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	<title>潜在保育士 | 社会の底辺からこんにちは</title>
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	<title>潜在保育士 | 社会の底辺からこんにちは</title>
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		<title>最終選考に残り想うこと</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 27 Apr 2024 09:49:29 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[保育士時代の体験談・過去のトラウマ]]></category>
		<category><![CDATA[ノンフィクション賞]]></category>
		<category><![CDATA[保育士]]></category>
		<category><![CDATA[古書みつけ]]></category>
		<category><![CDATA[応募]]></category>
		<category><![CDATA[潜在保育士]]></category>
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					<description><![CDATA[かつてワタシの心は、修復不可能と言われるほどに壊れていました。 誰かの言葉に耳を傾ける気力も体力もありませんでした。 自分の無力さを呪い、無能さを恥じました。常に頭の中で浮かび続ける自分自身を攻撃する言葉だけが心をじわじ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>かつてワタシの心は、修復不可能と言われるほどに壊れていました。</p>
<p>誰かの言葉に耳を傾ける気力も体力もありませんでした。</p>
<p>自分の無力さを呪い、無能さを恥じました。常に頭の中で浮かび続ける自分自身を攻撃する言葉だけが心をじわじわと切り裂いていたんです。</p>
<p><span style=""><strong>「苦しい、辛い、悲しい、消えたい」</strong></span>そんなどうしようもない感情が、いつまでも心を縛り続けていたんだと思います。</p>
<p>相談しようにも不意に現れる惨めな姿に絶望して、結局は言葉を飲み込んでしまっていたのです。</p>
<p>もしもあの時、人生を変えるチャンスに出会っていなければ、今のワタシは存在しなかったかもしれません。</p>
<h4><span id="toc1">運命の出会いを果たして</span></h4>
<p>エッセイを書き始めてから、あらゆる賞に応募してきました。</p>
<p>一心不乱に文章を書き、たった一つでも形になることを夢に見て、落選しては応募してを繰り返していたんです。</p>
<p>しかし、世の中そう簡単にはいきませんでした。</p>
<p>数ヶ月後に届く<strong>「誠に残念ながら貴殿の作品は〜」</strong>から始まる冒頭を嫌というほど見てきました。</p>
<p>その度に、<span style=""><strong>「ワタシの書いているものは、やっぱりただの素人の文章でしかないんだ。努力だけでは、チャンスを掴み取ることさえ難しいんだ」</strong></span>と現実を突きつけられました。</p>
<p>才能もなく、仕事もない状態のワタシにとって、何度も目にする落選の通知は自尊心を削ぐにはもってこいだったと思います。</p>
<h4><span id="toc2">終わりがけの挑戦</span></h4>
<p>エッセイストになる夢を半ば諦めかけていた頃、<strong>「気がつけば〇〇ノンフィクション賞」</strong>の応募に辿り着きました。</p>
<p><strong>「声なき声を伝えてみませんか？」</strong>その一言が、もう一度チャンスにかけてみようと思ったきっかけとなったのです。</p>
<p>保育士を辞めざるを得なくなり、今までひっそりと伝え続けていた想いを、もしかしたら多くの人に読んでもらえるチャンスになるかもしれないと思った瞬間でもありました。</p>
<p>しかし、見つけたのは締切の約1ヶ月前だったこともあり、ワタシと彼は考えました。</p>
<p><strong>「この賞を応募するかどうか」</strong>ということを。</p>
<p>仕事から帰ってきた彼に、ワタシはこの賞の話をしました。</p>
<p>すると、<span style=""><strong>「納言ちゃん。これは絶対に書くべきだよ。君のやりたいことは、保育士さんたちが心から笑って仕事ができる環境に貢献することなんでしょ？そのためにずっとブログをやり続けて、賞にも応募し続けてきたんだから。全ての時間をここに捧げる気持ちで書きなよ。夢が叶うチャンスかもしれないよ」</strong></span>と。</p>
<p>彼の言葉を聞き、ワタシはもう一度心を奮い立たせ、この賞に応募することを決めたのです。</p>
<h4><span id="toc3">命を削り、書いたもの</span></h4>
<p>この賞に応募すると決めた時から、全ての時間を作品作りに注いできました。</p>
<p>朝起きてからすぐにパソコンに向かい、過去の記憶を呼び起こしながら必死に文章を綴りました。時にはトラウマになっていた出来事もあり、書いている途中で涙が止まらないこともありました。</p>
