小さな世界で生きていた頃、私の視野はとても狭く、偏った見方しかできませんでした。
前向きになれるような言葉は、とにかく自分の中から排除して、できない理由を探しながら、言い訳ばかりをしていたような気がします。
新しい世界に飛び込むことが怖くて、知らないことを知ることを嫌っていました。「私は、今のままでいいから」と、そんな言い訳を思いつくことだけで精一杯だったのかもしれません。
でも本心を言うと、チャレンジすることが怖くて、新しいことを知ることに臆病になっていただけなんです。だから、自分と違う世界の人や、新しいことにチャレンジしている人を、羨ましがってあえて否定的になっていたのかもしれません。
しかし、最近になってようやく気づき始めているんです。
チャレンジすることは、とても楽しいことだということに。
そして、新しい世界を知り、飛び込むことは勇気がいるけれど、飛び込んだ先には、今まで得られなかったものが得られるようになることも。
そうやって少しずつ、私は自分の殻をこじ開けて前に進もうとしているのかもしれません。
オオハラさんが繋いだ新しい世界
オオハラさんと出会ってから、私にはいろいろなチャンスが舞い込んでくるようになりました。
彼の人柄に惹かれて、自然と人が集まってくるところは、本当に尊敬しかありません。見た目は確かに、ぶっきらぼうで怖そうに見えるけれど、話してみると心の温かい、優しい人なんだと会った時に、初めて知ることができました。
初めてお会いして以来、オオハラさんと私は話をすることも、直接会う機会も少しずつ増えていきました。
互いにやりたいことがあって、目標があって、進むべき道を分かっているからこそ、手を取り合いながら支え合っていこうとしています。
そして今回は、そんなオオハラさんが繋げてくれた新たな人との出会い、クマさんにスポットライトをあてていきたいと思います。
クマさんとの出会い
それはオオハラさんのある投稿から始まりました。
いつものようにお洒落で自分のスタイルを貫いている姿に、「やっぱりこの人のファッションは面白いな」と投稿を見ていました。
その服の中でパッと目に入ったのがスマホショルダーだったのです。
オオハラさんの良さを崩すことなく、それで持って一つの個性として存在感を発揮しているショルダーに、私は目を奪われてしまいました。
元々スマホショルダーを集めるのが趣味みたいな私は、様々なお店に行って自分好みのスマホショルダーを探していました。
しかし、求めている色がなかったり、形がイマイチだったり、どうしても運命的な出会いができずに、仕方なく「これかな?」と思ったものをつけていました。
あまりにも素敵なものだったので、オオハラさんに会った時に聞こうと思っていた時に、出会ってしまったのです。
スマホショルダーはクマさんという1人のハンドメイド作家によって作られたものでした。
私はすぐさま投稿を見にいくと、アクセサリーやネイルチップ、そしてスマホショルダーなど多岐にわたって、様々な作品を生み出していました。
その中で1番私が興味をそそられたのは、やっぱりスマホショルダーだったのです。
ハンドメイドの中でレディースの作品はよく見かけることがあるのですが、ユニセックスやメンズにも使える作品は、あまり見たことがありませんでした。
私が以前使っていたのも、メンズのショップで買ったスマホショルダーだったので、「まさかこんな縁があるなんて!!!」と、すぐさまインスタのアカウントをフォローし、クマさんと繋がることになりました。
実際に商品を手に取って
これも何かの縁だと思い、クマさんとのやり取りを重ねた後、私は実際に自分のショルダーをオーダーすることにしました。
クマさんも快く引き受けてくださり、「納言さんが喜んでくださるように、頑張って作りますね」と言ってくださいました。
写真で見る限りでも、素敵な作品には間違いないけれど、実物はどんなものになっているんだろうと、まるで遠足前の子どものように、届く日を今か今かと待ち侘びていました。
気持ちが伝わっていたのかは分かりませんが、クマさんはなるべく早く手元に届くようにと、想像していたよりも早く作ってくださり、あっという間に私の手元に商品が届きました。
実物を見た瞬間に、私たち夫婦はあまりにも精巧に作られた作品と、細やかな作業、そして対応の速さの全てに驚いていました。
「素敵なスマホショルダーだね!しかも、色合いも納言ちゃんにあってるし。いいなぁ。僕も欲しい!!!」と夫は羨ましがっていました。
