石川県

オリエンタル納言日常日記

さようなら、思い出のお家

幼い頃から年に2回、必ず訪れていた場所がもうすぐなくなろうとしている。玄関を入ると懐かしい香りと共に、祖母の声が聞こえて、畳の部屋を歩いていくと座椅子に座った祖父が待っていた。それがワタシの大好きな珠洲の家でした。けれども震災によってかつて...
オリエンタル納言日常日記

珠洲日記

2日間にわたる滞在期間の中で、あらゆる感情を感じました。もちろん壊れていく建物や、少しずつ更地になっていく様子には悲しみが込みあがり、なんとも言えない気持ちになる場面もありました。懐かしい景色が少しずつ変わりつつあること、行き慣れた思い出の...
オリエンタル納言日常日記

被災地の今を

車から降りた瞬間に吹き抜ける風と共に潮の香りがして、「あぁ、またこの場所に来れたんだ」そう思わせてくれたのです。1月1日の震災から気がつけば7ヶ月という月日が流れ、ニュースでも「被災から7ヶ月」と大々的にとは言わないけれど、あちらこちらで今...
オリエンタル納言日常日記

気持ち半分

1月1日の地震から、もう4ヶ月以上が過ぎました。季節は冬から春に変わり、そして少しずつ梅雨の時期へと移行し始めています。あれだけやっていたニュースは、ほとんど見なくなったし、自分で検索しない限りは今の状況もほとんど分からなくなってしまいまし...
オリエンタル納言日常日記

1年ぶりの故郷

約1年ぶりに訪れた第二の故郷は、まるでワタシの知らない世界のようでした。今まで当たり前に建っていた家は、まるで瓦礫のように崩れ去り、道を進むにつれて跡形もなく消えてゆきました。かつては近所の人たちの声や、小さな子どもたちの笑い声もあった場所...
オリエンタル納言日常日記

心の中に言えない気持ちを

「ねえ、見えた?今流れ星が通っていったよ」「本当だ!人生で初めて見たよ。こんな間近で流れ星が見えるなんて」そんな会話をしたのが、去年の夏でした。ワタシの第二の故郷であり、幼い頃から半年に一回は必ず帰っていた場所に、結婚してからは夫も一緒に帰...