<p>それでも書かずにはいられなかった。</p>
<p>同じ環境で苦しんでいる保育士さんたちの力になりたくて、子どもたちのこれからの未来を守りたくて。</p>
<p>文字通り命を削り、血反吐を吐く思いで書き続けました。</p>
<p>時には、彼と大喧嘩をすることもありました。</p>
<p>思い通りに書くことができず、当たり散らしたこともありました。その度に彼は<span style=""><strong>「きっと大丈夫だから。これを書けばきっと、きっと未来は変わっていくはずだから」</strong></span>そう励まし続けてくれたのです。</p>
<h4><span id="toc4">作品を応募し、待つなかで</span></h4>
<p>作品を応募してからの数ヶ月間は、本当に生きた心地がしませんでした。</p>
<p>これほどまでに結果発表を待つことが、辛いと思ったことはありません。</p>
<p>自分の作品がどのように評価されるのか、本当に未来のための役に立てるのかが分からなかったからです。</p>
<p>精神が不安定になるとすぐ体に影響が及ぶワタシは、血祭りが止まり、食欲が一時的になくなることもありました。</p>
<p>それでも信じて待つことしかできなかったのです。</p>
<p><span style=""><strong>「どうか、どうかワタシの作品が選ばれますように」</strong></span>と何度も懇願しました。</p>
<p>それほどまでに、この作品にかける思いは強かったから。</p>
<h4><span id="toc5">最終選考に選ばれて</span></h4>
<p>数ヶ月後、主催者の方から<strong>「最終選考に選出させていただきました」</strong>と連絡が来た時、一瞬頭が真っ白になりました。</p>
<p>ただ、ようやく未来につながる一歩を踏み出した感覚を感じることができた瞬間でもありました。</p>
<p>彼とは子どものように飛び跳ねながら大声をあげて喜び合いました。</p>
<p><span style=""><strong>「だから言ったでしょ！納言ちゃんの作品が選ばれるって」</strong></span>と嬉しそうに言ってくれました。</p>
<p>その言葉に涙を浮かべて、何度も何度も送られてきた文章を読み返したことは、今でも大切な思い出として残っています。</p>
<h4><span id="toc6">結果発表を待ちながら</span></h4>
<p>最終選考に残ったからといって、大賞を取れるかどうかは今はまだわかりません。</p>
<p>ワタシの他に選ばれた方々の作品にも同じように想いがあって、感情も込められていると思います。</p>
<p>けれども、ワタシは自分自身が書いた作品に誇りを持ち、そして運命の結果発表の時まで待ってみようと思うのです。</p>
<p>ここまで来るのに、随分と時間がかかりました。</p>
<p>何度もやめようと考えたこともありましたが、それでもほんの少しの希望にかけて、あきらめずに最後まで書き続けました。</p>
<p>ワタシの夢は、今でも変わることはありません。</p>
<p>保育士という職業に憧れて、子どもたちのことが大好きで就いたこの仕事で、理不尽な扱いや、不当な待遇を受け、心を壊してしまった保育士さんが大勢いることを知っています。</p>
<p><strong>「好きだけでは、この仕事は続けられない」</strong>という言葉を、自分自身も吐き、あらゆる場面で聞く機会がありました。</p>
<p>ただ今でも保育士を続けている人は、子どもたちの笑顔に救われて、この仕事でしか味わえない感動を体験するたびに<strong>「もう少しだけ頑張ろう」</strong>と踏ん張っていると思うんです。</p>
<p>今まさに保育士として頑張っている人、これから保育士になろうとしている人、そしてかけがえのない宝物たちのために、ワタシはこれからも自分の言葉で想いを綴っていこうと思います。</p>
<p>いつか、本当の意味で保育士さんたちが心から笑顔で働けるように。</p>
<p>子どもたちのことだけを考えて、仕事と向き合える環境になるように。</p>
<p>ワタシなりの言葉を紡ぎ、そして寄り添っていきたいと思うから。</p>
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		<title>「せんせい」と呼ばれて</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 25 Feb 2024 02:19:23 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[保育士時代の体験談・過去のトラウマ]]></category>
		<category><![CDATA[保育士]]></category>
		<category><![CDATA[子どもたち]]></category>
		<category><![CDATA[潜在保育士]]></category>
		<category><![CDATA[誕生日]]></category>
		<category><![CDATA[贈り物]]></category>
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					<description><![CDATA[ワタシが保育士を辞めて、もうすぐ2年が経とうとしています。 とても長く辛い環境の中にいたせいで、心身ともに疲れてしまったあの頃、仕事を辞めた罪悪感よりも、ようやく悪夢が終わることへの安心感の方が強く感じていました。 けれ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ワタシが保育士を辞めて、もうすぐ2年が経とうとしています。</p>
