺激を与えないように、なんとか夜が明けるのを待とうと決めました。</p>
<p>吐息と二人きりの空間も多少怖さを感じたけれど、それ以上に機嫌を損なって、<span style="color: #3366ff"><strong>「もう家から出てって」</strong></span>なんて言われたら、路頭に迷うことになる。</p>
<p>それだけは、避けたかったのが本心でした。</p>
<p><span style="color: #000000">隣に座るように言われてから、徐々にスキンシップが激しくなり、ますます嫌な予感が加速していきました。</span></p>
<p>手を撫でられたり、肩をギュッと寄せられたり、頭を撫でながら満足そうに私の顔を見つめたり。</p>
<p>しかし前編でも言った通り、私は何一つ上手くいっていなかったから、恋愛も正直どうでも良くなっていた部分もありました。</p>
<p><strong>「もう、なんでもいいや」</strong>と思う気持ちもあれば、何か変なことをされたどうしようと思う気持ちもありました。</p>
<p>危機管理能力を駅に置いてきた私だって、もう大人です。</p>
<p>このスキンシップが何を意味していて、吐息が何を求めているかを分からないはずがありません。</p>
<p><span style="color: #ff00ff">（あぁ、私の存在価値ってそれくらいか。こいつにとっては、欲を満たすための存在にしか見えていないんだろうな）</span>そう思うと、なんだか悲しくなってしまう。けれどもそんな気持ちも、欲を前にした吐息には微塵も伝わるわけがないのです。</p>
<p>もう先のことしか考えていない吐息にとって、<strong>いつ、どうやって、誘うか、</strong>それだけが頭を支配していたのでしょう。</p>
<p>そして、まるで自然の流れのように私をベッドに誘い込みました。</p>
<p>ありきたりなテンプレみたいな言葉を呟き、そっと唇に触れてきたのです。</p>
<h4><span id="toc3">秘技　吐息全集中</span></h4>
<p>この瞬間、何かがプツリと切れてしまい<strong>（どうだっていいや。もう、好きにしてくれ）</strong>と諦めたと同時に、唇を許しました。</p>
<p>大人ならもう分かる流れになっていくわけですが、私はキャミソール姿に、吐息はほぼ生まれたての状態になったところで、それは突然始まりました。</p>
<p>私の太ももを上から下へと撫でながら、</p>
<p><span style="color: #993366"><strong>ふぅーーーーーーーーーー&#x2934;︎！</strong></span></p>
<p><span style="color: #993366"><strong>はぁーーーーーーーーーー&#x2935;︎。</strong></span></p>
<p><span style="color: #993366"><strong>スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ&#x2934;︎&#x2934;︎！</strong></span></p>
<p><span style="color: #993366"><strong>ふっふっふっふっふっふっふっ。</strong></span></p>
<p><span style="color: #993366"><strong>（目を閉じて、呼吸を止めて）</strong></span></p>
<p><span style="color: #993366"><strong>ふぅーーーーーーーーーー&#x2934;︎！</strong></span></p>
<p><span style="color: #993366"><strong>はぁーーーーーーーーーー&#x2935;︎。</strong></span></p>
<p><span style="color: #993366"><strong>スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ&#x2934;︎&#x2934;︎！</strong></span></p>
<p><span style="color: #993366"><strong>ふっふっふっふっふっふっふっ。</strong></span></p>
<p>これを何度も何度も繰り返されていきました。もうこちらとしても、謎の儀式みたいな行動に<strong>、衝撃、戸惑い、笑い、恐怖、</strong>言葉にできないような感情が私を襲いました。</p>
<p>そしてニヤニヤしながら<strong>「うん、いいですね。いや、いいですね。あぁー。こういうことね」</strong>と一人で呟いている。</p>
<p>想像できますでしょうか、ほぼ初対面の男が謎すぎる呼吸と実況を交互に見る状況を。数年経った今でも忘れられないくらいほど、インパクトが強すぎたのです。</p>
<p>なんと吐息全集中が始まってから、気がつけば<span style="color: #ff0000"><strong>2</strong></span><span style="color: #ff0000"><strong>時間以上</strong></span>も経過していたのです。</p>
