今回のリクエストをくれたのが、友人のなーさんでした。
今日は彼女の誕生日なので、リクエストに答えるために「納言となーさん」という内容でブログを書いていこうと思います。
出会ってからもう10年が経とうとしています。
今回は、少し変わったテイストでエッセイを書いていこうと思います。
それでは、スタートです。
なーさんへ
出会った頃、ワタシはあなたのことをとても怖い人だと思っていました。
今では「私の目は大きくて素敵でしょ?」そう笑ってくれるけれど、当時はその大きい目に睨まれているような気がして、とても怖かったです。笑
初めての社会人で、すでに働いているなーさんたちは遠い存在にも思っていました。
だから仲良くなるには、少しだけ時間がかかったような気がします。
もっと早く仲良くなっていれば、聞きたいことも知りたいこともたくさん聞けていたのに。
仲良くなってちょっとしたあと、なーさんは仕事を辞めてしまいました。
2人だけの時間を
なーさんが仕事を辞めてからは、2人で会う機会が増え、色々なところに行きました。
公園で写真を撮ったり、東京に行ったり、時にはディズニーにも行きました。2人でいる時間はあっという間で、ひたすら笑っていたと思います。
その証拠に、私たちの昔の写真のフォルダーには、笑顔の写真が多く残されていたから。
けれども幼稚園を辞めて、ワタシも新しい職場に行くと、自然と連絡を取らなくなりました。
いや、ワタシが避けてしまっていたんです。
勇気が踏み出せず、距離を取って
そこから少しずつ会うことは減り、いつの間にか7年もの間が空いてしまいました。
新しい職場で仕事に慣れることに必死で、過去も忘れたかったワタシは、大切なひとの連絡先さえも消してしまいました。
もう過去を振り返らないでいいように、もう、全て忘れられるように・・・。
連絡が途絶えてからは、SNSでメッセージを送ってくれることもありました。
「元気?暇なら遊ぼうよ」と彼女らしい言葉をかけて。
それでも「ごめん。忙しいんだ」そう言って断ってしまったんです。
今更どうやって会えばいいかが分からなくて、関わり方も忘れてしまったから。
だからワタシから連絡を取ることは、しませんでした。
そっと忘れてくれるのを、待っていたのかもしれません。
7年ぶりの再会を
それから7年の歳月が流れ、なーさんのことも忘れていった頃、もう一度連絡がありました。
「久しぶりに遊ぼうよ」それだけを送ってくれました。
ちょうどその時、働いていた保育園を辞めて3ヶ月が経とうとしていたんです。
心の中で(会ったら、何か変わるだろうか)そう思い、考え、勇気を出して会うことにしました。
久しぶりに会った彼女は、昔のまま何も変わらず、仲が良かった頃のように接してくれました。
その優しさに、(どうしてもっと早く会っておかなかったんだろう)そう後悔したと共に、会えて良かったと心から安堵した覚えがあります。
空白の7年を埋める必要は、私たちにはありませんでした。
ただいつものように話すだけで、自然と溝は埋まっていったから。
変わらない友情を
今では、月に2回、2人で会う時間を作っています。お金がないワタシの事情を知っている彼女は、お金を使わない遊びに付き合ってくれています。
そして、夢を追いかけているワタシを見て、こう言ってくれるんです。
「あんたは絶対、有名な作家になるよね?そしたら、一番に本を読ませてね。絶対に一番だよ」そう笑いながら、圧をかけてきます。笑
そこも彼女のなりの優しさだと、ワタシには伝わっているんです。
夢を追いかけていることを知ってから、ブログを上げると仕事終わりの電車でエッセイを読んでくれているそうです。
本を読むのが苦手なのに、それでも「応援してる人が読まないなんて、ありえないでしょ?」とまた笑って答えるんです。
だからワタシも、同じように笑って「そりゃそうだ!読んでもらわないと困る」と言うんです。
彼女には今でもたくさんのものをもらっています。うつ病になってから悩み、苦しんでいたことも忘れるくらい、彼女といる時間はワタシに昔のような気持ちに戻してくれるから。
そんな彼女に出会えたことを、ワタシは心の底から誇りに思い、そして友だちになれたことに心から感謝をしているのです。
最後に
なーさん、お誕生日おめでとう。
これからもあなたらしく、素直でまっすぐなんでも楽しむ心を忘れないでください。
あなたに出会えて、ワタシは本当に良かったです。
あの時、声をかけてくれてありがとう。
その一言で、今の私たちがいるのだから。
あなたの人生がより良いものになるように、そしていつまでも笑顔が絶えないように、心から祈っています。
Life is beautiful !
あなたの人生が美しく、素晴らしいものになりますように・・・。
ナイーブな私に勇気をください
納言と友達を読んで
私も転職した時に前職の連絡先すべて消しました。まったく同じようになかの良かった同僚からメールがありました。私は消しましたが、相手様は消していないので
『久しぶりに食事に行きませんか』
これまた納言と同じように、億劫な気持ちと何とか断れないかと私の知ってる私が囁きました。
そのあとはご想像どおり全く同じでしょうか。笑
会えば昔とおりに楽しくなるのが、分かっているはずなのに、避けたい気持ちはなんなんでしょうね。笑
今回ひとつ気づいたことがあり、クスっとわらっちゃいました。失礼。
すこし前に
『前に進む為に逃げること』
を再読したせいかもしれませんが、
『新しい職場で仕事になれることに必死で、過去も忘れたかった···』
どうでしょうか?
私は、前に進む為に逃げること(大切な人でさえ連絡先を消した)に当てはまるのではないかと思いました。
そんな視点もこみで、大変楽しく拝読させていただきました。
ありがとうございます。
追記 Happy Birthday to you