さて新しい企画が始まりました。
題して・・・
本当は言いたいけど言えない、社会に怒っている話
〜それって甘んじてない?〜
というサブタイトルまでつけて、これからお届けしようと思っています!!
身近に潜む身勝手な行動をしてくる人たちにガツンッ!!!と言いたいけれど、言えずに悶々としてしまうこと。これは私のみならず、誰しも感じたり思ったりしたことがあるのではないでしょうか。
心の中で(強気!強気!強気!)と言い聞かせても、中々言うことが出来ずに消化不良が起きてしまう・・・。まぁ、昔以上に物騒な世の中になってきているので、何か言った後に事件に巻き込まれてしまう可能性を考えたら、黙っている方が安全なのですが・・・。
そうだとしたら、真面目にルールを守っている私たちが不公平な気がしてならない!ズルをしている人が許されるなんておかしいと、心の隅っこにいる正義感が強い私がいたので、エッセイで消化することにしました。
皆さんの周りにはいませんか?
ルールを守らない人、世の中は自分を中心に回っていると思っている人。
そんな人たちに文章で喝を入れていけたらと思います(笑)
ぜひコメント欄、もしくはInstagramに、読んだ感想をいただけると大変励みになります皆さんのメッセージをお待ちしています!また、相談や困りごと、どんな些細なことでも構いません☺️ブログのトップに「あなたの悩み・相談」もありますので、皆さんの声をぜひお聞かせくださいいただいたコメントや感想には、全て返信をしています
それではスタートです!
忍び寄る二人組
実はこの事件は、前回書かせていただいたオオハラさんに会う日に起こった出来事でした。
夫と二人でおめかしをして、「オオハラさんってどんな人んだろう。緊張するね」なんて言いながら、某パスタのチェーン店へ腹ごしらいに行きました。
入り口近くの席に通されて、大好きなカルボナーラを注文しました。
先にスープが運ばれてきたので、熱々のスープをゆっくり飲みながら、オオハラさんと何を話そうかと二人で話していたところに、奴らはやってきたのです。
男は黒いジャケットを着てスマートに現れ、女はクネクネしながら男の後ろをついてきていました。
私たちの隣の席に案内された瞬間、二人同時にカバンをボンっと投げるようにして置きました。まずここで言いたいのは、物に対しての扱いがとても雑な姿と、大きすぎる音を出して置いた仕草に、私はプチイラを感じました。
(おいおいおい、こいつらが隣かよ。大丈夫か?この二人カップルか?隣かぁ・・・。やだなぁ)と心の納言はささやきました。
奥に女、手前に男が座りました。つまり私の視界にはスマートな男が映り込んでくる状況が生まれ、一体どんな顔をしているんだろうとチラッと見ると、黒い髪マッシュで前髪に命をかけているような風貌をしていたような気がします。
男はおもむろにジャケットを脱ぐと、なんとデカデカと英語が書かれた脇がガラ空きのタンクトップ姿へと変身したのです。
この日は暑いとはいえ、タンクトップを着るような温度ではないし、むしろデカデカ英語プリントタンクトップは、もはやダサさを通り越して天然記念物に指定できるほどのレア感をかもし出していました。
すると真っ直ぐ座ればいいのに、組んだ足を斜めに放り出し、私と完全に目線が合うような姿勢で、大声で女と話し始めました。(これより先はタンクトップと呼ばせていただきます)。
まるでこの世は俺のものだ的な、全ての女性を虜にできるぜ的な雰囲気も出しながら、完全にチラチラと目線を感じさせてくるタンクトップ。なるべく見ないようにしようとする私の企業努力は、タンクトップの目力の前ではまさに無力でした。
「あっちぃ〜。ちょ、まじで疲れたんだけどぉ⤴︎。てかここ来るの何回目って感じなんだよね。俺さぁ、ここのメニューまじで網羅してるから」
「お疲れ様です。えぇ、私あんまりきたことないかもぉ⤴︎。パスタって食べるの難しくないですかぁ」
「いや俺は普通に食える。てかさ、ここのメニュー全部食える気がしてならんわ」
「えぇ〜、それは絶対にうそだぁ。全部食べたらお腹いっぱいになっちゃうよ」
「それなぁ」
会話に中身がなさすぎる、そして語尾がうざすぎる。
そしてチラチラ見られているのが、気になって仕方がなさすぎる。もう全てにツッコミを入れたくなって仕方がない気持ちを、とりあえずグッと抑え込みました。
タンクトップと女の関係
初めはカップルかと思いきや、聞いているうちにホストとお客さんの関係であることが新たに分かりました。
女はひたすら甘えた声を出しながら、某チェーン店でタンクトップにアピールをしていました。時には他のテーブルを見ながらクスクス笑ってみたり、「俺だったら、あれとはご飯無理だわ」と言うタンクトップに対して「そんなこと言ったら、可哀想だよ」と満足げにする女に、美味しいスープも私たちの気持ちもどんどん冷めていきました。
まさに二人の世界に、なんだかこちらがお邪魔しているような感覚にすらなってくるこの状況は一体なんなんだ!と誰かに聞いてみたいけれど、そんな切なる思いも心の中に止める事しかできない気持ちに、悶々とする事しかできませんでした。
