いつも社会の底辺からこんにちはを読んでくださり、本当にありがとうございます。
少し前までちょこちょこやっていたリクエスト企画でしたが、最近は少しだけ忙しくてできませんでした。
ということで、久しぶりに皆さまに募集をかけたところ、多くの方々からあらゆる視点でのリクエストをいただきました。
フォロワーさんの中には、「応募しようと思ってたんだけど、何を書いていいかがわからなくて」という声もいくつかありましたが、この場をお借りしてもう一度だけ伝えさせてください!
リクエストは、本当にどんなものでも構いません。小さなことでもくだらないことでも、その時に感じたことがうまく言葉にできなかったことを書いてほしい、怒りの矛先を文章で消化させてほしい!なども、もちろん大丈夫です。
ぜひまた機会があれば、皆さまの日常生活での感情や視点を文章で書かせていただきたいと思います。
長くなってしまいましたが、早速今回のリクエスト募集の一作目、スタートです!
あれだけは・・・
ワタシには世の中で怖いものが2つあります。
1つ目は父が怒った時です。笑
もうこれは、子どものころから怒られることが多かったワタシは、父に叱られることが何より怖くて、「一番怖いものは父ちゃんだ」くらいに思っていました。
けれども大人になれば自然と怒られることも減り、結婚してからは怒られることもまずありません。あの時を振り返れば、子を想う親の気持ちが時には強烈なゲンコツとして飛んでいたのかもしれません。
そして父自身も「重すぎる愛なんだ!笑」と当時のことを振り返り、笑い話として話しています。
さて、そんな父のゲンコツよりもさらに怖いもの。お化けよりも、何よりも怖いものがあります。
これはきっと、ワタシ以外にも同じように恐怖を感じている人もきっといるのではないでしょうか・・・。
幼少期のトラウマを
幼いころ、父と2人で観た映画が今でも忘れられません。
内容は全く覚えていないけれど、恐怖の対象が出てきた時の絶望感と目を離したいのに離せられない、まるで石のように固まってしまうほどの怖さに震えたシーン。
気がつけば父の袖を掴み、そいつが画面からいなくなる間じっと耐え続けていたのが、トラウマを植え付けられた映画の思い出です。
白い顔に、赤い鼻、ボサボサの髪の毛に真っ暗な背景。
何を言っているかも、どんな状況かも理解はできなかったけれど、とにかく怖くて、恐ろしくて、画面から出てきそうなほどの迫力さえありました。
そうワタシは、映画を観てからピエロがダメになってしまったのです。
ダメ押しのピエロ
ピエロ自体は、昔から少しだけ苦手意識があったと思いますが、映画の他にも実はピエロに恐怖を感じる出来事がありました。
まだ弟が生まれる前、父と母とワタシの家族3人で北海道旅行へ出かけました。
その時に訪れたレジャー施設にも、奴はいたのです。
ステージ上で可愛らしい女性が踊りを披露したあと、颯爽と現れたあいつは、ひょうきんな顔をしながらジャグリングなどを得意げに披露し、盛大な拍手を浴びていました。
白い顔だからか、目が笑っているのかどうかもわからないし、なんだかずっとこっちを見ているような気がしてならない。
最悪なことに、演目が終わった後にキャスト的な人たちと一緒に写真撮影をするというなんともありがた迷惑なオプションまで付けられて、ワタシの横にはあのピエロが立っていました。
恐怖のあまり号泣して、父に抱っこされながらしがみついていたのに、ピエロはお構いなしで笑っていない目でこちらに微笑みかけてくる写真が今での実家のアルバムに思い出として残されています。
あれもきっと、ピエロが嫌いになった大きな理由の一つでしょう。
ピエロトラップ
ワタシは殺人鬼やシリアルキラーの本が好きで、あらゆる事件のルポを買っています。他にも事件系を扱っているYouTuberさんの動画を見ることも好きなのですが、一人のシリアルキラーだけは、画面を伏せて内容を聞くようにしています。
ピエロの格好をしてあらゆる人に手にかけた男、その男の話だけはどうしても画面を見ることができないのです。
もちろん本にも実際の写真が載せられている場合もあるから、第三者に一度確認してもらって挿絵や写真がないかを聞いてから、読み進めるようにしています。
また街中を歩いていたら、見知らぬ誰かが書いたピエロの絵がたまに飾ってあったり、可愛らしい感じで作られている玩具やぬいぐるみも、もちろん無理なのです。
気を抜いている時に限って、ピエロトラップに出くわす時には心拍数が一気に上昇し、恐怖で体がカチコチに固まってしまいます。
白塗りが怖い訳じゃない!