<p>ほとんどは吐息全集中の時間に割かれていましたが・・・。</p>
<h4><span id="toc4">虚しさの深夜と投げられた服</span></h4>
<p><strong>吐息全集中&amp;儀式的</strong>なことが終わった吐息は、さっさと服を着ると<span style="color: #3366ff"><strong>「俺、もう寝るから」</strong></span>と、私の服をポイっと投げてそのまま眠りにつきました。</p>
<p>私は<strong>（なんて虚しい状況なんだろう）</strong>と、投げられた服をギュッと抱きしめて、起こさないように服を着ました。</p>
<p>しかし、私も仕事があるため多少は寝なければならない。そこで<span style="color: #ff00ff"><strong>「あのさ、私もベッド借りてもいい？」</strong></span>聞くと<span style="color: #3366ff"><strong>「いいけど、あんまり近くに寄らないでね。あと、絶対邪魔しないでね。睡眠邪魔されるのが、一番ムカつくから」</strong></span>と言い放ちました。</p>
<p>私は<strong>「分かった」</strong>と言いながら吐息に背中を向けて、そのまま一睡もせずに始発の時間を待ちました。</p>
<p>待っている間、落ちそうなくらいのところで体を丸めながら、自分の哀れな姿と、惨めさに涙がポツリポツリと流れていました。</p>
<p><strong>（私は見知らぬ家で、何をしているんだろう）</strong>という気持ちが、余計に寂しさと惨めさを感じさせてくるのです。</p>
<p>そして始発の時間が迫った時、帰る支度をしていると<span style="color: #3366ff"><strong>「時間？じゃ駅までは送っていくわ」</strong></span>と言われ一言も話さずに、吐息から数メートル離れた距離で吐息の背中を見つめながら歩いていました。</p>
<p>行きは歩幅を合わせてくれた吐息の優しさは微塵も感じられず、どんどん先へと進む姿は、まるで私たちの心の距離を表しているようでした。</p>
<p>こうして私は、始発で友人が待つ家へと帰っていったのです。</p>
<h4><span id="toc5">エピローグ</span></h4>
<p>電車の中で意識が朦朧とする中、なんとか家に着くと友人は心配そうに待っていてくれました。</p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「納言ちゃん、もしかして今帰ってきたの？大丈夫？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「なんとかね、また帰ってきたら話聞いて。とりあえず風呂入ってくる」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「分かった、なんでも聞くからね！仕事も無理しないで」</strong></span>そう言って、友人は先に、仕事へと向かいました。</p>
<p>私はシャワーを浴びながら、もう一度泣きました。</p>
<p>昨日のことを思い出して、そして自分がいかに馬鹿なことをしているのか、どれだけ自分自身を大切にしていないかを感じながら。</p>
<p>あの夜以降、吐息から連絡が来ることは一切ありませんでした。</p>
<p><strong>「昨日はありがとう」</strong>と送った私のLINEに既読もつかないまま、私たちの関係は一夜限りで終わってしまったのです。</p>
<p>ほとんど寝ていないままの仕事は、支障をきたしまくっていましたが、それも自業自得なのは分かっています。</p>
<p>今思えば単に吐息とは合わなかったことも、理解できます。けれども、当時の私には分からなかった。</p>
<p>ただ愛して欲しかったし、幸せになりたかったと求めている私には。</p>
<p>こんなことを繰り返している状態では、幸せからかけ離れているのに、当時はそれすらも気づくことができませんでした。</p>
<p>そして吐息とのやりとりが終わり、のちに旦那と出会うまでに、何度か傷つく思いをすることになるのです。</p>
<p>マッチングアプリは、とても便利なツールだと思います。今まで出会うことのなかった人と出会うこともできるし、自分の好みに合う人を探すことも簡単にできる。けれどその裏では、私と同じように欲を満たすだけに使われてしまった人もいれば、時に騙されて大切なものを失った人もいる。</p>
<p>便利なツールだからこそ、使い方とリスクを知らなけらばいけないのです。</p>
<p>私のように軽率に考えていると、いつか痛い目に遭うことを少しでも知ってもらえたら嬉しいです。</p>
<p>ちゃんとリスクも理解した上で、相手のことも知った上で使うことが一番大切なのです。</p>
<p>私も沢山失敗を重ねてきたからこそ、今の幸せがあると思っています。だからこそマッチングアプリでの出会いは、いい意味で慎重に楽しでいただきたいと、心から願います。</p>
<p>私のような悲しい思いをしないように・・・。</p>
<h4><span id="toc6">最後に・・・</span></h4>
