今回のリクエストは、「タイダイ染め」についてです。
文字だけを見た時、「タイダイ染めってなんだろう?」と疑問に思ったワタシは、すぐに調べてみることにしました。
「絞って、染める」の意味であり、絞り染めのことをタイダイ染めと呼ぶのだと知ったのです。ですが画像を見てみると、何度か見かけたこともあったので、また新たな発見をした気分になったと同時に、どんなことを書いていこうかとワクワクしました。
ということで今回は、この「タイダイ染め」について、ワタシなりにエッセイを書いていこうと思います。
それでは、スタートです!
感情と色合いは
昔付き合っていた彼は、タイダイ染めの服を着ていたことがありました。
当時のワタシはあまり関心がなく、「色とりどりで派手な服だな」程度にしか思っていませんでした。そんな服が似合っている彼のことが好きで、着る勇気はないけれど、興味を持つようになっていきました。
「なかなかその服が似合う人っていないよね」と言うと、彼はニコッと笑い、「そうやろ?内側から溢れ出るエネルギッシュな感じが好きやねん」と言われたことがありました。
(確かにこの人は、内側からエネルギーが溢れ出てるよなぁ。だから、こういう色が似合うのか)と腑に落ちたことがありました。
性格もやっぱり明るくて、ワタシとは正反対だったと思います。明るくて、前向きで、クヨクヨ考えなさそうなところも、服装に表れていたのかもしれません。
心を染められて
彼と一緒にいると、なんだか自分まで明るく前向きになれるような気がしました。
少しずつ彼の色に染められていく・・・。そんな気持ちになっていたのかもしれません。だから、以前までは真っ黒な服を好んできていたけれど、少しずつ服装に色がつき始めていきました。
タイダイ柄の服を着ることはありませんでしたが、それでもどこかしらに色が入っていくようになりました。
彼の色に染まるように、ワタシの中にある感情も変化していったのです。
染められない本心は
タイダイ色は、絞ってある部分は白く染められないまま模様として表れています。
それと同様に、ワタシの心も染められない白い余白のような部分がありました。全てを彼の色に染められることはありませんでした。
けれども、少しずつ関係性が悪い方向へ進み始めていくと、余白の部分でさえもインクが滲んでいくようになったのです。
どこかで思っていたのかもしれません。
全てを彼の色に染められなくてはならないと。
自分の感情を捨てて、彼の思う通りにしなくてはならないと。
そうやって気づかないうちに、自分の余白にインクが染み込んできていたのかもしれません。
ワタシの模様に気づいた時
けれどもこの関係は、ある日突然呆気なく終わりを迎えてしまいます。
彼の持つ色に染まろうと必死になっていたはずが、全てを染めきれなかったんです。ふと自分の心の色を見た時には、綺麗なタイダイ柄ではなく、あらゆる色が滲んでグレーがかった濁った色に変わっていました。
その時にようやく気づいたのかもしれません。
誰かの色に染まり、自分自身を見失っている今のワタシは、濁った色が似合っていると。
そしてそのことに気づかずに過ごし続けていたら、完全に自分を見失ってしまうこともあったかもしれません。
そうなる前に、ワタシは彼の元を去りました。
このまま一緒にいることを選ばずに、一からやり直すことに決めて。
ワタシのなりのタイダイ柄を
実際に絞り染めをやったことはありませんが、過去のワタシと今のワタシが絞り染めに挑戦していたら、全く違う色味になっていたであろくことだけは確信を持って言えます。
染められた色には、きっとその時の感情が綺麗に映し出されると思うのです。
今では自分の感情を隠すことはしていないし、思ったこと、感じたことを押しつぶすことなく言葉にすることができています。
きっと白色の布に染められる色は、ワタシの好きな色で鮮やかな模様を映し出してくれると思うのです。
いつか絞り染めをやる機会があるのなら、その時の感情のままに心に従ってやってみたいと思います。
今のワタシが進んでいる道に迷いがないか、自分の人生を自分のために歩いているのか、それを教えてくれるはずだから・・・。
ナイーブな私に勇気をください
タイダイ染めを読んで
はじめに納言さん同様『タイダイ染め』について調べて見ました。笑
世界中の様々な地域で600年以上実践され、60~70年にかけて、人類の愛と平和を訴えたヒッピーの間で暗黙のユニホームになったようですね。この時代は大量生産·大量消費への時が移り変わる中、苦戦を強いられていた染料メーカーの資本主義的な巧妙なマーケティング戦略があったことも印象的です。
布を自由な形状に絞り数え切れない色から染色することで、唯一無二の作品を生み出せるタイダイは魅力的ですね。
今回のお題でタイダイ染めについて詳しく調べるきっかけになりましたが、感想になってません。笑
今、目の前にある納言さんしか感じられない人生で、納言色の鮮やかな模様を染めることが、最大限の納言さんの生きる目的であるのかもしれませんね。そんな思いがしたエッセイでした。ありがとうございます
いつも読んでくださり、ありがとうございます!
ワタシも今回のリクエストをいただき、初めてタイダイ染めについて調べました。
色鮮やかな色合いの中に、なんだか感情が映し出されているようで、元彼もきっと心の中に多少なりとも感情があったのかな?なんて思いました。
ワタシにしか感じられない人生の中で、たった一つの模様がつけれるようにこれからも感情に色をつけていきたいと思います。
いつも読んでくださり、ありがとうございます。