ワタシの人生においてのモットーは、幼い頃から一度も変わったことがありません。
元々小心者だし、臆病者だし、何より争い事も大嫌いです。
だから何事も「ゆるく、穏やかに、のんびりと」が人生のテーマです。
しかし、子どもの頃から持ち続けたモットーは、大人になるにつれて少しずつ崩されていきました。
本当だったら嫌な言葉も聞きたくないし、性別も年齢も、そして人種も関係なく仲良く穏やかに過ごしていきたいと思っています。
けれども、大人になってから気づいたことは、子どもの世界よりも残酷で難しく、そしてワタシのモットーを覆すことばかりが起きてしまうことに正直嫌気がさしているんです。
あんまりこんなことも言いたくはないけれど、今回ばかりは言わせてもらいます。
「おい!その悪口、全部聞こえてるからなッ!!!」と言うことで、相手にはきっと伝わらないけれど、ここで気持ちの消化をさせていただきたいと思います。
それでは、スタートです。
左半分で見る世界
幼い頃からワタシは、相手の顔の左側を見ながら話す癖があります。
左半分にはあらゆる感情が詰まっているからなんです。
その人の本心も、言葉の意味も、そして心の中に宿ったあらゆる感情の全てが。だからいつも、話す時にはつい左半分を見ながら相手の心を探ってしまう癖がついてしまいました。
右側が表の顔だとしたら、きっと左側が心の顔という感じでしょうか。
今どんなことを思って、何を考えていて、本心は何を感じているのか。それが左側を見ることで気づいてしまうことが多々ありました。
そんなことを誰かに言うことはありませんでしたが、頭をフル回転させて相手が望んでいる言葉を必死に探すのが大人になってから余計にひどくなってしまったような気がします。
悪口を話す顔は
さて、顔を見ていると眉の動きや口角のあげ方、そして目の動きで声を聞かなくても何を話しているか、どんなことを言っているのかが少しずつわかるようになっていきました。
特に悪口を言っている人の顔は、基本的にみんな同じ動きをしているんです。
少し歪んだ口元に、眉を寄せながらチラッと対象者の姿を見て話す。その時の顔の表情の動きは微動だにせず、人格を持ってしまったように肩が会話しているように見えるんです。
その姿を見てしまった時には必ずと言っていいほど体がソワソワし始めて、おでこのあたりがズーンと重くなってしまうんですよね。
そして悪口をひとしきり話していた人は、全てを出し切った後になんとも清々しい表情で私たちに話しかけてきます。
まるで「この世界は何て素晴らしいんだ!もう、人生がhappyそのものだわッ!」みたいな感じで・・・。
そんな姿を見せつけられたこっち側の意見としては、(悪口言ってスッキリしただけだろ!)というのが本音なのですが。笑
悪口を言う人の口は
これは嘘みたいな本当の話なのですが、ワタシは人のことを見るときに必ず口内環境も含めた口元を確認するようにします。
悪口を言っている人の口って、全体的に黒みがかかっていて邪気を感じるんですよね。笑・・・って言うのは冗談ですが、なんとなく歪んでいて、片方だけ口角が上がっているような形をしている人ばかりでした。
何を話すにしても口角だけは上がっているのに、目が笑っていないだとか。
大きな口を開けて笑っていても、その人自身が持っていたであろう目の輝き気が失われていたりだとか。
後これはワタシが出会ってきてしまった人たちがほぼ全員そうだったのですが、歯に何かしらの問題を抱えている人が多かったんです。
銀歯とか歯並びが悪いとか、そんな次元じゃなくて「なぜ、歯医者にもっと早くに行かないの?」と余計なお世話を焼きたくなるレベル。
そんな人が多かったんですよね・・・。
分かってるからなッ!!!
悪口を言っている時は、もしかすると気持ちが安定したり、何かしらの仲間意識が芽生えているのかもしれません。
けれども大体わかってるんですよね。
言われてる側の人間は。
言ってる本人は、「隠れて言ってるし、何も問題ない。むしろバレてないし」と思ってるかもしれません。
でもね、大概バレてるんですよね。笑
顔を見て、肩を見て、その時の口角の動きを見たら大概わかってしまうんですよ。吐かれた言葉に敵意が隠れているかどうかが。そして悪口を言っている人は、自分が言われた瞬間にまるで世界の終わりくらいに怒り狂って、全てを相手のせいにする傾向がありました。
愚痴と悪口はまるで違います。
誰だって文句はでるし、不満だって生まれることもある。
けれども、相手の人格を否定したり、悪い言葉で仲間を増やしても何も意味がないことを言っている人はそろそろ気づかなければならないと思うんです。
昔の人は「言葉には魂が宿っている」という意味で『言霊』という言葉を作りました。
その言葉通り、言った言葉はいつか自分に返ってくることを考えなければなりません。その覚悟を持った上で悪口は言わなければならないと思います。
最後に
相手を貶める言葉を吐き続けていると、いつかその言葉に自分自身が飲み込まれてしまう。
文章と違って声に出した言葉は、取り消すことができません。
そしてその言葉は、時に刃物と同じくらいの痛みを相手の心に負わせてしまうことがある。
誰だって欠点はあるし、うまくいかないことももちろんあります。だからこそ、悪い言葉で嫌な部分だけを見るのではなく、いいところを探して、互いに支え合いながら生きていく方がよっぽど人生は豊かになると思うんです。
そしてワタシは、これだけは心の中に留めています。
自分が嫌になって限界を迎えそうになるまで悪口に振り回されるのではなく、ワタシ自身を否定するような言葉を平気で誰にでも言う人が目の前にいたら、直接話そうと。
そして言われたことを胸に、復讐心を燃やしながらネタにしてやろうと。笑
世の中には、悪口を言われてあえてネタにする変わり者がいることもありますから。笑
ということで今回は、日々の怒りも含めて作品として落とし込ませていただきました。
「いいか!悪口を言ってるかどうかななんて、顔見りゃわかるからな!全部あとで自分のところに返ってくるからな!天罰くだっちまえッ!!!」
ナイーブな私に勇気をください
分かってるからなを読んで
昔、よく心理学の本を読んでいた時を思い出し大変有意義なエッセイでした。
表情認知の心理学で、表情に関する心理学です。これは例えば、相手の言葉の本音度、もしくは建前度を推測するのに役立つかもしれないものです。
本当の感情が表れた表情は、左右対称になり演じられたウソの表情は、左右非対称になると言う実験結果ぎあるそうです。
左右の脳の役割分担とか色々話すと、長くなるので、思いだしながらクスクス笑っておきます。笑
納言さんのバイタリティー溢れる文章を読んで、少し安心しました。笑
ありがとうございます。
いつも読んでくださり、ありがとうございます!
ついつい昔からの癖で、相手の左側を見ながら話してしまうことがありますが、今ではその癖も役に立っていることが多くなりました。
相手の心がなんとなく感覚がわかってしまう部分は、時に体力を消耗したり、心が削られることもありますが、助けられている部分もあるので、これからも上手に向き合っていこうかな?なんて思っています。笑
なかなか言葉でや説明が難しい感覚なのですが、こうして理解してもらえたことが何より嬉しかったです。
ありがとうございました。