お祓い、それは・・・

オリエンタル納言日常日記

今年に入ってから不幸続きで、身の回りでは「どうしてこんな不幸が続いてしまうんだ」と思うことが度々起きていました。

上半期を漢字で表すとしたら、まさしく「困難」もしくは「不幸」だったと思います。

仕事を始めてから頭痛薬が手放せなくなり、体重が落ちてしまいました。

祖母が住む石川県で地震が起こり、思い出の家は見るも無惨な状態になりました。

そして同じ県内に住む祖父にガンが見つかり、母にもガンの疑いが診断結果で出る始末。

自分自身の夢も大人の事情によって、あっけなく閉ざされてしまったのです。

今年に入る前までは、2024年は飛躍の年だと言われ、天井を突き抜けるほどの幸運が舞い込んでくると教えてもらったはずでした。

なのに、それなのに・・・。

殿、納言、そしてましゅぴ

そこでワタシは彼に「ちょっと本気でお祓いに行きたい!」と懇願しました。

すると彼も「さすがに行ったほうがいいかもね。なんか邪気があるかもよ」と食い気味で答えました。

2人の意見が合致し、そのことをなぜだか友人の殿に電話で伝えることにしたんです。

すると、「えっ?お祓い?待って私も行きたい。最近息子が変な影というか、人の形をした大きい黒いものを見たって言ってたからさ。怖いから祓いに行きたい」ということで、殿、納言、そしてましゅぴの初の3人でお祓いに行くことが決定し、すぐさま日にちを決めて、初の3人日帰り旅行INお祓いを決行することに決めました。

灼熱の道中

普段から日中は外に出ないので、直射日光がいつもよりも強く、そして灼熱感も増していました。

出てくる言葉は「暑い、暑い、もう帰りたい」だったし、途中にあった長い階段を見た瞬間に、3人ともが一度は足を止めて、「えっ。どうする。これ。かなり長いけど」ともはや引き返すオーラぷんぷんにしながらも、仕方なくジャンケンのグリコをしながら途中までなんとか楽しみながら上がることに必死になっていました。

最終段階まできたところで大きな看板が立てられており、そこには「休憩所」と書かれていました。もうこれはセーブポイントだと思い、すぐさま3人ともが足早に休憩所へと向かったのです。

出入りが激しく、あまり冷えてはいなかったけれど、外よりはよほどかマシでした。

暑くて長くて、大変な階段を登ることに嫌気がさしていた私たちは、なんとか引き返す方法をそれぞれが考えていましたが、どこかで(せっかくここまで登ったし・・・)という気持ちもあって、数十分休憩したのちに、また再び灼熱の階段を登ることにしました。

お守り爆買い

せっかくここまできたのだから!ということで、あらゆる人にお守りを買いました。家族、祖父、友だち、自分たちの分もまとめて買いました。

お守りを買ったところで、気持ち的にはもうお祓いをした気分になっていたのですが、2人揃って「ここまできたら、ちゃんとお祓いしてもらおうよ」と声がかなり強かったので、気持ち的にはもう十分すぎる感じだったのですが、2人の異様なヤル気と圧に負けてお祓いを申し込むことにしました。

貸し切りワンマンライブ

過去の厄払いの記憶を辿ると、お堂の中はたくさんの人で溢れかえっていたし、かなりの人数の中で自分の名前を呼ばれるのがちょっとだけ恥ずかしい気持ちになりながら時間が過ぎることをただ願っていたような記憶がありました。

しかし、今回のお祓いは一味違ったのです。

なぜか・・・。それは、私たち3人以外の人が誰もいなかったからなのです。

ということはお坊さんのワンマンお祓いライブを3人だけが独占できるという状況が休日にも関わらず、起きているのです。

これは違った意味でソワソワしながらも、私たちのための、私たちだけに捧げる、厄払いがスタートしました。

左側の痛み

はじめに修行僧のような出立をした人が、室内での過ごし方やテンプレのような「携帯電話、電子機器類の音は消してください」といった説明を厳かな声で話し始めました。

心地の良い声と音程、そして灼熱の外と比べてかなり快適な室内に、お祓いの前にも関わらず睡魔が襲ってきました。

しかし、ここで寝ては遠くまで来た意味がないと心をグッと前に、気持ちを奮い立たせ、ギラギラした目で修行僧の方を見つめていました。

しかし、その直後に思い込みなのか本当なのかはわかりませんが、体の左半分に猛烈な違和感と鈍痛がするような気がしたのです。

(なんだろう、これは。重いし痛いし、なんだか変な感じだなぁ)思っている最中にも、どんどん先へ先へと厄払いのための言葉が進んでいったのです。

清々しさ120%

全ての厄が払われたであろう時には、もう気持ちはすっかり晴れやかに清々しささえ覚えていました。

あれほどまでに灼熱の暑さでやられていた体は、涼しげな場所で清められたことにより、適度に心地よく感じました。

「あぁ、やってよかったね。なんだか厄が払われた気がしたよ。これは、やっぱりやるべきだった」と一番面倒くさがっていたくせに、誰よりも晴れやかな顔をしながらワタシは帰りの階段をスタスタと小躍りするほどの気持ちで降りて行きました。

