心に刺さるような映画を観たことがありますか?
嗚咽が出るほど号泣して、そして疲れ果てた経験はありますか?
以前Instagramで紹介させていただいたある韓国映画の話が聞きたいと、リクエストをいただきましたので、今回はそちらを書いていこうと思います。
それでは、スタートです。
謎の使命感に駆られて
TikTokをダラダラと流し見していた時、ある映画の宣伝に辿り着きました。
元々ノンフィクションや事件のルポ、そして伝記映画が好きなワタシは、その宣伝を見た時、「これは絶対に今観ないとダメかもしれない」と謎の使命感に駆られました。
そして仕事から帰ってきたましゅぴに「今日は観たい映画があるんだ」と誘ったのです。
映画が大好きなましゅぴは「えっ!?なになに?みたい!一緒に観ようか」とルンルンで答えてくれました。
後に私たちの感情が、ジェットコースターのように揺さぶられることも知らずに・・・。
日常の中にドラマは生まれる
そのドキュメンタリー映画は、ある老夫婦を主人公として撮られたものでした。
98歳の旦那さんと89歳の奥さんが仲間むつまじく、過ごしている様子が淡々と写し出されていくのです。
水を掛け合ったり、雪を投げて遊んだり。その姿はまるで、青春を謳歌する恋人同士に見えました。
旦那さんに褒めて欲しくて、「もっとこう言ってよ!」と催促する奥さんに、「へへへ」と笑いながら要望に応える旦那さん。
その姿はとても素敵で、憧れを感じ、いつか私たちもこんな夫婦になりたいと物語が進むにつれて、少しずつ感情移入をするようになりました。
お揃いの服を着て
いつもお揃いの服を着て、どこに行くにも一緒で、手を繋ぎながら歩いていく姿も素敵だったのです。
しかし映画が続いていくにつれて、少しずつ旦那さんの体力がなくなり、一緒に出かけたり、以前のようにふざけ合ったりする様子が減っていきました。
けれども2人の愛はとても大きく、どれだけ歳月を重ねようとも目には見えない信頼関係と、愛情が溢れていたのです。
悲しすぎる終わり方に
ここからはネタバレになってしまうので、なるべくわからないように伝えていきたいと思います。
ただほっこりとする映画なら、きっとワタシは泣くことはありませんでした。
けれども2人の絆が、愛の深さがゆえに、悲しすぎる姿が映画の最後を締めくくりました。
その姿を見届けた私たちは、2人揃って顔がぐしゃぐしゃになるまで泣いていたのです。
どうしようもないもどかしさが全身を襲い、そしてしばらくの間言葉を発することもできませんでした。
初めての感情に
今まであらゆる感情を抱き、文章にしてきたワタシですが、この映画を観て、また新たな感情に出会うことになります。
そしてその気持ちを表現する手立てがなく、気がつけばましゅぴと2人で抱き合いながら、もう一度号泣しました。
換気扇の音と私たちの嗚咽が響く室内は、まるで大きな悲しみに押しつぶされないように必死に耐えているようでした。
そして本当の「愛」というものを、初めて教えてもらった瞬間でもあったのです。
愛し、愛される
今までの人生で「愛する」ことをしてきたつもりでも「愛される」ことを体験したことは、ありませんでした。
どれだけ「好きだよ」と言葉で重ねていても、いつか自分の元を離れて旅立ってしまう恋愛を、何度も繰り返してきたんです。
しかし、ようやく本当の意味で「愛し、愛される」ことを感じるようになった今、この映画が伝えたかったことや、それぞれが抱く感情の揺れ動きを深く感じ取ることができました。
そしてようやく「ワタシにも、本当に愛する人ができたんだ」と本当の意味で気付かされたのです。
最後に
この映画は夫婦の日常を描いた作品です。けれども、ただの夫婦の姿なのではなく、家族や友人、全ての「愛し、愛される人」がいる方には、きっと心の中に残る映画になると思います。
夫婦でなくても、大切な人が、ずっと一緒にいたいと心から想う相手がいるのなら、ぜひ観て欲しいと思います。
この映画を見るときには、ぜひハンカチと大量のティッシュを用意してください。
そしてそれぞれの想う「愛」を確かめながら、観て欲しいと思います。
皆さんには、大切な人はいますか?
心から信頼できて、未来の自分と一緒に歩んでくれる人がいますか?
人生はたった一度きりしかありません。
そして心の底から想い合える人と出会えることは、奇跡だと思います。
大切な誰かを思い浮かべながら、映画の世界に心を委ねてほしいと思います。
色々な愛の形を、感じるように・・・。
〜映画紹介〜
今回紹介した映画のタイトル:「あなた、その川を渡らないで」
2014年11月27日(韓国)・ドキュメンタリー/ドラマ
所要時間:1時間26分
ナイーブな私に勇気をください
号泣した韓国映画を読んで
映画の紹介的な内容でしたので、特に内容は検索せず題だけ覚えて、何かの機会に観賞してみます。
私の心に刺さった、また号泣した映画は
『ツレがうつになりまして』
です。30万部を超えるベストセラーの同名エッセイ漫画を映画化したもので、宮崎あおいさんと堺雅人さんが夫婦役でした。
ある場面で号泣していると感じる前にすでに号泣していました。
後にも先にも、これが最初で最後の号泣でした。
この映画も深い夫婦の愛を感じました。
そんなことを思い出させていただいたエッセイでした。
ありがとうございます。