つい最近まで靭帯を怪我していたワタシは、整形外科に来ていました。
片方だけイヤフォンをさし、お気に入りのYouTubeを聴いていると、ふと病院の大きなテレビには衝撃的な内容が流れてきたのです。
それが潜在保育士に関してのニュースでした。
潜在保育士とは、免許を持っていても保育士として働いていない人のことを指します。
ワタシも潜在保育士の一人であり、この国では潜在保育士の割合が6割にも達しているそうです。
とても興味がある内容だったので、急いでイヤフォンを取り、ニュースを見ることにしました。
平均月収の大きな違い
そもそも保育士は低賃金、重労働で有名な職業でもあります。
賃金が安い割に責任は重く、そして自己負担も多いことで知られています。
実費で購入した材料を使って玩具を作る事もあるし、残業代が出たとしても当番に入っている間の時間のみで、当番以外の仕事に関しては、出ないことがほとんどでした。
「早く家に帰りなさい」と言われても仕事が終わらないから、こっそり家に持ち帰ってやるしかない。
それが現状です。
そんな安月給の中で働いている保育士の月収の平均が、30万を超えていると伝えられたことに、ワタシは絶句しました。
低賃金の現実
ワタシがもらっていた給料は、当たり前に20万を切っていました。もっと低いところであれば、15万いくか、いかないかのところもあります。
20万円以上ももらっているところなんて、本当にごくわずかなんです。
それなのに、ニュースでは30万を超えていた。
それは一体どこの保育園で、どれだけの割合が超えているのか、むしろそんなところがあるのか、正直信じられない気持ちでいっぱいでした。
働き方改革の真相
その後、働き方改革をしている園が紹介されていました。
病院にいるのに胸が苦しくなり、怒りと同時に悲しみの感情が湧いてきて、涙がこぼれ落ちそうな気持ちをグッと堪えました。
当たり前に1時間の休憩があって、事務作業の時間も取ってもらえる。給食は子どもたちと離れてゆったり食べられるし、もちろん残業もありません。
そんな言葉を見ながら、(こんなごくわずかな部分だけを切り取って、保育士の理想と現実についていけない人たちが、どれだけ増えてしまうんだろう)とも感じたのです。
保育士の虐待から
このニュースは、そもそも保育士の虐待から派生した話でした。
しかし、綺麗なところだけを報道して、本当の保育士の現場や過酷さを映さなければ、根本的な解決にはならないと改めて感じました。
もしも給料もそれなりにもらえて、休憩も当たり前のように1時間あって、残業もなくて、保育士同士がゆとりを持って話し合えていたら、虐待なんて起こることはないはずなんです。
なぜ、子どもと関わる保育という職業を選んだ人が、虐待に走ると思いますか?
それは紛れもなく、心の余裕もゆとりもないほど疲弊しているから。
そしてそれ以外なら、そもそも性格自体に何か問題を抱えているかの違いでしょう。そんな人は、本当にごく稀にしかいないと思います。
ほとんどの人は、ゆとりのない日々の中で、心が壊れ、自分を見失ってしまうからだとワタシは思うのです。
不適切保育を今、考える
きっと世の中には、保育士の環境をなんとかしたいと奮闘している人たちがいると思います。
試行錯誤しながら働き方を考えて、ゆとりを持てるように取組んでいる園も少しずつ増えてきていると思います。
けれども、それはまだごくわずかなんです。
今もどこかで悩みながら、時間も心も削って働いている保育士さんが山ほどいます。
「どうか現場の生の声を聞いてください」と訴えている人が大勢いるんです。
報道は時に大きな誤解を生み、間違った情報も本当のように流れてしまう事もある。
だからこそ、ワタシは伝え続けていきたいと思います。
保育士の声を、本当の現場の環境を。
最後に
ワタシは潜在保育士になった今でも、子どもたちのことが大好きです。
そして子どもたちと過ごした日々は、ワタシに生きる勇気と希望を与えてくれました。
しかし、これも保育士の現状と過酷さが、ワタシから大切なものを奪う結果になってしまったのも、事実です。
これから先、何が大切なのか。
それは表面上だけの改善ではなく、保育士の心の声を拾い上げ、本当の意味でゆとりを持って子どもたちと関われる環境を作ることが、一番なのではないでしょうか。
心にゆとりが持てるように。
仕事のために生きるのではなく、自分の人生のために生きられる環境になるように。
保育士は保育士という種族ではなく、一人の人間だということを、どうか忘れないで・・・。
ナイーブな私に勇気をください
報道のあり方を読んで
結果から言いますとこの感想文で4作目です(笑)
私個人の考え方であり、他者を否定するものではないとしたかったので、修正·削除でやり直しばかりでした。
そう言う意味では、内容と関係性はありませんが大変楽しませていただきました。
限られた時間で、断片的になりやすいので真相を知るには図書を利用して判断しています、またYouTubeの図書解説チャンネルも利用して判断しています。
報道機関もあくまで営利を目的とした企業であり、スポンサーあってのことですし、また国が右と言っているのに左とは言えないでしょう。
昨今のコ◯ナワ◯◯ンについても現在世界の国々の対応など図書などで調べて自分なりに判断しています。
修正·削除しすぎて、何の感想かわからなくなりましたが、色々考えさせていただき大変有意義な時間を過ごせたこと、嬉しく思います。(笑)
ありがとうございます♂️
表現の自由や報道の自由という言葉が、今では多く言われることが多くなってきていますが、その中で行きすぎた言葉や相手を傷つけるような表現も多いように感じることもあります。
私自身もそうですが、報道されたものを鵜呑みにして恐怖心を自らが煽ってしまうこともありました。
だからこそ、情報を得た時に「本当にそうなんだろうか」「事実はもっと別の角度にもあるんじゃないだろうか」と考え、調べるようになりました。
無限に広がる情報の中で、ネットリテラシーをもち、情報を選択することも大切なだとコメントを読みながら改めて感じました。