ある時、彼にと話したことがありました。
すると彼から「ピエロって白塗りみたいなもんだよね?じゃあ、白塗りの人もダメなの?」と素朴な疑問を投げかけられたのです。
いいえ、これはなんとも不思議な話なのですが、志村けんさんが扮していたバカ殿は大好きで、なんなら自ら白いパックを施してマネをすることもありました。
またトイストーリー3に出てくるピエロのぬいぐるみも、何故か怖がらずに見ることができたのです。
その他にも、白塗りで怖そうな顔をしている人がテレビに出たり、お面みたいな形で顔が白くても全く恐怖は感じません。
あの大きな赤い鼻と、ボサボサの髪、何より笑っているのかいないかも分からない表情が怖いのかもしれません・・・。
ピエロ恐怖症
子どもの頃は、「ピエロが怖い」と話すと白い目で見られたり、馬鹿にされたこともありました。
けれども大人になってから、“ピエロ恐怖症”が実際にあることを知りました。
きっとそれぞれにキッカケがあって、恐怖を感じるポイントも違うのでしょう。そこに存在するだけで恐怖を感じ、足がすくんでしまう人もいるかもしれません。
ワタシのように、白塗りの人は大丈夫だけどピエロと認識できる装備をつけた時点でダメな人もいるでしょう。
ただワタシは思うのです。
ピエロに扮しているのは、元々は同じ人間です。生まれつき白塗りのような顔の人はいないし、薔薇のように赤い鼻の人もいない。ましてや日常的にひょうきんで突拍子もない動きをする人もいないでしょう。
笑わない目の奥には、何が隠されているのか。
なんとなくですが、その虚な目と不釣り合いな口元に人間の闇を感じてしまうのです。もしかすると、ワタシは単純にピエロが怖いのではなく、ピエロに扮している人たちの人間の闇の部分も含めて恐怖を感じているのかもしれません。
ナイーブな私に勇気をください
この世で一番怖いものを読んで
お、始まりましたね、色々なお題があり楽しみです。ま、私は気楽に気にせずリクエストさせていただいてます。
そりゃ納言さん父親でしょう同感。笑
子供の頃父は、長距離トラックの運転手をしていたので、週に二日間位しかいませんでしたが、家にいる時の存在感と言うか威圧感は、子供ながら大変怖かったとお覚えています。たぶん、私が社会人になって、家をでるまでは、変わらなかったと思います。笑
懐かしい思い出になってしまいましたよ。
ピエロの表情ですか。
本来心の奥底に眠っている闇の部分が、表情にでていると考えただけで恐怖を覚えます。ま、私はアバターに徹していますから、安心して下さい。笑
ありがとうございます。
いつも読んでくださり、ありがとうございます。
なかなか今回も、面白くて人それぞれの性格を表すようなお題ばかりで、本当に面白いです。笑
そして書いているワタシも、書きながら「そういう思いもあったんだ」なんて再発見の場としても活用しています。
お父さんって、子どもの頃は本当に怖くて何一つ反抗ができなかったんですよね。あの威圧感といい、絶対的な存在といい、それがあるからこそ、ワタシもいろいろなことが学べたのだと思います。
けれども、ピエロはお父さん以上に怖くて、恐怖心が今でも拭いきれません。
あの白い顔とヒョウキンすぎる動きの中に、笑っていないダークな目の奥。
それを思い出すだけで、やっぱりゾワゾワします。笑