何より1人の作家としてのプロ意識と、丁寧に作り込まれた作品には、彼女の真心も詰まっていました。作品の中にある温もりのようなものを、手に取った時に私自身も感じることができたのですから。
そのスマホショルダーには、一枚の手紙が入っていました。
綺麗な文字で書かれた文章の中には、クマさんの人柄も映し出されていたのです。謙虚で、優しく、そして心遣いができる人柄が・・・。
もっとクマさんを知りたい、どんな人か話してみたいと思い、行動に移すことにしました。
それがクマさんにスポットライトをあてるべく、取材の交渉をすることでした。
クマさんに取材をして
商品が届いたと同時に、すぐさまクマさんにお礼のDMと取材交渉をしました。
すると「えっ!?私なんかでいいんですか?ぜひよろしくお願いします」と快く承諾してくれました。
とうとうクマさんに取材をすることとなった当日、お互いのLINEが上手く機動せず、通話ができないトラブルに見舞われました。
そのおかげもあって、話すときは緊張することなく話すことができました。
クマさんは人見知りで、私と話す時も緊張していたそうです。しかし、「納言さんとお話ししてみて、とても話しやすい方でよかった」と笑って言ってくれました。
それから取材というよりも、お互いに話したいことを話しながら、クマさんがハンドメイドに対する想いや、実は人見知りで、Instagramも苦手だったけど、もっと知って欲しくて始めたことなども教えてくれました。
話しながら、プロだなと感じる部分もあれば、可愛らしくお茶目な部分も感じることができました。
何より話すことで、クマさんの人となりを知ることができたこと、そして、おおらかで優しい心を持っているところは、オオハラさんに通じるものがあるんだなと、類は友を呼ぶように、心が温かい人が集まるんだなと感じながら、その一員になれたことも嬉しく思い、終始笑いが絶えない通話となりました。
話してみて分かること
作品を見ている時、私は素晴らしい作家さんであるとともに、彼女がどんな人なのかを知ることまではできませんでした。
物作りが苦手な私に取って、オオハラさんやクマさんのように物を作れる人たちのことを、尊敬する以上に少しだけ遠い存在として思ってしまう節がありました。
だからこそ、声を通して会話をすることで、その人の持つ空気感を知ることが大切だとも思っています。
クマさん自身会話の中で、「ハンドメイドを始めたばかりで自分よりも、もっとすごい人が沢山いるんです。自信を持つことって難しいですよね」と話してくれました。
ただ私は思うのです。
どれだけ素晴らしい作品を作ったとしても、人としての魅力がなければ、心がなければ、ただの物でしかない。
手作りを買う中で、私自身が1番大切にしているのは、作っている人自身の想いや、その人が持っている人間味だと。
そしてそれを知るには、話すことが1番大切なことだと改めて痛感しました。
今回の取材という名の通話を通して、私はクマさんの心の部分を少しだけ触れることができたんです。
作る人も使う人もやっぱり同じ人だから、これから先もクマさんの作品を手に取り、使っていきたいと改めて思うことができました。
そして誰かの贈り物をする時には、クマさんの作品を手に取ってもらいたいなと思います。
きっと手に取った人にしか分からない、彼女の心の温かさや想いがきっと伝わってくるはずだから。
最後に
通話の中でクマさんが言ってくれた言葉を綴り、終わりたいと思います。
作ることはとても大変なんですが、それでも喜んでくれたり、使ってくれたりすることで、私の自信に繋がるんです。まだまだ始めたばかりですが、男性や女性に限らず、色々な方に手に取ってもらえたら、それが何より嬉しいですね。
〜宣伝〜
プレゼントとしても渡しても、喜ばれています。
インスタグラムで作品の紹介などをしています。
またアクセサリーやネイルチップなど、ハンドメイド作品を手掛けています。
個性的なものからナチュラルに馴染むものまで、それぞれのお洒落を楽しめるように。
日常に使いやすさと、プラスアルファを取り入れて・・・。
ナイーブな私に勇気をください
納言さんがおっしゃるように、どれほど素晴らしいものでも、美味しい料理でも、作り手の人間性が乏しかったら、それを欲しいと思わなくてなってしまいます。
クマさんの作品の丁寧な仕上がりは勿論ですが、お手紙の文字の綺麗さ、文面、丁寧さ、
そこに含まれる優しさには感動しました。
すごく伝わる温もりがあるんですよね。
あと、そう迅速さも(今より更にお忙しくなられたら、それは叶わないかも知れませんが)。
そして、思いやりと探究心が同居しているクマさんに、僕も同じく尊敬の念を感じずにはいられません。