今回もインスタグラムで、アンケートを実施させていただきました。皆さんに参加していただくことで、私も書くネタに困らず大変助かっています🙇♂️
心から、感謝です!!!
さて、今回は元カレシリーズではなく、『番外編 〇〇な男シリーズ』から、セフレに恋した男が選ばれました!!!当時は何一つ上手くいかずに本当に辛かったし、心底「お前もかいっ!!!」となっていました(笑)。
それも今となっては、良い思い出です。
まだまだオリエンタル納言の〇〇シリーズは続きますので、どうか最後までお付き合い下さい。
ぜひコメント欄に、読んだ感想をいただけると大変励みになります。皆さんのメッセージをお待ちしています!また、相談や困りごと、どんな些細なことでも構いません。ブログのトップに「あなたの悩み・相談」もありますので、皆さんの声をぜひお聞かせください😌🧡
それでは、本題スタートです❤️
出会い
安定のマッチングアプリの登場ではありますが、この頃から狂ったように相手を探していました。将来を見据えてとか本気で好きな人を探すとか、そんなことは微塵も考えていませんでした。
この頃の私は、一人でいることがとにかく寂しくて、ただ温もりが欲しかっただけだと思います。だから相手のことなんか知ろうとせず、「この人いいな」というだけで、やり取りをしたり、会ったりしていました。
今考えれば、そんなやつに幸せなんか来るはずないし、むしろ自分のことを愛してくれる人なんて現れるはずがないのに、それすら分からなくなってしまうくらい、後先なんて考えていませんでした。
周りから見たらよほど哀れで、可哀想な人間だったでしょう。
しかし、当の本人は冷静に分析するほど周りは見えていません。ゴキブリホイホイのように甘い言葉に誘われて、ダメな奴ばかりを引き寄せてしまう構図が、いとも簡単に出来上がってしまったのです。
もちろんこの話も、ゴキブリホイホイ現象によって生み出された関係でした。
やり取りを重ねて
彼はトレードマークのマッシュの髪型に、とても物腰が柔らかく、優しそうな雰囲気が漂う人でした。
マッシュ(名前)は、LINEのやり取りからとても優しく紳士的で、話すのが好きというよりも、聞くのが好きなタイプだと言い、私の話を引き出すのも上手だったような気がします。
何度か電話をしたもことがあるのですが、少し高めの声に、優しい笑い方、そして褒め上手で、さらに甘いものが好きだったり、可愛らしい小物が好きだったり、雑貨屋さんに行くのが好きだったり、そんなマッシュに、私は簡単に心を開きかけていました。
とはいえ、普通に話すくらいでしたが、仕事の話や好みの話、普段は何をしているのかなどを基本的には、話していたような気がします。
マッシュとは共通点がありました。
それがファッションだったのです。綺麗めカジュアルな服装が好きなマッシュと、行くお店も似ていました。服の話になると、とても嬉しそうに話してくれるマッシュに、私は好印象しか抱いていませんでした。
しかし、これも全てマッシュの戦略だったということに、私は全く気づいていなかったのです・・・。
初めてのデート
何週間かやり取りを重ねているうちに、「そろそろ会いたいね」という話になっていました。住んでいる地域も電車で30分の距離だったので、集合場所を決めてデートをすることにしました。
初めてマッシュに会うこともあり、アクセサリーを新調して、当日のために服も新しくしました。マッシュに会える嬉しさと、少しでもいいなと思ってもらいたい気持ちで、胸がいっぱいのまま当日を迎えました。
少し早く待ち合わせ場所に着いて待っていると、小走りで手を振りながら向かってくるマッシュの姿が見えました。
「お待たせ〜!ごめんね、納言ちゃん。待たせちゃった?」
「ううん、今来たところだよ。焦らなくてもよかったのに」
「だって早く会いたかったから、でも道が混んでて遅れちゃった💦ごめんね」
「大丈夫だよ!気にしないで」
嬉しそうにニコッと微笑むマッシュの顔を見ながら、(私こういう顔、好きかもしれないな)と密かに考えながら、彼の横を歩いていました。
到着早々マッシュは私の服装を見て、「とっても素敵だね。やっぱり納言ちゃんはオシャレだな」と言ってくれたので、嬉しさと恥ずかしさで、「ありがとう」しか言えませんでした。
デートした日はとても暑い夏の日で、歩くだけでバテてしまいそうになっていました。人も多くどこに行くにも混んでいたので、休憩をする場所を探すのも苦労した記憶があります。
「ねえ、僕の家この近くだから、もしよければ寄って行かない?美味しいケーキ買ってさ、ゆっくり映画でも見るのはどうかな?」。
