プチハッピー

オリエンタル納言日常日記

つい最近、心も体もポカポカになるような出来事が起こりました。

とても小さなことだけれど胸がいっぱいになって、横断歩道を渡る時も気持ちスキップ気味で渡りました。

些細なことだけれど、嬉しさのあまり日記にも、手帳にも、このことを書くほどとても嬉しい出来事となりました。

出会いのコンビニ

その日ワタシは、コンビニにある喫煙所でタバコを吸おうとしていました。

友だちと会うまでに少し時間もあったので、一服しながら時間を潰そうと思っていました。

この日はいつも以上に寒く、凍える手でライターに火をつけて、空に舞い上がる煙を眺めながら、忙しなく行き交う車たちを見ていました。

いつも以上にゆったりとした時間が流れているような気持ちになっていると、一台の車が駐車場に入ってきました。

すると一人の男性が慌ただしく車から降りてきた時、足には黒いエコバッグがまとわりついていたのです。

その姿を呆然と(エコバッグどうなるんだろう)なんて考えながらその行く末を見ていると、男性は気づかずにそのままエコバッグを引きずってコンビニに入ろうとしていました。

無意識に声をかけ

男性の足からスルリと落ちたエコバッグを拾い、勢いで男性に声をかけていました。

「すみません。エコバッグ落としましたよ!」

そう声をかけると、男性は一瞬驚いた顔をして「あっ。ありがとうね」と片手ではなく両方の手を添えてエコバッグを受け取ってくれました。

その対応になんだかワタシも嬉しくなって、男性に対してニコッと会釈を返しました。

そのやり取りが嬉しくて、なんだか心がほっこりした気分になりながら、再びタバコを吸い始めたのです。

心遣いは突然に

タバコも吸い終わろうとしている時、さっきの男性がコンビニから出てきてワタシの方へと向かって歩いてきました。

(なんだろう?)と思っていると、持っていたレジ袋からおもむろに飲み物を取り出して「ありがとうね。これ」と渡してくれたのです。

咄嗟のことでワタシは驚いて「そんな!!いいのに!!」と焦ったような嬉しいような気持ちになりながら断ろうとすると、男性は「いいから!ありがとう。助かったよ」と言って、そのまま車に乗り込んで去っていきました。

渡された飲み物は温かく、一瞬の光景だったけれど嬉しい気持ちになって、もらったペットボトルをキュッと抱き抱えながら横断歩道を気持ちスキップめで渡りました。

心遣いに・・・

生きていると、こういった出来事にはたまに出会ったりしますが、そんな時に「見返りをもらうぞ!」なんて気持ちを抱いたこともなければ、相手から「ありがとう」と言われるだけでも純粋に「無事に渡せてよかったな」と思うのですが、それでもこうして予期せぬ心遣いをいただいた時、心がこそばゆいような、嬉しいような、照れくさいような、じんわりと心がポカポカ温かくなるような気持ちになるんだなと感じました。

たった一つのエコバッグが、人の温かさを感じるきっかけになるとは正直思ってもいませんでした。

本当に純粋にその気持ちが、その心遣いが嬉しくもありました。

そして横断歩道を渡りながら「寂しい時代になったとは言われるけど、そんなこともないんだな。日本も捨てたもんじゃないんだな」なんて思いながら、ルンルンで渡ったのです。

大切な気持ちは忘れずに

幼い頃から両親から、「目の前に困った人がいたら、助けられる人でいなさい。その行いは、人生貯金となって、自分自身に返ってくるから」と教えられてきました。

だから目の前でモノが落ちたり、道に迷っていたり、何かしら困っている人がいるとついつい声をかけて、口を出してしまうのがもう昔から染み付いているのかもしれません。

「おせっかいなのかな」と疑問に思った時期もありましたが、今回の出来事をきっかけに「やっぱりやっていることは間違ってなかったんだな」と再確認できたのです。

たった一つのエコバッグが、ワタシの心に大きな幸福と学びを与えてくれるきっかけとなりました。

コメント ナイーブな私に勇気をください

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