今回のリクエストは、「SNSを通じて感じたこと」をテーマにいただきました。
エッセイを書き始めて今年で4年目を迎え、SNSを始めて1年以上が経ちました。
初めの頃は右も左もわからず、何をどのように表現すればいいのかもわからない状態からのスタートでした。
迷い、悩み、そしてあらゆるものを失ってきました。
けれどもいまだに、出会った人たちの中でエッセイを読み続けてくれる方がいること、そしてInstagramを通して、受け入れようとしなかった本当の自分をさらけ出せるようになったこと。
あらゆる勇気を、そして継続の力を感じたのがSNSです。
これからの活動も含めて、きっとワタシに大きな影響を与えてくれると感じています。
SNSで探す居場所
Instagramが流行り始めたのは、ちょうどワタシが短大生になった頃でした。
周りの派手な同級生たちが、日常のキラキラした部分を切り取って世の中へ発信するツール。それが一番初めにInstagramに感じていた印象です。
そして当時のワタシは、今よりもはるかに自信がなく、常に容姿に対しても後ろ向きな考えばかりしていました。
そして心の奥底では、(こんなどうしようもない日常を切り取って、一体誰が喜ぶんだろう)そんなことまで考えていました。
だから「納言もインスタやってみなよ!」と言われた時には、「ワタシはSNSはちょっと怖いし、よく分からないからまた、いい写真が撮れたら見せて」となるべくSNSに触れない生活を守ることで頭がいっぱいだったのです。
元彼との共同作業!?
それから数年の間はSNSをやらずに、投稿された記事だけを友人にスクショで送ってもらい、LINEにコメントを書くという少しだけ面倒な作業を繰り返していました。
そんなある日、当時付き合っていた彼氏がこんなことを言い出したのです。
「納言ちゃんってどうしてSNSをやらないの?」
「えっ?別に意味はないけど・・・」
「せっかくファッションが好きなら、色々な人と繋がれるチャンスなのに!もったいないよ」
「・・・うーん。でも、使い方もよく分からないから」
「俺と一緒にカップルアカウント作ってさ、世の中に自慢してやればいいんだよ。2人で映える写真撮ってさ、『俺らはこんなに素敵なんだ』ってアピールしてやればいいんだよ。承認欲求も満たされるし、納言ちゃんのことも友だち以外の人にも知ってもらえるし。最高の提案だと思わない?」
「どうだろう・・・。やったことないし、もしも・・・あっ、いや。とにかくあんまり得意じゃないんだよね。またやりたいなって思ったら、やってみようかな」
「ふーん。まっ、別に俺はどっちでもいいけど」
そう言いながらも、彼はものすごく不機嫌になってしまい、その場をどうにか納めるために仕方なく、顔を出さない条件で一度だけ彼のSNSに登場させてもらったこともありました。
ですが、結局その1ヶ月後にはモラハラ気質の彼とお別れすることになり、第一回幻の納言登場回としてお蔵入りとなったのです。
あの時、「もしも、別れた時にどうするの?」と言いかけた言葉は、あながち間違いではありませんでした。
ある日の美容院で
それからさらに数年後、ワタシはSNSをやろうかどうかを迷っていました。
エッセイを書くことに喜びを感じ、電子掲載として書いた記事があらゆる人に読まれるようになったことで、少しずつ「もっと色々な人に読んでもらいたい」そう強く考えるようになったから。
けれども今更SNSを始めて、何を投稿すればいいのか、どんなことを伝えていいのかがまるでわかっていませんでした。
試しにアカウントを作ってみたけれど、特に載せる内容も定まらず、書いては消してを繰り返し、何日も過ぎてしまっていたのです。
このモヤモヤした気持ちを解消するために、今まで行ったことのない美容院をネットから予約して行くことにしました。
そこで出会った人こそ、これからの運命を少しだけ変えてくれる人物でもあったのです。
初めての場所に緊張もしたけれど、少しずつ仕事の話や今やっているエッセイのことも話してみることにしました。
すると、「せっかくいいものを書いているのなら、このまま一つのところで掲載されているのは勿体無いですよ!SNSでより多くの人に見てもらわないと、モチベーションも上がらないですよ?」
「でも、どんなことを載せればいいのか分からなくて」
「そのままの姿を載せればいいんです。初めの頃は数字とかフォロワーの数とかが気になることもあるかもしれません。けれども、毎日投稿し続けて、『この人素敵だな』そう思った人には、自分からアクションを起こすんです。普段の人間関係みたいに、いいなと思った人には挨拶をするでしょ?それがネット上になっただけで何も変わりません。好きなように、好きなことを表現すれば人は自然と集まってきますよ」と。
SNSは自由な場所
今までの固定概念を一度取っ払い、ワタシはワタシのやり方でSNSを始めてみました。最初は身近な人から始まって、1人、また1人と挨拶をしていくうちに関わりも増えていきました。
そして今では、あらゆる職種、あらゆる表現者、性別も
ナイーブな私に勇気をください