<p>過去の悲しい出来事を今こうしてネタの一つとして書けているのも、友人たちの支えがあったからこそです。</p>
<p>当時の辛い気持ちを受け止め、話を聞き続けてくれたルームメイトには、感謝しかありません。</p>
<p>今までの恋愛は、少しだけ特殊なことが多くありました。もしも文章を書いていなかったら、辛い過去は辛いまま残り続けていたと思います。</p>
<p>ブログを読んでくれた人が、素敵な恋を楽しめるように、今目の前にいる人を大切に思えるような言葉を、これからも綴っていきたいと思います。</p>
<p>最後まで読んでください、本当にありがとうございました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-size: 20px"><strong>〜完〜</strong></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>番外編　吐息全集中　前編</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 14 May 2023 09:00:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オリエンタル納言日常日記]]></category>
		<category><![CDATA[マッチングアプリ]]></category>
		<category><![CDATA[人間関係]]></category>
		<category><![CDATA[出会い]]></category>
		<category><![CDATA[恋愛]]></category>
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					<description><![CDATA[プロローグ これは私が山と別れて、さらにカリスマとも別れてからのお話です。 当時の私は、恋愛も仕事も全く上手くいっていませんでした。何をするにも自暴自棄になり、全てにおいて投げやりで、後先を全く考えていませんでした。 そ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>プロローグ</p>
<p>これは私が山と別れて、さらにカリスマとも別れてからのお話です。</p>
<p>当時の私は、恋愛も仕事も全く上手くいっていませんでした。何をするにも自暴自棄になり、全てにおいて投げやりで、後先を全く考えていませんでした。</p>
<p>そんな時に出会ったのが、この<span style="color: #ff0000"><strong>『吐息全集中男』</strong></span>だったのです。</p>
<p><span style="color: #000000">今の時代アプリでの出会いが当たり前になりました。私のような出会う機会が少ない職種の人にとって、アプリはまさに救世主でした。</span></p>
<p><span style="color: #000000">しかし、どんなことも正しい使い方をしなければ痛い目を見る、便利になったからこそ、身近に危険は潜んでいることを、私の経験から伝えられたらと思います。</span></p>
<p><span style="color: #000000">この話が誰かのお役に立つことを、心から願っています。</span></p>
<div class="blank-box bb-blue">
<p class="p1"><b>ぜひコメント欄に、読んだ感想をいただけると大変励みになります。皆さんのメッセージをお待ちしています！また、相談や困りごと、どんな些細なことでも構いません。ブログのトップに「あなたの悩み・相談」もありますので、皆さんの声をぜひお聞かせください</b><span class="s1">&#x1f60c;&#x1f9e1;</span></p>
</div>
<h4><span id="toc1">マッチングアプリからの出会い</span></h4>
<p>山との別れから随分と経ち、カリスマと付き合ってみたり、謎の男たちと遊んでみたりと、誰がみても私生活は大荒れに荒れていました。</p>
<p>27歳で家を出て、友人とルームシェアをするようになってから、余計に歯止めが効かなくなっていたんだと思います。</p>
<p>私の荒れ果てた私生活を友人は、密かに心配しながらも見守り続けてくれました。</p>
<p>私は私で、<strong>「もう誰と付き合っても上手くいかない」</strong>そう言い聞かせることで、なんとか孤独を埋めようとしていたんだと思います。</p>
<p><strong>本音を言えば、まともな恋愛がしたかった。</strong></p>
<p><strong>私という存在を愛して欲しかった。</strong></p>
<p>当たり前のように互いを理解し合い、尊重できるカップルになりたかった。そんな願望をものの見事に全て外した状態が、この時の私です。</p>
<p>強がるように<strong>「遊ぶだけの関係が楽なんだ」</strong>と、言い聞かせていたのかもしれません。期待するだけ無駄なことを知っていたし、裏切られる辛さも身に染みて分かっていたから。</p>