<p>とても長く辛い環境の中にいたせいで、心身ともに疲れてしまったあの頃、仕事を辞めた罪悪感よりも、ようやく悪夢が終わることへの安心感の方が強く感じていました。</p>
<p>けれども<strong>「子どもたちに会いたい。もう一度関わりたい」</strong>と願う気持ちが、日増しに強くなっていきました。</p>
<p>そのせいで彼とは何度も喧嘩をしたり、時にはどうしようもない感情をぶつけて傷つけてしまうこともありました。</p>
<p>社会の中で生きている人たちに置き去りにされているように感じて、いつまで経っても仕事の一つもできない自分をたくさん責めました。</p>
<p>そうすることでしか、自分を保つ方法がわからなかったのです。</p>
<h4><span id="toc1">久しぶりの再会は</span></h4>
<p>あるとき、ワタシは昔から行き慣れたスーパーに別れを告げるために、用事もないのに向かっていました。</p>
<p>小学生の頃から行き慣れたスーパーが、全く新しいもの変わることを知ったからです。</p>
<p>無くなる1ヶ月前からほぼ毎週のように足を運び、思い出を忘れないように記憶にも、そして写真にも残すようにしていました。</p>
<p>閉店する当日、ワタシは最後の別れをするためにもう一度スーパーに足を運びました。</p>
<p>するとそこで、かつての教え子である男の子が<span style="color: #008000"><strong>「なごんせいせい！」</strong></span>と声をかけてきたのです。</p>
<p>驚いて<span style="color: #ff00ff"><strong>「えっ！？ちーくん？まさか会えるなんて思わなかったよ」</strong></span>と嬉しくなって、すぐに近寄りました。</p>
<p>ちーくんは照れくさそうに、そして嬉しさを爆発させてくれたかのように学校での話をたくさんしてくれました。</p>
<h4><span id="toc2">誕生日の約束を</span></h4>
<p>ひとしきり話を聞いた後、ワタシはあることを彼に話しました。</p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「ちーくん覚えてる？保育園にいた頃、『納言先生の誕生日を毎年お祝いするね』って言ってくれたこと」</strong></span></p>
<p><span style="color: #008000"><strong>「うん。おぼえてるよ」</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff00ff"><strong>「もうすぐ先生、誕生日なんだよ。今年はお祝いしてくれる？」</strong></span></p>
<p>そう冗談混じりに言ってみたのです。</p>
<p>するとちーくんは少しだけ考えて、<span style="color: #008000"><strong>「なにがほしいの？」</strong></span>と聞いてくれたり、<span style="color: #008000"><strong>「これをあげようかな」</strong></span>とも言ってくれました。</p>
<p>そこで、<span style="color: #ff00ff"><strong>「納言先生は水色が好きだから、夢が叶うお守りを水色で作って欲しいな」</strong></span>と図々しくお願いをしてみることにしました。</p>
<p><span style="color: #008000"><strong>「みずいろかぁ。じゃあママといっしょにつくってみる」</strong></span>と張り切って答えてくれたのです。</p>
<p>そういえば昔一緒にクラスで過ごしていた頃は、毎日のように<span style="color: #008000"><strong>「もうすぐなごんせんせいのたんじょうびだね」</strong></span>とカウントダウンしてくれたことを思い出しました。</p>
<h4><span id="toc3">約束を果たして</span></h4>
<p>それから程なくして、お母さんから<span style="color: #ff6600"><strong>「納言先生、誕生日プレゼントが完成したので、また時間がある時にもらってあげてください」</strong></span>と連絡がありました。</p>
<p>そして日にちを決めて、会うことになったのです。</p>
<p><span style="color: #008000"><strong>「せんせい、はい。おたんじょうびおめでとう」</strong></span>そう言って渡された茶色の封筒には、ワタシの好きな色で作られたお守りが二つ入っていました。</p>
<p>キラキラ光って見えるビーズたちは、どんなお守りよりも美しく輝いて見えました。</p>
<p>一生懸命作ったであろう痕跡が所々見えているところも、昔を思い出し、そして感動で涙が溢れてしまいそうでした。</p>
<p>ちーくん自身はさっぱりとした性格なので、渡した後は別の話に夢中になり、自分の宝ものである本をいっぱい見せてくれました。</p>
<h4><span id="toc4">肌身離さず持ち歩いて</span></h4>
<p>久しぶりに会話をしたことも、いろいろな話を聞けたことも、昔一緒に過ごした記憶を思い出させてくれて、すごく幸せな時間となりました。</p>