私は一瞬考えましたが、この時には色々とバグっていたので「ならお邪魔しようかな」と、いとも簡単に家に行くことを承諾してしまったのです。
するとマッシュはあるお店で止まり、「ここのケーキ、すごく美味しいんだよ。納言ちゃん甘いもの好きだったよね?どれがいいか選んで。僕の家で食べよう」と言って少し高めのケーキを買ってくれたのです。
(都会はケーキさえも高いのかぁ)と思いながら、私は大好きなミルクレープを選びました。
そして美味しそうなケーキを持って、マッシュの家へと向かったのです。
お宅訪問
部屋に入ると白とグレーが基調とされている空間に、お洒落な小物が所々に並べられていました。
いい香りのするディフューザー、アクセサリーを置く金のお皿、ハンガーにかけられた服、見たこともない雑誌、部屋の中にはマッシュのこだわりを感じました。
しかし、微かに残っていた私の察知センサーが、少しだけ反応しました。何となく女性がいたような感じがする雰囲気に、胸のざわつきが下の方から湧き上がってくるような感覚がしていました。
気のせいだろうと思いたくても、何だか胸騒ぎがして仕方がなかったのです。
私の思いとは裏腹に、マッシュはケーキを綺麗なお皿に並べて持ってきてくれました。
「すごく綺麗な部屋だね。全部マッシュくんの趣味なの?」
「えっ?うん、まぁそうだね。僕はこういう感じが好きなんだ」
「そうなんだ。服もお洒落で、お部屋も素敵だなんて、絶対モテるよね」
「そんなことないよ・・・。僕はあんまり女の子との関わりってないから。それよりも、ケーキ食べてみてよ。すごく美味しいんだ」。
何となく胸のざわつきは取れないまま、私たちは美味しいケーキを一緒に食べながら、映画を鑑賞することにしました。
映画を見ている間、他の人みたいに手を繋ごうとしたり、スキンシップをとろうとすることもなく、二人とも少しだけ距離を空けたまま映画を最後まで見たのです。
初めから手を出さないところに、「もしかして、ヤリモクじゃないのかな」と少しだけ、胸を撫で下ろしたのです。
何もなく終わったデート
家に来てから映画を見ましたが、結局は何一つ進展もなく、ただ単に人の家でケーキを食べて映画を見ただけの1日となりました。
手を出すことのない紳士な対応に「いい人だな」と感心しながら、その日は解散することになりました。
もちろんマッシュは、最寄りの駅まで私を送り届けてくれて、「気をつけて帰ってね」とマメにLINEまで入れてくれたのです。
今までの人とは違う対応に麻痺していた私は、少しだけ物足りなさを感じつつも、紳士で良い人だなと思い、また会いたいと思っていました。
マッシュもどうやら同じ気持ちでいてくれたらしく、家に帰ったところで、すぐにデートの約束が決まりました。
心の中で密かに(もしかしたら、このまま上手くいけば付き合えるのかもしれない)と淡い期待をしていたのも事実です。しかし、マッシュの本性を知らなかった私は、これから少しずつ彼の本当の姿を目の当たりにしていくのでした。
優しく振る舞う人ほど、心の奥底が腹黒く、虎視眈々と機会をうかがっている、ということにこれから気づいていくのでした。
<次回予告>
そして、マッシュの想いとは・・・。次回、全てが明らかになる。
優しい人ほど、慎重に見極めなければいけないことを、あなたも知ることとなる・・・。
ナイーブな私に勇気をください
前編から一気に読ませて頂きました。
「納言さん、そっちに行ったらダメ!騙される!」
ってゾンビ映画を見ているような気持ちでドキドキしていたら、タイトルから想像できない物語の着地に驚愕しました。
後編だけ2回読み返しましたが、
まだ彼の心境が理解出来ず、通常がそれなのか、恋をしているマッシュもまた、狂わされているのか。
そして、
こんな世界もあるのだなと空を見上げました。
読んでいただきありがとうございました!エッセイを書きながら「当時の私、気づくなら今だぞ!」と思いながら書いていたのですが、王さんの「そっちに行ったらダメ!騙される!」という感想に読みながら、同じ気持ちだったことに笑ってしまいました。当時の私にもそれくらいの危機管理能力があれば、傷つかずに済んだのに・・・。
マッシュが今どうしているのか、そしてセフレの子と結ばれているのかは分かりませんが、もしかしたら彼女が一番強敵だったのかもしれません。
そんなことを思いながら、私もそっと空を見上げてしまいました(笑)
今思えば笑い話なのですが、当時は本当に悲しくて車のアクセルを踏む足が震えていたのを覚えています。
自分自身にも、もちろん非があるのですが、これを読んでくださる方々が私と同じ想いをしないことを心から願いたいです。
読んでくださり本当にありがとうございました