<p>カリスマと別れてから、すぐにマッチングアプリをインストールして、色々な人とやり取りをしました。デートを重ねるけれども、付き合うことはありませんでした。</p>
<p>若い頃は簡単に付き合えたけれど、気がつけばもう27歳、随分と歳をとり、付き合うことすら難しく感じていました。流石に20歳の頃の写真なんか使えないから、今の姿に一番近いものを載せていましたが、それも余計に離れていく原因だったのかもしれません。</p>
<p>ルームシェアの家に帰り、友人と一緒にご飯を食べながら、マッチングアプリを漁る日々、まさに廃人と化した姿は、今思うと本当に痛々しかったと思います。</p>
<p>そんなある日、いつものようにアプリを見ていると、一人の男性が<span style="color: #3366ff"><strong>いいね</strong></span>をくれました。答えるように私も<span style="color: #ff00ff"><strong>いいね</strong></span>を返し、メッセージがスタートとしました。</p>
<h4><span id="toc2">優しい雰囲気に好意を抱いて</span></h4>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「初めまして！よろしくね。雰囲気がとても素敵だったから、連絡したいなと思って」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「ありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いします！」</strong></span></p>
<p>そこからやり取りが始まり、趣味の話や仕事の話など、当たり障りのない会話をしていくようになりました。</p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「僕のことは吐息（仮）って気軽に呼んで！」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「私は納言って呼んでください」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「納言ちゃんは、保育士なんだね。見えないって言われるでしょ？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「そうですね〜。あんまり保育士って言われたことはないかな」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「初めて写真を見た時、すごく個性的な子だなって思ったんだよね。でも、僕のタイプだよ（笑）」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「え〜！？ほんとですか？でも、嬉しいです。そう言ってもらえて」</strong></span></p>
<p>会話はとてもスムーズで、フランクに話してくれる吐息のペースのまま進んでいきました。写真からでも伝わるお洒落パーマとファッションセンスは好印象で、少しずつお互いに距離を縮めていくことができました。</p>
<p>このまま仲良くなっていけば、デートもありかななんて思っていた矢先に、<span style="color: #3366ff"><strong>「ねえ納言ちゃん！僕ね、この土地に引っ越したばかりなんだ。友だちもいないからさ、今度案内してよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「いいよ！私もあんまり詳しくは分からないけど、できる範囲だったら」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「えっ！？ほんと？ならさ、今度の木曜日なんてどうかな？休日は基本仕事だから、平日の方がありがたくて・・・」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「うーん、あんまり遅くならないなら大丈夫だよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「やった！なら決まり。木曜日に会おう！」</strong></span><span style="color: #3366ff"><span style="color: #000000">と約束を取り決めて、早速友人にも、今の状況と、木曜日に会うことを話しました。</span></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「今連絡してる人と、今度の木曜日会ってくるね！」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「木曜日？納言ちゃん金曜日仕事じゃないの？」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「そうなんだけど、彼が休日基本仕事だから平日しか会えないんだって」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「そうなんだ。楽しんできてね！でも、何かあったら教えてね！」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「うん！ありがとう」</strong></span></p>