<p>ちーくんからもらった二つのお守りの一つはミサンガとして足につけ、もう一つのお守りは携帯につけました。</p>
<p>キラキラ光るビーズで作られたお守りは、まるでワタシの夢を応援してくれるように、今でも輝いてくれています。</p>
<p>そしてお別れの時に、<span style="color: #ff00ff"><strong>「また来年も作ってくれる？」</strong></span>と聞いてみると、<span style="color: #008000"><strong>「うん！いいよ」</strong></span>と返事をしてくれました。</p>
<p>さっぱりしているけれど、約束を守り続けてくれた彼はきっと、来年も誕生日を祝ってくれるでしょう。</p>
<h4><span id="toc5">「せんせい」と呼ばれて</span></h4>
<p>保育士を辞めてからも色々なところで子どもたちと再会したり、こうして関わる機会が何度かあります。</p>
<p>その度に<span style="color: #33cccc"><strong>「なごんせんせい」</strong></span>と呼ばれ、かつての保育士時代を思い出させてくれるんです。</p>
<p>ワタシは人間関係に苦しみ、心を壊し、そして仕事を辞めました。</p>
<p>けれども、子どもたちのことを忘れたことは一度もありません。</p>
<p>それは子どもたちだけではなく、保護者の方にも沢山支えてもらいました。今もこうして、時折<strong>「せんせい」</strong>になれるのは、その人たちの支えがあるからだと思っています。</p>
<p>きっとこの先は、担任としてクラスを持ったり、保育園や幼稚園で働く機会はないと思います。</p>
<p>けれども彼らがくれたたくさんの幸せをまた別の形で発信し続けることで、保育士としての日々を忘れないようにしていきたいと思っています。</p>
<h4><span id="toc6">最後に</span></h4>
<p>ワタシにとって保育士は、全ての人生を捧げてもいいと思うほど、大切なものでした。</p>
<p>大袈裟に聞こえるかもしれませんが、それほどまでに誇りを持って、そして子どもたちには全ての愛情を注いで仕事と向き合ってきました。</p>
<p>きっとワタシと同じような気持ちで今でも子どもたちと向き合い仕事をされている方も、多くいると思います。</p>
<p>ワタシは最後まで保育士として過ごすことは、できませんでした。</p>
<p>けれども、今でも気持ちは変わっていません。</p>
<p>大好きなあの子たちの先生でいることも、変わっていません。</p>
<p>いつかまた違う形で子どもたちに、そして保護者の方々に恩返しができる日々を願っています。</p>
<p>最後に、保育士という仕事は本当に素晴らしい仕事だと思います。</p>
<p>けれどもいまだに改善されない環境だったり、当たり前のことが当たり前にならない労働環境も多く存在します。</p>
<p>子どもたちの未来のために必死で働かれている保育士さんが、心から笑顔で、子どもたちのことだけを考えて保育ができる環境になることを、心から願っています。</p>
<p>子どもたちの笑顔と同じくらい、保育士が笑って過ごせる環境が当たり前になりますように。</p>
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		<title>報道のあり方に、疑問を感じて</title>
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		<dc:creator><![CDATA[オリエンタル納言]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 21 Oct 2023 08:39:43 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[保育士時代の体験談・過去のトラウマ]]></category>
		<category><![CDATA[ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[保育士]]></category>
		<category><![CDATA[報道]]></category>
		<category><![CDATA[潜在保育士]]></category>
		<category><![CDATA[虐待]]></category>
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					<description><![CDATA[つい最近まで靭帯を怪我していたワタシは、整形外科に来ていました。 片方だけイヤフォンをさし、お気に入りのYouTubeを聴いていると、ふと病院の大きなテレビには衝撃的な内容が流れてきたのです。 それが潜在保育士に関しての [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>つい最近まで靭帯を怪我していたワタシは、整形外科に来ていました。</p>
<p>片方だけイヤフォンをさし、お気に入りのYouTubeを聴いていると、ふと病院の大きなテレビには衝撃的な内容が流れてきたのです。</p>
<p>それが潜在保育士に関してのニュースでした。</p>
<p>潜在保育士とは、免許を持っていても保育士として働いていない人のことを指します。</p>
