今回のInstagramでアンケートを募り、沢山の方々にリクエストに答えていただきました。
いつもなら思いついたことをエッセイとして書いているのですが、こうして新たなお題をいただいて別の視点から書いていけることも、本当に多くの学びとなっています。
そして今回は「食について」です!
玉ねぎとの戦い
小さい頃から、ワタシにはどうしても食べられないものが二つありました。
この世の中から消えて欲しいと思ってしまうほど、嫌いな食べ物。
それが玉ねぎとネギなんです。
多くのファンがこの世の中にいても、私は彼らのことを心底嫌っています。
匂い、味、食感の全てがワタシに合いません。
玉ねぎさんなんかは、生だと辛いし、炒めたら甘いという何ともいえないどっちつかずな媚を売っている感じも嫌いだし、何よりただ切っているだけなのに、涙が出るなんて、とんでもない野菜だと小さい頃からずっと思っていました。
(玉ねぎ農家さん、本当にすみません・・・)
ちなみにネギも同じような理由で嫌いなのですが、昔から玉ねぎ料理には敏感なはずなのに、彼らはこちらの目を欺いてこようとするところも、また、挑戦的で嫌いなのです。
身を隠して、溶け込む術を・・・
彼らは知っているんです。
炒めたら半透明になって、ご飯とか別の食材に溶け込めることを。
そしてまんまと苦手なワタシに、食べてもらおうとする魂胆までもが。
そしてワタシが玉ねぎを嫌いになった理由の一つに、母の料理がありました。
基本的に母の料理は何でも美味しいのですが、人生で三つだけ「お願いだから、一生出さないで」と懇願したほどの料理がありました。
そして母との攻防が続いたのちに、一切食卓には出なくなった幻の料理。
それが、チャーハン、オムレツ、煮込みハンバーグです。
三大巨頭の地獄飯
なぜかは分からないけれど、母のチャーハンは、絶妙に甘いんです。
それがまさに、玉ねぎさんのせいでもありました。
炒めたら甘味が増して、その甘さがチャーハンを絶妙な加減で不味くするんです。
オムレツに関しては、単純に玉ねぎの比率が多すぎて食べられませんでした。
そして最後の宿敵煮込みハンバーグは、当時母が仲良くしていたママ友に教わった料理でした。
一口目に食べた時には、「あっ!美味しい!」と思ったのですが、次の瞬間、口の中でジャリッと音がしました。
「ねえ、これって玉ねぎどうなってる?」と聞くと、母は嬉しそうに「これはね、玉ねぎを生のまま入れて焼くんだって」と、さも誇らしげな顔をしていったので、「玉ねぎが生なんて、食べられるわけないじゃん!!」と大激怒。
しかし、母も折れずに「せっかく教わったんだから、あと2回くらいは出すよ!」と謎の抵抗を見せ、しっかり2回ほど作った後には、一切食卓に出ることはありませんでした。
大人になって良かったこと
子どもの頃は、完食をしないと怒られていましたし、食べ終わるまでひたすら嫌いな料理と睨めっこをすることも本当に多くありました。
両親にも「最後まで食べなさい!!」と言われていたけれど、大人になったら言われることはなくなりました。
当時は成長期だったり、両親の思いだったりもあっただろうから、きっと頑張って食べさせたかったんだろうと、今なら思います。
けれども、幾つになっても嫌いなものは嫌いだし、努力で食べられるものでもないと思うんです。
だから今では、外食に行けば玉ねぎは自分で抜くか、もしくはお店の人に抜いてもらうように伝えるし、基本的にカレーやハンバーグ以外の料理で玉ねぎさんやネギさんが登場することは一切ありません。
その点では、大人になって良かったなと、心の底から思っています。笑
最後に
保育士をしている頃、同じように苦手な食材があったり、食べられない料理が出たりして苦戦している子どもも多くいました。
けれども、嫌いだからといって全く食べないのは、違うとはワタシも思うんです。
味を知ること、食感を知ることに意味があると思います。
だから「先生もね、玉ねぎ嫌いだけど、ほんの少しだけ頑張ってみようと思うんだ」と、一緒に嫌いな食べ物を一口頑張るということをしていました。
アレルギーだったり、吐いてしまうようなものを無理やり食べさせるのは、絶対にしてはいけません。
けれども、嫌いだからといって「食べなくてもいいよ」とすることも違うと思うんです。
それはとても簡単だけれど、何も意味を持たないと思うから。
だからこそ、たった一口でも食べられた喜びを、苦手なものでも別の形で調理されたら食べられた時でも、やっぱり喜びの感情は湧いたりもする。
そんな時は、一緒に喜んで、食べられた気持ちを共有していました。
だって大人のワタシでも、やっぱり「すごいね!がんばったね」なんて子どもたちに言われて、嬉しくなっていましたから。笑
どんなこともそうですが、簡単に「嫌いだから」といって避けるのではなく、少しだけ、ほんのちょっとだけでも食べてみたり、試してみることが、食に対する興味に繋がると思うのです。
皆さんには、嫌いな食材や料理はありますか?
もしあるのなら、思い切り褒めてもらいながら食べてみると、少しだけ気持ちが変わるかもしれません。
ナイーブな私に勇気をください
『食』を読んで
納言さんは、たまねぎとネギですか。私はどちらも大好きです。
キライなものは無理しないほうがいいですよね。
私が食べないものはたくさんありますが、キライなものは『魚』です。鼻をつまんで飲み込んだり、ちりめんじゃこの目を取ったりで···笑
不思議と刺身は食べます。
ぶっちゃけ魚の形がキライなのでしょう!笑
そんなことを思い出させていただいたエッセイでした。感想になってない、すいません
いつも読んでくださり、ありがとうございます!
実は私も魚、苦手なんですよね。笑
焼き魚や煮魚はまだ食べられるんですけど、生魚はどうも苦手で・・・。
大人になってから堂々と「嫌いなものは嫌いだし、無理しなくてもいいんだ」って思えるようになりました。
食べられるには越したことないけど、それでも苦手なものとは極力、距離を起きたいものです。笑