<p>今までの私の恋愛や、今の現状をよく知っている友人からしたら、この時から嫌な予感がしていたのかもしれません。</p>
<p>しかしこの時の私は、何に対しても危機管理能力は無く、その一瞬が楽しければいいと安易に考えていたのです。</p>
<p>自分自身のことを全く考えることなく、目先のことだけに気を取られていたんだと思います。</p>
<h4><span id="toc3">約束の木曜日</span></h4>
<p>とうとう約束の木曜日がやってきました。</p>
<p>吐息は用事があったらしく、用事を済ませてからくるということで、集合は夜になっていました。</p>
<p>終電時間の３時間前だったので、どこかでお茶をして直接話ができたらいいなくらいにしか考えていませんでした。</p>
<p>待ち合わせ場所に早く着いた私は、トイレで身だしなみを整えて、吐息が来るのをソワソワしながら待っていました。</p>
<p>すると、気だるそうな歩き方に笑顔の男がみるみる私に近づいてきたのです。</p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「納言ちゃん。遅くなってごめんね！写真で見るよりもずっと綺麗だね。服のセンスもすごくいいよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「全然待ってないよ。ありがとう、嬉しいな」</strong></span></p>
<p><span style="color: #3366ff"><strong>「この辺って、今あんまりお店やってないんだね。せっかく来てもらったし、ウチ近いからおいでよ」</strong></span></p>
<p>集合が遅かったことと、コロナ禍ということもあり、どこのお店も閉める準備を始めていました。</p>
<p><span style="color: #000000">せっかく来てすぐに帰るのも勿体無いし、けれど家に行くのも、なんか違う気がする。そんなことを頭の中で考えていると、</span><span style="color: #3366ff"><strong>「大丈夫だよ（笑）すごい難しそうな顔してるけど、変なことしないから安心して。せっかく来てもらったのに、そのまま帰ってもらうのも悪いしさ、もし良ければだけど、嫌なら無理強いするつもりは全くないし、納言ちゃんが好きな方にして」</strong></span><span style="color: #000000">と言ってくれました。</span></p>
<p>物腰の柔らかさと、優しい言葉がけに<span style="color: #ff00ff"><strong>「なんだ、吐息っていい人なのかも」</strong></span>なんて思ってしまい、私は<span style="color: #ff00ff"><strong>「分かった。せっかく来たんだし、お邪魔しようかな」</strong></span>と家に行くことを決めてしまったのです。</p>
<p>家に行くまでの道中も、それそれは優しくエスコートしてくれました。そこまで遠い距離ではなかったけれど、<span style="color: #3366ff"><strong>「遠くまで、大変だったでしょ。ありがとうね。来てくれて」</strong></span>と声をかけてくれる。</p>
<p>何より、笑った顔や声のトーンから優しさが滲み出ている、そんな人でした。</p>
<p>きっとこの人なら、手を出さずに純粋に楽しく話ができるだろうと、安心し始めていたのです。</p>
<p>しかしこの後、私は痛感するのです。</p>
<p>人は、欲の前ではどん姿にでもなれることを。</p>
<p>それがたとえ悪いことを考えていようが、姿を変えて振る舞うことなど容易に出来ることも・・・。</p>
<p>この時の私は、知る由もなかったのです。</p>
<p><span style="font-size: 18px"><strong>＜次回予告＞</strong></span></p>
<div class="blank-box bb-red"><strong>吐息の本性が次回明らかに！！！！迫り来る魔の手、拒むことのできない状況。密室で一体何が行われるのか。そして、納言の運命はいかに？アプリの出会いは、慎重に。</strong></div>
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		<title>〜新しい企画　番外編〜</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 12 May 2023 13:17:44 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オリエンタル納言日常日記]]></category>
		<category><![CDATA[マッチングアプリ]]></category>
		<category><![CDATA[人生]]></category>