<p>ワタシも潜在保育士の一人であり、この国では潜在保育士の割合が6割にも達しているそうです。</p>
<p>とても興味がある内容だったので、急いでイヤフォンを取り、ニュースを見ることにしました。</p>
<h4><span id="toc1">平均月収の大きな違い</span></h4>
<p>そもそも保育士は低賃金、重労働で有名な職業でもあります。</p>
<p>賃金が安い割に責任は重く、そして自己負担も多いことで知られています。</p>
<p>実費で購入した材料を使って玩具を作る事もあるし、残業代が出たとしても当番に入っている間の時間のみで、当番以外の仕事に関しては、出ないことがほとんどでした。</p>
<p><span style="color: #808000"><strong>「早く家に帰りなさい」</strong></span>と言われても仕事が終わらないから、こっそり家に持ち帰ってやるしかない。</p>
<p>それが現状です。</p>
<p>そんな安月給の中で働いている保育士の月収の平均が、３０万を超えていると伝えられたことに、ワタシは絶句しました。</p>
<h4><span id="toc2">低賃金の現実</span></h4>
<p>ワタシがもらっていた給料は、当たり前に２０万を切っていました。もっと低いところであれば、１５万いくか、いかないかのところもあります。</p>
<p>２０万円以上ももらっているところなんて、本当にごくわずかなんです。</p>
<p>それなのに、ニュースでは３０万を超えていた。</p>
<p>それは一体どこの保育園で、どれだけの割合が超えているのか、むしろそんなところがあるのか、正直信じられない気持ちでいっぱいでした。</p>
<h4><span id="toc3">働き方改革の真相</span></h4>
<p>その後、働き方改革をしている園が紹介されていました。</p>
<p>病院にいるのに胸が苦しくなり、怒りと同時に悲しみの感情が湧いてきて、涙がこぼれ落ちそうな気持ちをグッと堪えました。</p>
<p>当たり前に1時間の休憩があって、事務作業の時間も取ってもらえる。給食は子どもたちと離れてゆったり食べられるし、もちろん残業もありません。</p>
<p>そんな言葉を見ながら、<span style="color: #ff00ff">（こんなごくわずかな部分だけを切り取って、保育士の理想と現実についていけない人たちが、どれだけ増えてしまうんだろう）</span>とも感じたのです。</p>
<h4><span id="toc4">保育士の虐待から</span></h4>
<p>このニュースは、そもそも保育士の虐待から派生した話でした。</p>
<p>しかし、綺麗なところだけを報道して、本当の保育士の現場や過酷さを映さなければ、根本的な解決にはならないと改めて感じました。</p>
<p>もしも給料もそれなりにもらえて、休憩も当たり前のように1時間あって、残業もなくて、保育士同士がゆとりを持って話し合えていたら、虐待なんて起こることはないはずなんです。</p>
<p>なぜ、子どもと関わる保育という職業を選んだ人が、虐待に走ると思いますか？</p>
<p>それは紛れもなく、心の余裕もゆとりもないほど疲弊しているから。</p>
<p>そしてそれ以外なら、そもそも性格自体に何か問題を抱えているかの違いでしょう。そんな人は、本当にごく稀にしかいないと思います。</p>
<p>ほとんどの人は、ゆとりのない日々の中で、心が壊れ、自分を見失ってしまうからだとワタシは思うのです。</p>
<h4><span id="toc5">不適切保育を今、考える</span></h4>
<p>きっと世の中には、保育士の環境をなんとかしたいと奮闘している人たちがいると思います。</p>
<p>試行錯誤しながら働き方を考えて、ゆとりを持てるように取組んでいる園も少しずつ増えてきていると思います。</p>
<p>けれども、それはまだごくわずかなんです。</p>
<p>今もどこかで悩みながら、時間も心も削って働いている保育士さんが山ほどいます。</p>
<p><span style="color: #ff9900"><strong>「どうか現場の生の声を聞いてください」</strong></span>と訴えている人が大勢いるんです。</p>
<p>報道は時に大きな誤解を生み、間違った情報も本当のように流れてしまう事もある。</p>
<p>だからこそ、ワタシは伝え続けていきたいと思います。</p>
<p>保育士の声を、本当の現場の環境を。</p>
<h4><span id="toc6">最後に</span></h4>
<p>ワタシは潜在保育士になった今でも、子どもたちのことが大好きです。</p>
<p>そして子どもたちと過ごした日々は、ワタシに生きる勇気と希望を与えてくれました。</p>
<p>しかし、これも保育士の現状と過酷さが、ワタシから大切なものを奪う結果になってしまったのも、事実です。</p>
<p>これから先、何が大切なのか。</p>
<p>それは表面上だけの改善ではなく、保育士の心の声を拾い上げ、本当の意味でゆとりを持って子どもたちと関われる環境を作ることが、一番なのではないでしょうか。</p>
<p>心にゆとりが持てるように。</p>
<p>仕事のために生きるのではなく、自分の人生のために生きられる環境になるように。</p>
<p><strong>保育士は保育士という種族ではなく、一人の人間だということを、どうか忘れないで・・・。</strong></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
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