前回「今後読みたいエッセイは?」と募集したところ、1番に答えてくださったのが、フォロワーさんでもあり、私が密かに投稿を見ながら憧れを感じていたNeo.さんから頂いた『世界の頂点からこんにちは』でした。
見た時には、「底辺からの頂点は、かなり盲点だった」とラップみたいなものが浮かんだと同時に、これは書いてみたいと思い、今回はこのタイトルでエッセイを書こうと思います。
見た目こそクールで、Neo.さんにしか出せない世界観があるのですが、DMでお礼をいうと「納言さんは、底辺ではなく頂点ですよ😊」と優しく言葉をかけていただきました。
話したことはないけれど、彼の心の温かさに私はさらにファンになってしまいました(笑)。
自分の世界観を持っている人ほど、関わりにくそうに見えて、話してみたり関わってみると、優しい人って多いんですよね。
そんな嬉しい気持ちになりながら、今回は書いていこうと思います!
「社会の底辺からこんにちは」の誕生
何度もブログやエッセイでも書いているのですが、少し前までの私は、人生に絶望をし、生きている意味が分からなくなっていました。
仕事を辞めてからは、無職の集い(ハローワーク)に通い、番号札を渡されて、自分の番号が呼ばれるまで、なんとも言えない色をした椅子に座り、自分の番を待っていました。
本気で仕事を探している人、とりあえず探しにきている人、自分ができることを見つけにきている人など、様々な思いを持った人たちが集まっていました。
名前で呼ばれることもあれば、番号で呼ばれることもある。忙しそうに働く職員とは違い、ただひたすらに順番を待っている自分がとにかく嫌でした。
心の中で(私は仕事を辞めたかったわけじゃない。辞めざるを得なかったんだ・・・。本当は、保育士を続けたかった)と、誰が聞くわけでもない言い訳をして、精神状態を保とうとしていました。
その頃からでしょうか。
仕事もできない、心も病んで、未来のことも何も分からない私は、社会の底辺になっているのではないかと思うようになったのは。
忙しくしている人もいれば、SNSで仕事終わりのことを報告している人もいました。しかし、私には報告することもなく、ただひたすら時間が流れていくことを待つことしかできなかったんです。
何かやりがいを持って頑張ることも、お金を稼いで家計を助けることもできない、そんな私は、やっぱり社会の底辺なんだと思うようになりました。
底辺を武器に
しかし、ある出来事が私の運命を変えるきっかけとなりました。
20歳の頃から通っていた美容院を変えて、新しいところに行ってみようと思い立ったある日、私を担当してくれた男の子と何気なく会話をしていました。
そこで私がエッセイを書いていること、そしてエッセイを書いても中々みてもらえず困っていることを話しました。
すると彼は、「ブログとかやってみないんですか?自分のサイト作ってやれば、少しずつ読んでもらえるかもしれませんよ?」と言いました。
家に帰ってもその言葉が忘れられず、私は夫に美容院での出来事を話しました。
すると「ブログ!!!めっちゃいいじゃん!やってみようよ!もしかしたら、何か変化があるかもしれない」と言ったので、思い立ったら即行動の私は、その場のノリと勢いでブログを作ることを決意しました。
ブログ開設へ
ブログを開設するまでの道のりは、簡単とは言えないほど苦労しました。元々、仕事でもエクセルとワードしか使ったことがないのに、自分でブログを開設するなんて、想像もできない挑戦だったからです。
しかし、新しいことが始まるワクワクした気持ち、そして自分自身も変わるチャンスを掴むためにも、保育士だった頃と同じように真剣に取り組みました。
試行錯誤をしながら、どうしたら多くの人に読んでもらえるのか、そして私という色を出すことができるのかも考えながらの作業でした。
しかし、ブログのタイトル名だけは、もうすでに決まっていたのです。
それが今の「社会の底辺からこんにちは」でした。
辛い経験や苦しい経験を何度もしてきたし、生きる希望も失っていました。そんな社会の底辺のような場所にいた私でも、文字を通して、本音で文章を書くことで、いつかきっと前を向いて歩けるようになれるはずだということ、そして、今までの人生自体を見返すためにも、このタイトルをつけました。
どん底にいた私でも、夢を叶えられる。
そして同じ気持ちの人に寄り添いたい、そんな願いも込めていたのです。
夢を叶えるために
私は今でも無職の集いに通っているし、朝は全く起きられないし、今までの蓄積が完全に治ったわけではありません。
時にはマイナス思考になって、床と一体化してしまうほどドロドロに溶けてしまいそうなくらい、ネガティブになることだってあります。
けれども、美容院で出会った彼の一言がきっかけとなり、今こうしてSNSを通して、皆さんと関わることができています。
エッセイを読んでくださることは、何より私に大きな勇気を与えてくれています。そして何より、底辺に居続けた私に手を差し伸べて、引き上げようとしてくれているように感じています。
世界の頂点になることはきっと無理ですが、それでも私にも大きな夢があります。
いつかエッセイ本を出版したいし、ラジオで自分の番組を持ちたい。
LGBTQ+のことを知ってもらえる活動もしていきたいです。
そして1番は、保育士さんたちが子どもたちのことだけ考えて、楽しく心から笑顔で働ける環境を作っていきたいと思っています。
それが自然と子どもたちのためになるはずだから。
やりたいことは沢山あるし、叶えたい夢も野望もあります(笑)。
欲を言えば、今まで馬鹿にしてきた奴らと、元彼と、いじめてきた人をみんな見返して、いつか「実はオリエンタル納言と友だちだったんだよね」なんて言いながらすり寄ってきたところで、フルシカトもしたいです(笑)。
そんな性格の悪いところも出しつつ、これからも私の活動は地道ではあるけれど、確実に叶うように続けていこうと思います。
最後に
今回は、別の形で皆さんに意見をいただくことができました。
そして、今まで自分では思いつかなかったことを、沢山教えていただく機会となりました。
Neo.さんの一言で、私はもう一度ブログと向き合い、今の自分を見る機会を作ることができました。それはたった1人の力では、分からなかったことだと思います。
新たな人の言葉が、別の角度からの意見が何よりこのブログには必要だと思うのです。
卑屈精神が生んだとても悲しいタイトルの中には、私の想いが沢山詰まっていることも、再認識することができました。
そしてこれからも、たった1人では決して夢を叶えることはできないのです。
私はとても不器用で弱い人間だから、多くの人の支えがないと、1人で立つことができません。ましてや、前を向いて歩き出すこともできません。
だからこそブログを使って、SNSを通して、これからも皆さんの腕に捕まりながら、時には励ましてもらいながら、一歩ずつ感触を確かめて、歩いていこうと思います。
そして私自身も、皆さんの力にほんの少しでもなれることを、心か願っています。
いつも読んでくださり、本当にありがとうございます。
ナイーブな私に勇気をください