		<category><![CDATA[出会い]]></category>
		<category><![CDATA[恋愛]]></category>
		<category><![CDATA[悩み]]></category>
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					<description><![CDATA[こんにちは！エッセイストのオリエンタル納言です。 いつもインスタグラムや、ブログを見てくださり本当にありがとうございます。 皆さんの支えがあってこその『社会の底辺』です！（笑） さて、今回は元カレシリーズと類似した企画・ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>こんにちは！エッセイストのオリエンタル納言です。</p>
<p>いつもインスタグラムや、ブログを見てくださり本当にありがとうございます。</p>
<p>皆さんの支えがあってこその<strong>『社会の底辺』</strong>です！（笑）</p>
<p>さて、今回は元カレシリーズと類似した企画・・・。</p>
<p><strong>付き合うには至らなかったけど、めちゃくちゃヤバかった<span style="color: #ff0000;">『番外編　〇〇な男』</span></strong>として、アンケートを募集いたしました。</p>
<p><span style="color: #000000;">参加してくださり、本当にありがとうございました&#x1f9e1;</span></p>
<p>投票を見ながら、<strong>「これが読みたいんだな」</strong>とか<strong>「この人はこれなんだ。意外だな」</strong>とか、友人に関しては<strong>「あっ、やっぱりそうきたか（笑）」</strong>なんて思いながら、私も募集している身として、とてもワクワクしながら集計をとらせていただきました。</p>
<p>過去の悪しき思い出を振り返るには絶好のチャンスだったので、この企画は男たちが尽きるまでやっていこうと思っています。</p>
<h4><span id="toc1">結果発表！！！</span></h4>
<p>ということで、集計した結果・・・・</p>
<p><span style="color: #ff0000;"><strong><span style="font-size: 18px;">吐息全集中に決定いたしました！！！！！</span></strong></span></p>
<p><span style="color: #000000;">最後の最後までどうなるか分かりませんでしたが、アンケートに答えていただき、余計にやる気があふれ漏れ出ています。</span></p>
<p>いやぁ、本当に散々な経験をしてきてよかったなと思いました（笑）</p>
<p>ということで、今回は皆さんに選んでいただいた<strong><span style="color: #ff0000;">『番外編　クズ男の頂上決戦』</span></strong>をより楽しんでもらうために、予告編を書いて終わりにしたいと思います。</p>
<div class="p1 blank-box bb-blue"><b>ぜひコメント欄に、読んだ感想をいただけると大変励みになります。皆さんのメッセージをお待ちしています！また、相談や困りごと、どんな些細なことでも構いません。ブログのトップに「あなたの悩み・相談」もありますので、皆さんの声をぜひお聞かせください&#x1f60c;&#x1f9e1;</b></div>
<h4><span id="toc2">次回予告</span></h4>
<p>それは、一つの<strong><span style="color: #3366ff;">いいね</span></strong>から始まった。</p>
<p>恋も仕事も迷走していた私は、一度きりの過ちを犯してしまう。諦めが招いた事故だったのか、それとも愛を探し求めていた結果なのか・・・。</p>
<p>殺風景な部屋と沈黙、口を開いた男はこう言った。</p>
<p>「こっちにおいで」と・・・。</p>
<p>シングルベッドに体を預け、二人の世界へと入り込む。</p>
<p>その時、謎の吐息が納言を襲う！！！！誰もが予想できなかったその吐息とは。</p>
<p>なぜ二人は、結ばれなかったのか。</p>
<p>あの吐息に、誰もが絶句するだろう・・・。</p>
<p>衝撃の問題作！あなたは、男の吐息を許せますか？</p>
<p><strong><span style="color: #ff0000;">＜近日投稿＞</span></strong></p>
<p><span style="color: #ff99cc;"><strong><span style="font-size: 20px;">「吐息全集中〜あなたの呼吸に乱されて」</span></strong></span></p>
<p>マッチングアプリの出会いは、是非とも慎重に・・・。</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
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