ワタシの地元は、都会でもなくさほど田舎でもなく、いい具合の田舎と都会の中間的な雰囲気がある場所です。
とはいっても少し街に出て行けば遊ぶ場所があって、交通の便もよし。
かといって少し街を離れれば田んぼがそこらじゅうにあって、山がしっかりと見える場所でもあります。
だから風の匂いや温度の下がり具合で、雨が降るかどうかがわかるし、秋には鈴虫コンサートが実家の庭先で大音量で流れることもあります。
あれを田舎と呼ぶべきか、呼ばざるべきかは悩みどころですが、そんな場所が大好きで結婚してからも地元を離れずに彼に来てもらう形で住み続けています。
ただ、少しだけ気になることがあるのも事実なのです・・・。
コンビニ、それは若人たちの集い
田舎と呼んでいい代名詞の一つに、今でも昔ながらの若いヤンキーらしき子たちが夜になるとコンビニの蛍光灯に吸い寄せられるように集まっていることがあります。
ジャージを履いて、黒や少しダサめのTシャツを着てタバコを吸っていることもあります。
店内に入る人たちをギロっと睨みつけたかと思うと、ヤンキーのにはお馴染みのう○こ座りで威嚇をすることもあります。子どもの頃はその姿が異様で少しだけ怖かったこともありますが、今となっては(あぁ、いまだにこの文化は根強くあるのか。昔と変わらないなぁ)と懐かしささえ感じてしまうのです。
大声でどうでもいい話をしながら笑い合っている姿を見れば見るほど、彼ら彼女たちは世間に認められたい、今目の前にいる人たちに自分の存在を知ってほしいという承認欲求ダダ漏れの状態でアピールをし続けているのです。
その姿を見ながら、「あぁ、それでこそ我が地元・・・」と思ってしまうのです。
黒のプリウス、見参!!
全てのプリウスに乗っている人がそうではないのですが、ワタシの地元にいる黒のプリウスに乗り、バックミラーに謎のタランタランした布をぶら下げている黒プリ愛好家たちは、運転がとにかく荒く傲慢です。
「この道は、俺様のための俺様専用の道だ!!愚民どもよ、この道を今すぐあけよッ!!!!そして、俺の後に続けぇぇぇぇええ!!」と言わんばかりの傲慢ぶりを発揮しています。
事故に巻き込まれたくなし、変な争いもしたくないからこそ仕方なく道をあけますが、公道にも関わらずイニシャルDさながらの颯爽具合は圧巻そのもの。
そんな身勝手で傲慢な黒プリ運転手たちをワタシは陰で、イニDと呼んでます。笑
余談ではありますが、地元にいる黒のヴェルファイアも結構な確率でイニD現象を巻き起こすことが多くあります。ただそれはあくまでも一部の身勝手な人たちであり、全ての方がそうであるわけではありません。
同じ車種に乗っている人でも安全運転を心がけ、道を譲れば会釈とハザードを焚いてくれる方も大勢います。ただ、地元にいるこの2つの車種に限っては、傲慢な運転をされる方に出くわすことも事実なのです。
イオンの喫煙所
ちなみに地元を感じるもう一つの場所が。みんな大好きイオンです。
特に喫煙所では「あぁ、地元よ・・・」と思うことが多々あります。喫煙所は良くも悪くもあらゆる人が出入りする場所でもあります。広くない場所だからこそ、あらゆる人間模様が見られる言わば人間観察の聖地とも呼べる場所でもあります。
そして高確率で、地元感強めの若者と遭遇することがあるのも事実です。
特に喫煙所ではグループで来ているジモティが厄介で、「ここにいる人間たちよ!私たちの華麗なる話を聞けることに感謝しろ!」と言わんばかりの傲慢さで、あらゆる会話がダダ漏れで聞こえてきます。
男女のグループにもなると下世話な話だろうが、公共の場で話すことではないだろうと思うことだろうが、お構いなしに地べたに座りながら語り合っていることもあります。
そして一度喫煙所を出て、数時間後に再び喫煙所を訪れると同じメンツが同じ格好をしたまま話し込んでいる姿もよくある光景なのです。
その姿を見た時には、もはや「昔ながらの光景を見せてくれているのかもしれない。これは一周回って地元ならではのエモさなのかもしれない」そう感じるようになったワタシは、大人の階段を登りきってしまったのかもしれません。
好きだけれど、嫌い
遠出をした時、家の付近に差し掛かると昔から嗅ぎ慣れた自然の香りがします。同時に安心感に包まれて、「あぁ、帰ってきたな」という気持ちになるもの確かです。
東京などの都会に行った時には、普段の生活とは違いすぎるほどの煌びやかな世界に疲れてしまうこともあります。だからこそ地元の景色と香りに安心感を覚えます。
ただ、ここまで書いてきて読んでもらったらわかるように、一部の勝手な人たちの愚行によって迷惑を被っているのも確かではあります。
そこが何より、「あぁ、地元・・・。やっぱり昔と良くも悪くも変わらないのね」と思ってしまう部分なのです。
どれだけ年齢が若くてもしっかりした人もいれば、迷惑をかっこよさのアピールだと勘違いしている人もいるし、年齢を重ねたからといって迷惑をかけている人もゴロゴロいます。
大人になってからも気づかない人は、きっとそのまま気づかない人生を送るんだなと思うことも、最近では特に感じるようになりました。
ということで、最後に地元に思っていることの諸々を魂の叫びとして書いて終わろうと思います。
ぜひ、サラッと受け流してもらえたら幸いです。
「いいか!他の人が使うことも考えずに地べたに座りながら話し込んでるのは、かっこよくないからな!ドラレコが付いてこれだけネットが発達している時代に運転無双している奴らも全くもってかっこよくないからな!やってることは全て、かっこ悪いことにそろそろ気づいてくれよな!互いに思いやり持って同じ地球に住む人間として歩み寄りながら生活していこうぜッ!!」
ナイーブな私に勇気をください
あぁ、地元を読んで
私の暮らしている地元も、納言さんが暮らされている地元に大変似ています。
市内から少し離れたところで、イオンもあれば、畑や田んぼもあります。交通の便はよく、幹線道路や公共交通機関も充実しています。
私は、10年位前でしょうか自家用車を手放してからは、車の運転はしていません。
イニシャルDですか、今は車を運転しないので、そのような光景を見ることはありませんが、若い時なら公道をサーキットのように走られている方は、いたでしょうね。笑
最近、特に地元で思うことは、お子さまや若者の姿がめっきり見られなくなったと言うことです。
自宅の近くにあった三軒のコンビニも二軒は閉店しました。私自身もコンビニを利用することが少なく、若者が深夜集まっているかどうかはわかりません。
私も独身の時は、太めのタイヤをはめたセリカを横付けして、男女友達とタバコが山になるほど、ダベっていました。笑
今回のエッセイは納言さんの今現在ですよね、私には善悪は別にして、なんか懐かしい気持ちになりまりました。
ほんと、少子高齢化社会を日々実感している今日この頃です。
ありがとうございます。
いつも読んでくださり、ありがとうございます。
やっぱり場所が違えど同じような景色や風景があるように、そこにいる人たちにもどこか共通点もあるんだなとコメントを読みながら感じました。
それでも時代と共に少しずつかつての街の姿や文化が消えつつあることに少しだけ寂しさを覚えることさえあります。
ヤンキーがたむろしていることにビクビクしていた学生時代とは違って、ちょっぴりセンチメンタルになってしまう大人のワタシです。笑