しかし、二人のやりとりを見ていた私たち含めてほとんどのお客さんは、「こっちこそ、お前となんかパスタ食いたくねーわ!!!!てか、いいから届いたスープ静かに飲んでろよ!」と総ツッコミしていたでしょう。
するとタンクトップがまた奇妙なことを言い出したのです。
「俺さぁ、この白いやつ(豆腐)見て、いつも思ってたんだけど、何これ?グミ?」
「え〜。何それ面白い違うよ。豆腐だよ。ほら、白いの可愛いよ?パクって食べられるよ」
「グミだろこれ絶対。これグミじゃないとか笑えるんですけど〜」
(いやいやいやいや、何一つ笑えないんですけど。グミなわけねぇじゃん!どこの世界にスープにグミ入れる文化が存在するんだよ。あったとしてもそれはもはや珍味として紹介してくれ。日本人なら豆腐くらい知ってるだろ?もしかしてあれか?ウケ狙ったのか?それはウケ狙いなのか?だとしたらめちゃくちゃスベってるぞ。後もう一つ、頼むからこっちをチラチラ見ながら話すのやめてくれ)
さっきまで「オオハラさんと会えるの楽しみだね」と平和的な会話をしていたのに、今となってはこの空気、殺伐とした雰囲気は世紀末くらいの温度差を感じざるを得ませんでした。
もはや隣にこいつらを配置してきた店員にさえ、腹が立ってくる。
するとタイミングよく「カルボナーラのお客様〜」と私の愛すべきソウルフードがやってきたではありませんか。
さっさと食べて、この場から離れたいという気持ちが強すぎて、いつもよりも何倍も早くカルボナーラを鬼の形相で食べました。
世紀末からの地獄絵図
しかし、彼らの会話は声が大きいこともあり、どんどん入り込んでくるのです。
美味しいカルボナーラ、夫とのデート、オオハラさんに会える嬉しさ、全てを今まさに帳消しにしてくる勢いでのボリュームは、何をしても勝てそうにありませんでした。
するとタンクトップは急に「早く俺と結婚して」言い出したのです。
(おっと・・?これは聞き捨てならね〜よ?)といったん水を飲むふりして、箸を置きました。
「えぇ、本当にする気あるんですかぁ?嘘言ってる」
「だったら嘘。そういうところめんどくせーよな。お前」
「えっ、すみません・・・。」
「まぁ、いつも店来てくれるから感謝してるけどさぁ」
「そうですね」
(お前はもう、ホスト失格だ。確実に女心を弄びやがって。遊ぶのはお前の開きすぎた脇くらいにしとけよ。女の子黙っちゃったよ。何この空気。誰が悪いの?もうお前は、掃除から出直してこい。諸先輩たちの話術を学んでからやり直せ!)
もう私の心の暴言も止まらないし、隣の空気は冷え切ったし、夫は心を無にしてパスタを食べてるし。
世紀末から地獄絵図に変わったチェーン店は、その後、とんでもない空気のまま終わりを迎えました。
タンクトップは「俺の何がいけないわけ?」的な顔をしながら、辺りを見渡すふりをして、こちらをチラチラ見てくるし、たまに髪の毛をかき上げながチラ脇してくるしで、とんでもない刺客と共にランチを済ませ、そそくさとその場を逃げるように私たちは出ていきました。
教訓
お店を出た後、私と夫は心の中に溜まった鬱憤を吐き散らかすようにして、喋り倒しました。
そして「あいつら、何がしたかったんだろうね」という答えで話は終わりました。
誰と食事をしようが、好きな人とイチャイチャしようがかまいません。ただ、TPOというものが世の中にはあって、その会話は人を不快にするかどうかは、大人であれば考えなくてはなりません。
不特定多数の人がいるチェーン店だからこそ、というよりも公共の場だからこそ、来ている人が嫌な思いをせずに美味しくパスタを食べられたら良かったのになと思いました。
自分があることは、自己肯定感が高いことはいいことだと思います。
けれども拗らせて、一緒に来ている人や周りにいる人に不快感を味合わせてしまったら、それはただの害でしかありません。
私はこの出来事を教訓にして、「会話って意外に聞かれているんだな」と改めて学びました。
そして世の中には、私のようにエピソードを文字にして、鬱憤を晴らすような変態がいることを彼らには伝えたいですね(笑)。
ナイーブな私に勇気をください
納言さんが文章にすると、
こんなに理不尽な人間ですら、チラ見とチラ脇のタンクトップ黒マッシュの愛嬌のあるキャラクターになってしまう不思議さ。
(実際会ったら、とんでもなく憤慨してしまいそうですが)
でもプロポーズの結末など、
この物語の続きは我々が想像するしかないわけですよね。それもまた面白い。
そして、
それを超える大オチに笑ってしまいました。
映画で悪いことをしていた悪い奴を
超えるその計画を立てていた変態の黒幕がいたかのような。笑
あの日のエピソード0。
まさかでした。
読んでくださりありがとうございます!!!これはもうぜひ私の心の消化不良を改善したいと思い、変態が書かせていただきました(笑)
近くにこんな悪趣味の人間がいることを、ぜひ知ってもらいたいですよね・・・。
ちなみに個人的には、(前髪を気にする暇があるなら、もっと空気よもうぜ)と思いました。
届け、この思い!!!
ということで、新たに始めたこの企画も好評そうだったらまたやりたいと思うので、ぜひまた読んでください