初めまして、エッセイストのオリエンタル納言です。
私は約8年間、保育士として子どもたちの笑顔と平和を守る保育士兼友だちとして、仕事をしてきました。
幼い頃から、保育士に憧れて「いつか先生になるぞ!」と夢を持ち続けて20歳の春に、ようやく夢だった保育士を幼稚園ですることになりました。
しかし、保育の現場は笑って、遊んで、楽しんでなんて場所ではありませんでした。
パワハラやモラハラは当たり前でした。
自腹で保育用品を買うのも当たり前でした。
残業手当の代わりに美味しくもないケーキをもらって、狭い職員室の中で正座をしながら食べることもありました。
何より一人の保育士として、いや、人間として扱ってもらえないことがほとんどでした。
耐えられなくなった私は、21歳の秋に「夜逃げ」ならぬ「朝逃げ」を目論み、一週間の間に、コツコツと身の回りの私物を片付けることにしました。
しかし、「朝逃げ」をする前日に、同じ学年を受け持つ先輩保育士に過度な叱責を受けて、色々あってそのまま休職、そして子どもたちの顔も見ることなく、退職する形となったのです。
うつ状態で半年間はニートをしていましたが、どこかで「もう一度だけ、保育士をやりたい。子どもたちの笑顔を見たい」と思っていました。
それくらい保育士という仕事は、私の人生の中で見つけた大切な夢でした。
そして22歳の春、新たな保育園での就職が決まり、ニートからもう一度保育士になる機会が巡ってきました。
忙しい毎日だったけれど、それでも楽しかったです。子どもたちの笑顔を見れること、そして前職の幼稚園よりも保育士同士の関係も良く、保育について話し合えることも新鮮で嬉しかった。
しかし、幸せは突然終わってしまった・・・
4年前の新型コロナウイルスの流行は、私たちの生活も仕事も人間関係も容赦なく壊していきました。
行動制限が始まり、園内の全ての消毒が当たり前になり、給料は少しずつ減っていきました。表情も分からないまま仕事をする不安もありました。保育士同士の会話も感染対策のために必要最低限にされてしまいました。
きっと誰もが、その日をやり過ごすことに精一杯になってしまったのでしょう。
そのうち、人目を盗んで愚痴や噂話でストレスを発散する人が増え、人の粗探しばかりをするようになり、機嫌が悪いと大声で怒鳴る人、責任を全て他人に押し付ける人ばかりになっていきました。
私たちの仕事は何?
誰のために仕事をしているの?
子どもたちの笑顔を守ることが仕事じゃないの?
そんなことを考えるうちに、私自身の心も病み、2022年6月末に休職する間際には、「栄養失調」「摂食障害」「うつ病」と診断されてしまいました。
何度も復帰を考えたけれど、戻る勇気も体力も残されていなかった私は、2022年10月に保育士を退職しました。
今私ができること
実は休職する前から、“かがみよかがみ”というサイトにエッセイを応募して、掲載させていただいていました。
29年間生きてきた中で、辛かったこと、苦しかったことの方が多すぎて、それをネタとして隠すことなくエッセイとして書いていました。すると、少しずつ読者が増えていき、時には感想をいただくこともありました。
「あぁ、辛いのは私だけじゃなかったんだ。同じ気持ちの人が今もどこかにいるんだ。私にできることはなんだろう。どうしたら少しでも寄り添った文章を書けるんだろう」と考え、その気持ちはどんどん膨らんでいくようになりました。
ただ、私は有名人でもないし、エッセイストと名乗っているだけで売れてないから(自称)エッセイストです。
そして本当の正体は”心を病んだ無職”です。
だからこそ、私にしか伝えられないことがあるはずだと思っています。
同じ苦しみを味わった人たちに、私にしかできない言葉で寄り添えると思っています。
無職になったからこそ、様々な角度から読んでくださる皆様に、これからはブログを通して、そっと寄り添うエッセイを届けていきたいと思うのです。
私の文章が少しでも誰かの心に触れられますように。
そして、その時は辛い気持ちごと抱きしめさせてください。
それが私の書く勇気にも繋がるから・・・。
これからも、社会の底辺からどうぞよろしく。
ナイーブな私に勇気をください
元保育士が···を読んで
納言さんのブログを知った一年以上前に読ましていただきました。今、こうして再読すると以前と違い胸を射つものがあります。
新たに退職され、自らの夢に向かう姿勢に感動いたします。
納言さんの生き方を拝見しながら、勇気をいただいて、私も一から生きて行こうと思いました。
心より応援いたします。
ありがとうございます。
一年以上前から、TKさんとはこうしてブログやSNSでやり取りを続けて、あらゆる感情を共にしたり、勇気をいただいたりもしてきました。
たった一人の名もなきエッセイストのために、あらゆる言葉をかけ続けていただけて、それだけでもブログを始めた意味があるような気がします。
まだまだワタシの夢は始まったばかりですが、これからの未来が進むにつれていつの日か、「応援し続けてよかった」そう思ってもらえるような作家でいたいと思います。
いつも応援ありがとうございます。
そしてこれからも、どうかよろしくお願いします!