その姿を見た2人は一体どんな気持ちだったでしょう。笑

彼らの表情を見ることも忘れて、ワタシは前だけを見て歩き続けていたのです。

厄を払った、がしかし

厄払いも終えて、次の目的地へと向かうために殿の車に乗り込みました。

私たちが向かおうとしていた場所、それが石屋さんだったのです。

パワーストーンと呼ばれる石のブレスレットが欲しかったワタシは、安易な考えを持ちながら、「いいのがあれば、殿とお揃いにしたい!」なんてことを言っていました。

それが、まさかまさかの悪夢の時間になるとは、思いもしなかったのです・・・。

厄払いをしたはずの私たちでしたが、新たな場所で、新たな出会いによって、再び思いがけない災難に巻き込まれてしまうことになるとは、この時はまだ知るよしもありませんでした。

次回予告

いつもであれば、一話完結型でのエッセイとなりますが、今回はあまりにもエピソードが濃かったため、次の時に書いていこうと思います。

厄払いを終えた納言たち一行は、新たな出会いを求めてパワーストーンショップへと向かいました。
迷いに迷ってたどり着いた場所は、そしてそこで待ち受ける奇妙でゾクっとする体験とは・・・。

次回、『納言、パワーストーンを買わされかける』の巻!!!!

ぜひ、読んでください!

ナイーブな私に勇気をください

  1. TK1979 より:

    お祓い、それはを読んで

     私はお祓いはしたことがありません。きっとやっておけば良かったかもです。笑
     納言さんが、仕事を始められて頭痛薬が手放せなくなったと言うことが気になりました。新しいことへのストレスでしたら、緊張型頭痛でしょうか。納言さんもご存じと思いますがまとめて見ました。
     原因は、ストレス·不眠·姿勢の悪さ·長時間のパソコン携帯電話の使用·肩こり。
     改善策は、適度な運動·適切な睡眠·適切な姿勢·ストレス解消(ストレッチ·瞑想)·頭から首まわりの筋肉の緊張の緩和·頭痛薬(頭痛薬使用は医師の指導にもと服用、個人的判断で使用すると逆効果)
     当然、連載ものですので、次回予告が気になるところです。ありがとうございます。
     

    • いつも読んでくださり、ありがとうございます。
      以前保育園で働いていた頃からストレスで頭痛薬が手放せなくなり、再び仕事を始めてから頭痛薬が手放せなくなってしまいました。
      多分TKさんのおっしゃる通り、緊張型頭痛のような気がします・・・。
      原因の全てが当てはまってるので・・・。
      それも含めて体の中の邪気、そして心の邪気、誰かが運んできた邪気を払うために行ってまいりました。笑
      ぜひ、これからの流れも楽しんでもらえたら嬉しいです!!

  2. mayonaka より:

    こんばんは
    仕事終わりに納言さんのお話を聞かせて貰いました☺️インスタも拝見しています。かおりです

    私は霊感が強いって訳ではないのですが感が鋭く人にモヤがかかったり、その人の雰囲気を見て「あ、なんか嫌な事あるんだな」とか、人の家の中に入ると、その家族の状況が空気で分かったりしてしまう事があります☺️

    今はあまりないんですけどね。

    私がある、イタコの人に教えてもらった邪気を払う方法を教えてもらってからずっと週一でやっている事があるので、良かったら参考にしてみて☘️

    何か空気が重かったり、だるかったり、この感じを断ち切りたいって思う時は、手を叩くといいそうですよ。手を叩くと同時に邪気が飛んでいくそうです。

    あとは、風を送る事。団扇でも扇子でもいいので自分の周りをパタパタ風を送ります。そうすると邪気もホコリと一緒に飛んでいくそうです☺️
    柑橘系の匂いもいいそうなので、私は扇子に柑橘系のアロマオイルを付けてパタパタ風を送るとスッキリした気持ちになります。

    生きていると色んな事があるし、私も父の病気や祖父の死もここ最近経験し、家族の雰囲気もどん底だったけど、そういった重い気持ちを断ち切る事ができると良い風が吹いて来る事を信じて今日も手を叩いています☺️☘️

    こんな話、友達に話した事はなく、納言ちゃんの気持ちに共感出来ることが沢山あったのでコメントさせて頂きました

    • わぁ!かおりさん!読んでくださりありがとうございます!
      感覚が鋭い方は一定数いると聞いたことがあって、同じようなことを言われたことがありました・・・。
      ワタシは昔から「別れと死期」の感覚が鋭く、特に近づいくると感情が不安定になったり、体調不良に陥ることもありました・・・。ここまで鋭いのなら、過去の元彼たちのクズっぷりも判断できればよかったのに、そういうのにはあまり感覚は発揮されないようです。笑

      手を叩くことは聞いたことがあったのですが、実際に試したことはありませんでした。
      今回教えていただいた手を叩く、風を送りながら埃と一緒に邪気を払うなど、普段の生活でも取り入れられそうなものばかりだったので、今後試してみようと思います♡
      ワタシはシトラス系の香りが好きなので、アロマやお香を炊きながら少し風を送り意識をしてみようと思います!
      的確なアドバイス、とても感謝します。
      ありがとうございました♡

  3. ぴろし より:

    左の痛みは再発する(した?)のか。
    パワーストーンはどの方向へ!?
    楽しみです。

    • いつも読んでくださり、ありがとうございます!
      今回のエピソードはかなり長編になっておりますので、ぜひ楽しんでもらえたらと思います。
      いつも読んでくださり、本当にありがとうございます。

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